14年ぶりの快挙。。第68回NHK杯/1回戦「及川六段-加藤女王を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年05月14日

14年ぶりの快挙。。第68回NHK杯/1回戦「及川六段-加藤女王を振り返ろう」

テーマ:ブログ

第68回NHK杯将棋トーナメント

決勝トーナメント表

 

 

 

 

今回は、昨日放送されました

日曜午前のお楽しみ第68回NHK杯の1回戦

注目の「及川拓馬六段-加藤桃子女王」の模様を

振り返らせていただきます。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: なし

△加藤女王: なし

 

振り駒の結果、先手は及川六段。

その初手は角道を開く▲7六歩から。。

対します、加藤女王は2手目に飛車先を突く

△8四歩と返し、対局はスタート。。

 

 

 

4手目△3ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: なし

△加藤女王: なし

 

続く3手目に、及川六段が飛車先の歩を突くと

加藤女王は角道は閉じたまま、4手目△3ニ金と返し

戦型選択に含みを持たせて手番を先手に渡しました。。

 

この手に対し、及川六段も追随。

同じく角の横腹に金を連結して(5手目▲7八金)

手番を再び後手に渡すと。。

 

 

 

6手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: なし

△加藤女王: なし

 

代えて△3四歩なら「横歩取り」が有力でしたが

加藤女王は△8五と飛車先を決め「角換わり」での

勝負を指向しました。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: なし

△加藤女王: なし

 

そのまま定跡手順の進行となり

及川六段は銀を6筋に上げ、後手から角交換

あるいは角交換拒否に備えます。。

 

すると

 

 

 

10手目△4四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: なし

△加藤女王: なし

 

加藤女王は4筋の歩を突き、角交換を拒否。。

少し前から度々見かける流行の出だしを採用しました。。

 

 

 

24手目△5三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: なし

△加藤女王: なし

 

双方、角を自陣に取り込んでの駒組みは進行し

加藤女王は二枚の銀を並べて構える「雁木」を投入。。

一方、玉を7筋まで移動させて囲いの目処をつけた

及川六段は、上図から次に。。。

 

 

 

25手目▲3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: なし

△加藤女王: なし

 

後手の角頭目掛けて

3筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始しました。。

 

加藤女王は△同歩(26手目)と応じて、以下

▲2六銀~△3四銀~▲3八飛~△4三金右~▲3五銀に

△同銀~▲同飛~△3四歩~▲3六飛~△5五歩~

▲同角をみて、下図38手目△8六歩と進行。。

 

 

 

38手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 銀、歩2

△加藤女王: 銀

 

及川六段の主導で3筋で銀交換が成立すると

加藤女王は後手の角を戦場に呼び出してから

自らの飛車先8筋で歩を突き合わせ、反撃開始。。

 

 

 

52手目▲2七銀。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 銀、歩

△加藤女王: 歩2

 

及川六段はあくまでも

飛車を据えた拠点3筋からの突破を目指しますが

加藤女王は上図で敵陣に出来たスペースを逃さず

銀を打ち込み、大捌きを狙います。。

 

ここで▲3七飛と引く手も自然で有力でしたが

及川六段は後手の注文を真っ向から受けて立ち

飛車を逃げずに2筋の歩を突き出し(53手目▲2五歩)

大駒の交換から、いざ開戦を呼び込みました。。

 

 

 

55手目▲2四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 角、銀、歩

△加藤女王: 飛、歩2

 

そのまま

加藤女王は飛車を、及川六段は角をそれぞれ捕獲。。

大駒の交換が成立して迎えた上図で、加藤女王は。。

 

 

 

56手目△2七飛。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 角、銀、歩

△加藤女王: 歩2

 

手にしたばかりの飛車を

ガツンと敵陣2筋へと打ち込み、高らかに

攻撃開始を宣言します。。

 

 

 

63手目▲3八金。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 歩2

△加藤女王: 歩2

 

龍と銀を並べて

上空から虎視眈々と敵陣攻略を狙う加藤女王。。

その迫力を前に、及川六段は手持ちの角と銀を

自陣に投入し、手厚く守勢を強めます。。

 

流れが後手へとはっきり傾き始めた中で

加藤女王は上図から次に、慌てることなく

ジッと5筋の銀を立てて(64手目△5四銀)

嫌らしく手番を先手に渡しました。。

 

 

 

66手目△3五龍。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 歩

△加藤女王: 歩2

 

ここは我慢の一手しかない及川六段は

4筋に歩を投入し、頭を下げて(65手目▲4七歩)

後手の攻勢を一旦、収めに掛かります。。

 

この手をみて

加藤女王は一歩を使わせたことで矛先を収め

飛車を3筋に構え直しました。。

 

すると、次の瞬間。。

 

 

 

67手目▲2三歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 歩2

△加藤女王: 歩2

 

後手が取り込まずに

突き合わされたままだった2筋の歩を

及川六段はこのタイミングで抜け目なく突き出し

反攻の火の手を上げました。。

 

 

 

80手目△3七飛成。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 銀2、歩2

△加藤女王: 金、銀、桂、歩3

 

再び駒の捌き合いとなり

後手優勢から一転、盤上に不穏な空気が漂うも

いまだ居玉の加藤女王は、攻めこそが最大の防御と

強気に駒を前に出し、勝負に出ます。。

 

 

 

92手目△5ニ銀。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 銀、歩4

△加藤女王: 角、歩3

 

自陣も右側を完全に制圧された及川六段ですが

ここがチャンスと猛攻に転じ、加藤玉へと襲い掛かります。。

 

しかし、玉は囲えていないものの

一見、バラバラに配置された三枚の金が防波堤となり

その隙間で持ち駒を惜しみなく投入し加藤女王は健気に

耐え忍び、反撃のチャンスを待ちます。。

 

すると。。

 

 

98手目△5五金。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 銀、歩3

△加藤女王: 歩4

 

中盤で損ねた形勢を悲観し過ぎたか

優勢に見えた及川六段の手が思うように伸びず。。

対照的に、勝利への執念をあらわにしても燃やす

加藤女王は攻撃軍を前に出し食らいつきます。。

 

 

 

115手目▲7九銀。

 

上図での持ち駒

 

▲及川六段: 角2、銀、歩2

△加藤女王: 金、歩5

 

手に汗握る大熱戦の結末は、あっけなく。。

上図で代えて▲6四角の王手・金取りが厳しく

先手優勢は動きませんでしたが、本譜の▲7九銀で

及川六段、痛恨極まるトン死となりました。。

 

 

【 投了図・116手目△6八金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲及川六段: 角2、銀、歩2

△加藤女王: 歩5

 

加藤女王が次に、△6八金と指したところで

及川六段は全てを悟って、無念の投了を告げました。

 

序盤から自信と気合を漲らせて

男性棋士に臆することなく真っ向勝負を挑んだ

加藤女王が、実に14年ぶりとなる女流棋士の

NHK杯勝利を見事達成!

 

堂々と進出を決めた2回戦で

「森内俊之九段-佐藤慎一五段」の勝者と対戦。

ぜひ、旋風を巻き起こして欲しいところであります。

 

 

□□□

 

羽生竜王が2勝目、番勝負を再びリード

 

名人戦/第3局時系列のまとめ

 

 

 

 

□□□

 

叡王戦/第3局は宮城県にて。。

 

「最終盤戦で千日手・指し直しに」

 


 

 

□□□

 

女流王位戦は波乱の幕開け。。

 

その頃、事件が札幌で。。

 

 

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