第89期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第5局「ついに悲願達成!豊島新棋聖誕生」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年07月17日

第89期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第5局「ついに悲願達成!豊島新棋聖誕生」

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前人未到の11連覇を目指す羽生善治棋聖に

豊島将之八段が挑戦する、第89期棋聖戦5番勝負。

 

ここまで4局を消化し、ともに譲らず2勝2敗のイーブン。

勝者がタイトルを手にする決着の大一番、最終戦/第5局が

本日、東京都千代田区「都市センターホテル」にて開幕。

 

 

 

棋聖戦/第5局・柔らかいプレビュー

 

 

あらためて振り駒で決まる最終局の手番で

幸先良く先手を得たのは、羽生棋聖でした。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

羽生棋聖の初手は飛車先を突く▲2六歩から。。

対します、豊島八段も2手目に同じく飛車先を突く

△8四歩と返し、対局はスタート。。

 

 

 

5手目▲7六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

次に両者は息を合わせて飛車先を決め

まずは「相掛かり」の出だしとなると、羽生棋聖は

上図で角道を開き、戦型の選択に含みを持たせます。。

 

この手に対し、豊島八段も先手と同じく

角道を開けば「横歩取り」への進行が有力となりますが。。

 

 

 

6手目△5ニ金。

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

豊島八段はノータイムで△3ニ金と返し

角道は保留したまま、手番を先手に渡しました。。

 

すると、羽生棋聖もノータイムで。。

 

 

 

7手目▲7七角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

後手の飛車先を角で受け、模様は

「横歩取り」から「角換わり」へと変化しました。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: なし

 

「角換わり」に異存はないと

豊島八段が角道を開けたのをみて(8手目△3四歩)

羽生棋聖が銀を6筋に繰り上げ、後手からの角交換

あるいは角交換拒否に備えた、上図から次に。。

 

 

 

10手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: なし

△豊島八段: 角

 

豊島八段はここもノータイムで角交換を敢行。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。

 

 

 

 

20手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

角交換成立後

次なる焦点は右銀のポジショニングとなりますが

両者は息を合わせて銀を中央へと繰り出す構えをみせ

「ノーマル角換わり」の常套手段「腰掛銀」を目指します。

 

 

 

30手目△1四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

しかし、すぐには銀を戦場に繰り出すことなく

同形模様の進行から、両サイドの端歩を丁寧に突き合うと。。

 

 

 

33手目▲4八金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

飛車を自陣最下段に落としてから

羽生棋聖は金を立て、自陣を最新流行形である

「▲6八玉+4八金+2九飛」型に組み上げます。。

 

この手をみて、豊島八段も。。

 

 

 

34手目△6ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

右の金をスッと立て、先手と綺麗に対照ををなす

「△4ニ玉+6ニ金+8一飛」型に駒を組みました。。

 

駒組みの飽和点が近づく中

羽生棋聖が次に、6筋の歩を突いたのをみて。。

(35手目▲6六歩)

 

 

 

36手目△5四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

豊島八段は銀を5筋へと繰り出し

同形の進行に別れと告げ、「腰掛銀」に形を決めました。。

 

 

 

37手目▲5六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

すると、羽生棋聖も1分の少考で銀を5筋に繰り出し

大一番の戦型はおなじみの「角換わり相腰掛銀」に決定。。

 

 

 

39手目▲7九玉。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

戦型が決まったところで

豊島八段は飛車を玉の真下に移動する趣向を披露。。

(38手目△4一飛)

 

この手に対し、羽生棋聖は2分の少考で

玉を3筋へと移動させ、囲いの完成を目指します。。

 

両者の構想が盤上に反映され始めた

上図から次に、豊島八段が4筋の歩を突くと。。

(40手目△4四歩)

 

 

 

41手目▲4五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角

△豊島八段: 角

 

羽生棋聖はすかさず4筋の歩を突き合わせ

このタイミングで機敏に仕掛けを開始しました。。

 

豊島八段はこの手を待っていたとばかりに

玉を5筋に寄せて、飛車先を開いて(42手目△5ニ玉)

以下、▲4四歩~△同飛~▲4七角~△4一飛~▲7五歩~

△6三金~▲7四歩~△同金に下図51手目▲4五桂と進行。。

 

 

 

51手目▲4五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 歩2

△豊島八段: 角、歩2

 

突進してきた後手の飛車先を

羽生棋聖は何と、手持ちの角を投入して受けると

7筋で歩交換を成立させてから、争点の4筋の戦場へ

ヒラリと桂馬を跳躍させました。。

 

この手をみて

豊島八段は手を止め長考に耽ります。。

 

 

 

52手目△4四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 歩2

△豊島八段: 角、歩2

 

33分の考慮の後

豊島八段が桂馬の先に銀を繰り上げた、上図の局面で

午前の対局は終了となり、お昼休憩突入となりました。。

 

【 昼食のオーダー 】

 

羽生棋聖: ざるどば、ミニ親子丼

豊島八段: ポークカツカレー、グレープフルーツジュース

 

 

 

55手目▲5五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 歩2

△豊島八段: 角、歩3

 

午後の対局開始の一手で

羽生棋聖は飛車先2筋の歩をつき捨ててから

5筋の銀を立てて角道を通し、捌きを狙います。。

 

ここで黙って▲7四角の金取りを許すと

その手が王手で手番も握れない豊島八段は

突き合わされた銀には構わず、6筋の歩を突き出し

先手の角道を止めました(56手目△6五歩)

 

 

 

57手目▲4四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 銀、歩2

△豊島八段: 角、歩3

 

ならば、と羽生棋聖は4筋での銀交換を選択。。

争点の4筋にかかる後手の戦力を一枚剥がしました。。

 

 

 

59手目▲5六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 銀、歩

△豊島八段: 角、銀、歩3

 

豊島八段は飛車を走らせ、銀交換が成立。。

羽生棋聖は桂馬の真下に歩を配置して支えます。。

 

ここで手番の豊島八段は。。

 

 

 

60手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 銀、歩

△豊島八段: 角、銀、歩3

 

がら空きの8筋で歩を突き合わせ

静かに、反撃の狼煙を上げました。。

 

 

 

62手目△8七歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 銀、歩2

△豊島八段: 角、銀、歩2

 

羽生棋聖の▲同歩(61手目)をみて

豊島八段は歩が浮いたスペースに嫌らしく歩を垂らし

先手陣を乱しに掛かります。。

 

ここで▲同金と

歩を払う手もあったかに思われましたが。。

 

 

 

63手目▲3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 銀、歩2

△豊島八段: 角、銀、歩2

 

羽生棋聖は31分の考慮の末に

3筋の歩を突き合わせ、果敢に攻め合いを求めました。。

 

豊島八段は9分の考慮で△同歩(64手目)と応じて

以下、▲3四歩~△5五銀~▲3三銀~△同桂をみて

下図69手目▲同歩成と進行。。

 

 

 

69手目▲3三歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 桂、歩

△豊島八段: 角、銀2、歩3

 

羽生棋聖は我が道を行く踏み込みで

3筋から畳掛けますが、上図の局面で手番を握った

豊島八段は、次に。。

 

 

 

70手目△7八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 桂、歩

△豊島八段: 角、銀、歩3

 

金取りには構うことなく

垂らした歩の先に力強く、手持ちの銀を打ち込み

勝負を決めに出ました。。

 

すると。。

 

 

88手目△7六金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 銀、桂、歩4

△豊島八段: 角2、金、銀、歩

 

豊島八段の攻め手が猛烈な勢いでつながり

羽生玉目掛けて途切れることなく襲い掛かります。。

 

 

 

97手目▲6八歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 金、歩4

△豊島八段: 角、金、歩

 

防戦一方となった羽生棋聖は

それでも、最善の受けで耐え忍びますが。。

 

棋聖戦/第5局の棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・108手目△9七香 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角、金、銀2、歩5

△豊島八段: 角

 

豊島八段の果てることのない猛攻の前に

上図の局面で、羽生棋聖は無念の投了を告げました。

 

 

終局時刻は午後6時25分。

この瞬間、今シリーズの対戦成績を3勝2敗とした

豊島八段がついに、悲願の初タイトルを手にしました!

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 NHK杯では心を揺さぶる逆転勝利!

 

祝杯ニ杯

 

 

 

ドリームマッチを前に。。今泉四段登場

 

 

 

□□□

 

棋聖戦/第4局終局直後

 

底力と重圧。。予断を許さぬ最終戦へ

 

 

棋聖戦/第4局開幕前夜。。

 

勝負は繊細にして、詳細に。。

 

 

 

□□□

 

王位戦/第1局終局直後の感想。。

 

振り飛車冥利のその先へ

 

王位戦/第1局・一日目の所感

 

互角の形勢、秀英の見解は。。

 

 

 

開幕戦の舞台は豊田市

 

王位戦/開幕前夜

 

 

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