攻守に万全。。第89期棋聖戦5番勝負/第1局「豊島八段、完勝発進」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年06月06日

攻守に万全。。第89期棋聖戦5番勝負/第1局「豊島八段、完勝発進」

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前人未到の11連覇を目指す羽生善治棋聖に

覚醒の時を迎えた28歳の秀英・豊島将之八段が挑戦する

第89期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負。。

 

将棋界の6月を彩る伝統のタイトル戦が、本日

兵庫県は洲本市「ホテルニューアワジ」にて開幕。。

 

 

 

棋聖戦/第1局・柔らかいプレビュー

 

 

振り駒で決まる開幕戦の手番で

幸先良く先手を得たのは、豊島八段でした。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: なし

 

豊島八段の初手は角道を開く▲7六歩から。

対します、羽生棋聖は2手目に飛車先を突く

△8四歩と返し、対局はスタート。。

 

早々と居飛車を明示し

戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して

豊島八段の意向が明らかとなる、次に3手目は。。

 

 

 

3手目▲2六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: なし

 

豊島八段はノータイムで

3手目▲2六歩として、「角換わり」を指向しました。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: なし

 

そのまま定跡手順の進行となり

迎えた上図の局面で、豊島八段が銀を6筋に上げて

後手からの角交換、あるいは角交換拒否に備えると。。

 

 

 

10手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: なし

△羽生棋聖: 角

 

羽生棋聖はノータイムで角交換を敢行。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。

 

 

 

19手目▲4七銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角

△羽生棋聖: 角

 

角交換成立後

次なる焦点は右銀のポジショニング。。

豊島八段は上図の局面で、銀を4筋に繰り上げ

常套手段である「腰掛銀」を目指します。。

 

この手をみて、羽生棋聖は次に。。

 

 

 

20手目△7四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角

△羽生棋聖: 角

 

飛車のコビンを開く、7筋の歩を突いて

「早繰り銀」、あるいは「棒銀」投入を示唆しました。。

 

 

 

26手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角

△羽生棋聖: 角

 

しかし、この辺りは序盤でよく見られる駆け引きで

互いに右の桂馬を跳躍させてから、羽生棋聖は銀を

6筋へと繰り上げ、先後同形模様が描き出されました。。

 

 

 

33手目▲4八金。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角

△羽生棋聖: 角

 

双方、両サイドの端歩を突き合ってから

上図で豊島八段は金を立て、最新流行である

「▲6八玉+4八金+2九飛」型に駒組みを完成。。

 

この手をみて、羽生棋聖も。。

 

 

 

34手目△6ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角

△羽生棋聖: 角

 

同じく右の金を立て、先手のリバースモードとなる

「△4ニ玉+6ニ金+8一飛」型に自陣の駒を組み上げました。

 

上図から次に

豊島八段が6筋の歩を突くと(35手目▲6六歩)

羽生竜王は14分の考慮で銀を戦場へと繰り出し

「腰掛銀」に形を決めます(36手目△5四銀)。。

 

 

 

37手目▲5六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角

△羽生棋聖: 角

 

豊島八段もすぐに呼応し

銀を中央5筋に構え、戦型は戦後同形模様の

「角換わり相腰掛銀」に決定しました。。

 

すると、次の瞬間。。

 

 

 

38手目△6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角

△羽生棋聖: 角

 

羽生棋聖はノータイムで

6筋の歩を突き出し、先に仕掛けを開始しました。

 

豊島八段も1分の少考で、▲同歩(39手目)と応じて

以下、△同銀に▲5八玉~△3四歩~▲同歩をみて

下図44手目△4四銀と進行。。

 

 

 

44手目△4四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、歩2

△羽生棋聖: 角、歩

 

6筋に上げた玉を5筋に戻した先手に対して

羽生棋聖が二枚の銀を戦場に繰り出し攻勢を強めた

上図の局面で午前の対局は終了、お昼休憩に突入。。

 

【 お昼のメニュー 】

 

豊島八段: 牛丼(淡路牛と鮎原米を使用)、ミニうどん

羽生棋聖: きつねうどん、おにぎり2個

 

 

 

46手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、歩2

△羽生棋聖: 角、歩

 

午後の対局開始の一手で

豊島八段が後手の銀の鼻先へ桂馬を跳躍させると

羽生棋聖は41分の長考の後、自らの飛車先8筋で

歩を突き合わせ、さらに攻勢を強めます。。

 

 

 

50手目△6五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、銀、歩3

△羽生棋聖: 角、銀、歩

 

豊島八段の▲同歩(47手目)をみてから

羽生棋聖は銀交換を成立させると、握った手番で

右の桂馬を戦場へとぶら下げ、銀取りを掛けます。。

 

しばらくは受けに回らざるを得ない豊島八段が

銀を桂馬の先に上げてかわすと(51手目▲6六銀)。。

 

 

 

52手目△4五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、銀、歩3

△羽生棋聖: 角、銀、桂、歩

 

羽生棋聖はすかさず

銀との交換で4筋の桂馬を食いちぎりました。。

次に、豊島八段の▲同歩(53手目)をみて。。

 

 

 

54手目△3六桂。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、銀2、歩3

△羽生棋聖: 角、銀、歩

 

羽生棋聖は手にしたばかりの桂馬を3筋に投入。。

敵将の横腹を固める金に当てて景気良く、攻め続けます。。

 

が、しかし。。

 

 

 

55手目▲6三歩。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、銀2、歩2

△羽生棋聖: 角、銀、歩

 

やや単調にも見えた後手の攻勢を

しっかりと受け止めた豊島八段は、このタイミングで

金取りに構うことなく、敵陣で孤立する6筋の金を叩き

駒音高く、反撃の狼煙を上げました。。

 

すると

 

 

 

63手目▲4六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 銀、歩2

△羽生棋聖: 角、金、銀

 

豊島八段は瞬く間に、後手玉を左右から挟みこむと

上図で手持ちの銀を受け駒に投入し、攻守に隙なく

攻防の主導権を握りました。。

 

 

 

66手目△5四金。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 銀、歩2

△羽生棋聖: 角、金、銀、歩

 

一方、一本調子の進行に何とかアヤを付けたい

羽生棋聖は先手の角を標的として、金で追いかけますが。。

 

 

 

67手目▲5四同馬。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、金、歩4

△羽生棋聖: 角、金

 

豊島八段はすでに、読み切ったとばかりに

ほんの4分の少考で金との交換で角切りを敢行。。

一方的に終盤戦突入を告げました。。

 

 

 

78手目△6三飛。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 金、歩3

△羽生棋聖: 角、金、銀、歩

 

終盤戦突入と同時に

形勢は大きく先手へと傾きましたが、それでも

羽生棋聖は必死の猛攻で勝利への執念を燃やします。

 

上図の局面で

角をオトリに、手数をかけ飛車で銀を捕獲すると

次の▲5八金(79手目)をみて、握った手番で。。

 

 

 

80手目△3六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生棋聖: 角、金、歩3

△豊島八段: 角、金、銀

 

羽生棋聖は自らを鼓舞するように

敵将の頭上に歩を突き立て、勝負を急ぎます。。

 

 

 

90手目△6四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲豊島八段: 角、金2、歩4

△羽生棋聖: 飛、金

 

しかし、豊島八段は微動だにせず。。

羽生棋聖の猛攻を落ち着いて凌いでから

上図で銀をそっと前に出し、飛車取りを合図に

悠々と、勝負を決めに出ました。。

 

棋聖戦/第1局の棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・99手目▲6ニ金 】

 

 

 

投了図での持ち駒

 

▲豊島八段: 金、歩4

△羽生棋聖: 金

 

 

そのまま豊島八段が厳しく寄せに入ると

上図で羽生棋聖は無念の投了を告げました。。

 

終局時刻は午後7時1分。

大事な開幕戦を攻守に隙なく見事な完勝で飾った

豊島八段が悲願の初タイトル奪取へ、見晴らし良く

会心の白星発進を決めました。

 

 

□□□

 

嵐の予感

 

棋聖戦開幕前夜。。

 

 

 

□□□

 

王位戦挑戦者は、豊島八段に決定

 

時代の波、極めて高し。。

 

 

 

□□□

 

名人戦/第5局終局直後の感想

 

勝因は動かざること。。

 

 

名人戦/第5局・一日目の所感

 

「本命」の封じ手。。動くのは果たして

 

舞台は大須・万松寺

 

いざ名古屋決戦へ!

 

 

 

□□□

 

今が旬、渡部女流二段の快進撃

 

女流王位戦/第3局「渡部女流二段、タイトルに王手」

 

 

 

 

 

□□□

 

叡王戦はお先に決着。。

 

説得力ある結末。。高見叡王誕生

 

 

 

□□□

 

実現なるか、東海将棋会館。。

 

神童の磁場に。。

 

 

 

□□□

 

名人戦/第4局終局直後の印象

 

らしい挑戦、らしく勝利

 

 

名人戦/第4局・一日目の所感

 

名人の流れの中で。。

 

  

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