第89期棋聖戦5番勝負/第3局「豊島八段、手堅い勝利でタイトル奪取へ王手」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年06月30日

第89期棋聖戦5番勝負/第3局「豊島八段、手堅い勝利でタイトル奪取へ王手」

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前人未到の11連覇を目指す羽生善治棋聖に

豊島将之八段が挑戦する、第89期棋聖戦5番勝負。

 

ここまで2局を消化し、1勝1敗のイーブン。

勝者がタイトルに王手をかける正念場の第3局が

本日、静岡県沼津市「沼津倶楽部」にて開幕。。

 

 

 

棋聖戦/第3局・柔らかいプレビュー

 

 

第3局の先手は、豊島八段。

その初手は飛車先を突く▲7六歩から。。

 

 

 

2手目△3ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: なし

 

早々と居飛車を明示し

何でもござれの先手に対して、羽生棋聖は

2手目に角道を開くでも、飛車先を突くでもなく

△3ニ金と返し、態度を保留して対局はスタート。。

 

この手をみて

豊島八段がそのまま飛車先を決めると。。

 

 

 

4手目△7ニ飛。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: なし

 

羽生棋聖はノータイムで

飛車に手をかけると、お隣り7筋へと移動。。

この大舞台で何と、「袖飛車」を採用しました。。

 

「袖飛車」はプロの対局でもほとんどみない

奇襲戦法中の奇襲戦法で、定跡形をとにかく外し

力将棋に持ち込みたい、羽生棋聖の胸の内が

どよめきとともに盤上へと投影されました。。

 

 

 

6手目△7四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: なし

 

後手の意表に対して

豊島八段は動じることなく、3分の少考で

左の金を7筋に上げると(5手目▲7八金)

羽生棋聖が飛車先の歩を突いたのをみて。。

 

 

 

7手目▲2四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: なし

 

豊島八段は2筋の歩を突き合わせ

挨拶代わりに飛車先から仕掛けを開始。。

 

 

 

12手目△7五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

以下、△同歩~▲同飛~△2三歩の進行となり

飛車先の歩を切り、一歩を手にした豊島八段が

飛車を元居た場所に下げると(11手目▲2八飛)

羽生棋聖は自らの飛車先を決めます。。

 

この瞬間、7筋の歩は突きづらい

豊島八段が次に、▲6八銀(13手目)として

自陣左辺の整備に取り掛かると。。

 

 

 

14手目△3四角。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

羽生棋聖は1分の少考の後

おもむろに自らの角道を通しました。。

 

 

 

19手目▲3六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

一方、角が押さえ込まれた

豊島八段は銀を早々と戦場へと繰り出し

飛車と絡めた活用を急ぎます。。

 

 

 

27手目▲2五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

飛車先の位を張り、角道を通した後手の前に

指し手が限られる豊島八段は、慎重に間合いを計りつつ

まずは居玉を解除し、6筋に寄せてから(21手目▲6九玉)

銀を飛車先に乗せ、「棒銀」での攻めを目指しますが。。

 

 

 

30手目△1三角。

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

羽生棋聖はすかさず桂馬を跳躍させ(28手目△3三桂)

先手の「棒銀」を追い払ってから、事前に歩を突いた1筋へ

角を繰り出し前方を鋭く睨み、押さえ込みを図ります。。

 

 

 

32手目△5ニ玉。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

豊島八段が1筋の歩を突き出番を回すと

羽生竜王は玉を立て、「中住まい」に構えました。。

 

この手をみて、豊島八段も。。

 

 

 

33手目▲5八金右。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

離れ駒の金を玉に連結して自陣を引き締めた

上図の局面で午前の対局は終了、お昼休憩に突入。。

 

【 お昼のメニュー 】

 

豊島八段: カツカレー、ミニサラダ

羽生棋聖: 特上にぎり寿司

 

 

 

35手目▲7六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 歩

△羽生棋聖: なし

 

午後の対局開始の一手で

羽生棋聖は駒組みは終わったとばかりに

飛車先7筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始します。。

 

豊島八段は23分の考慮で▲同歩と応じて、以下

△同飛をみて▲1五歩~△同歩~▲7七銀~△5六飛~

▲1五香~△3五歩~▲5七歩~△5四飛~▲1三香成に

下図46手目△3六歩と激しく進行。。

 

 

 

46手目△3六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、歩2

△羽生棋聖: 銀、歩3

 

羽生棋聖は角取りに構うことなく

飛車で模様を動かし、銀を捕獲しました。。

 

 

 

55手目▲3三桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、桂、歩5

△羽生棋聖: 銀、香、歩3

 

羽生棋聖は小駒を利かせて

標的とした先手の飛車を追い回しますが、しかし

模様が解れて活気づく豊島八段も鋭く反撃に転じ

最初の仕掛けから一気に本格開戦となりました。

 

 

 

64手目△2四飛。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、歩3

△羽生棋聖: 銀、桂、香、歩4

 

豊島八段が待望の角道を通すと(57手目▲6八銀)

羽生棋聖はダイナミックな動きで揺さぶりをかけ続けた

飛車を上図で2筋へと振り、先手の飛車に直接ぶつけて

このタイミングで飛車交換を注文します。。

 

豊島八段はこの申し出で受け入れ

直後に飛車交換が成立、大駒が捌かれました。。

 

 

 

68手目△7七歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、歩3

△羽生棋聖: 飛、銀、桂、香、歩3

 

飛車交換成立後

豊島八段は手にした飛車をすぐに敵陣に投入。

味よく金・銀両取りをかけました(67手目▲2一飛)。。

 

この手に対し

羽生棋聖は敵陣7筋に叩きを入れて

先手の角を呼んでから(69手目▲7七角)。。

 

 

74手目△3九飛。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、金、歩4

△羽生棋聖: 桂、歩3

 

手持ちの香車と飛車を連続投入。。

より直線的に攻撃の形を整えました。。

次に、豊島八段が銀を引いて王手を防ぐと。。

(75手目▲5九銀)

 

 

 

76手目△7七香成。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、金、歩4

△羽生棋聖: 角、桂、歩3

 

羽生棋聖はズバリと香車を走らせて

角を取り返し、いざ終盤戦の幕を開きました。。

 

 

 

83手目▲4ニ桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 金、銀、香、歩4

△羽生棋聖: 歩2

 

先に踏み込んだのは豊島八段。。

互いに手持ちの角を盤上に投入し合ってから

桂馬を飛び込み、銀を捕獲し王手で迫ります。。

 

しかし

羽生棋聖が△同銀(84手目)で桂馬を払うと。。

 

 

 

85手目▲6八銀打。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 金、香、歩4

△羽生棋聖: 桂、歩2

 

豊島八段は手にしたばかりの銀を

手堅く自陣に打ち込み、受けに回りました。。

 

 

 

93手目▲4八香。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 金、歩4

△羽生棋聖: なし

 

豊島八段は単騎の龍に仕事をさせて

後手に貴重な二枚の歩を使わせてから

手持ちの香車を自陣に投入、さらに手厚く

強大な要塞を築き、専守防衛に徹します。。

 

ここで手番を渡された

羽生棋聖は、3分の少考の後に。。

 

 

 

94手目△5七桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 金、歩4

△羽生棋聖: 歩

 

戦場に吊るした二枚の桂馬のうち

左の桂馬を敵陣へと放り込み、勝負に出ました。。

 

 

 

108手目△3六馬。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 桂、歩4

△羽生棋聖: 銀、桂、歩2

 

しかし、先手の分厚い牙城は簡単には揺るがず。。

それでも羽生棋聖は手練手管の指し回しで食らいつき

紛れを探りつつ、勝利への執念を燃やしますが。。

 

 

棋聖戦/第3局の棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・145手目▲5五同玉 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲豊島八段: 飛、角、金、銀2、桂2、歩5

△羽生棋聖: 飛、金、銀、歩

 

豊島八段は最後の最後まで

慎重かつ手厚い指し回しで握った形勢を放さず。。

上図の局面で羽生棋聖は無念の投了を告げました。。

 

終局時刻は午後7時33分。

難解なねじり合いを見事に制した豊島八段が

悲願の初タイトル奪取へ、堂々の王手をかけました。。

 

 

 

□□□

 

舞台は静岡、沼津決戦。。

 

棋聖戦/第3局開幕前夜

 

 

□□□

 

王位戦開幕は7月4日

 

「鬼の棲みか」の洗礼。。「菅井王位、連敗スタート」

 

 

 

□□□

 

名人戦/第6局終局直後の印象。。

 

納得と、切なさと。。

 

名人戦/第6局・一日目の所感

 

均衡の最中。。

 

 

舞台は将棋のまち、天童にて。。

 

名人戦/第6局開幕前夜。。

 

 

  

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