第76期名人戦7番勝負/第3局・一日目「主張の交差。。封じ手は羽生竜王」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年05月08日

第76期名人戦7番勝負/第3局・一日目「主張の交差。。封じ手は羽生竜王」

テーマ:ブログ

名人戦棋譜速報(有料。要登録。)

 

3連覇を目指す佐藤天彦名人に

通算100期目のタイトル獲得を目指す「永世七冠」

羽生善治竜王が挑戦する、第76期名人戦7番勝負。

 

ここまで2局を消化し、ともに譲らず1勝1敗。

あらためて仕切り直しとなる注目の第3局が、本日より

奈良県奈良市「法相宗大本山 興福寺」にて開幕。。

 

 

 

 

名人戦/第3局・柔らかいプレビュー

 

本局の先手は羽生竜王。

その初手は角道を開く▲7六歩から。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

対します、佐藤名人は2手目に

飛車先を突く△8四歩と返し、対局はスタート。。

 

早々と居飛車を明示し

戦型の選択権を先手に委ねた名人に対して

羽生竜王の作戦が明らかとなる、次の3手目は。。

 

 

 

3手目▲2六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

羽生竜王は3手目▲2六歩として

まずは「角換わり」での勝負を指向しました。。

 

 

 

5手目▲7八金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

先手の意向をみて、佐藤名人が4手目に

角道は開けずに△3ニ金と返し、含みを持たすと

羽生竜王も追随し、角に金を連結して手番を再び

佐藤名人に渡しました。。

 

上図から次の手が、後手の作戦の分かれ道。

△8五歩と飛車先を決めればそのまま「角換わり」へ

△3四歩と角道を開けば「横歩取り」へと変化しますが。。

 

 

 

6手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

佐藤名人は3分の少考の後

飛車先を決めて「角換わり」を受けて立ちます。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

そのまま定跡手順の進行となり

迎えた上図の局面で、羽生竜王は銀を6筋に上げて

後手からの角交換、あるいは角換わり拒否に備えると。。

 

 

 

10手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: 角

 

佐藤名人はここも3分の少考の後、角交換を敢行。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。

 

 

 

18手目△7四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: 角

 

角交換成立後

次なる焦点は右銀のポジションニングへ。。

 

羽生竜王は銀を中央へと繰り出す動きをみせ

「ノーマル角換わり」の常套手段である「腰掛銀」を

ケレン味なく目指します(17手目▲4七銀)。。

 

一方の佐藤名人は、上図で7筋の歩を突き

「早繰り銀」、あるいは「棒銀」投入を示唆しました。。

 

が、しかし。。

 

 

 

26手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: 角

 

流れの中で、佐藤名人も銀を6筋に立てて

先手と同じく「腰掛銀」模様で駒組みを進行します。。

 

 

 

30手目△6ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: 角

 

その後は双方、呼吸を合わせて

1筋の端歩を突き合い、同形模様で駒組みは進行。。

 

上図から次に

羽生竜王が突いた9筋の端歩を(31手目▲9六歩)

佐藤名人が受ければ、完全な先後同型となりますが。。

 

 

 

32手目△8一飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: 角

 

佐藤名人は9筋を受けることなく

飛車を自陣最下段へと引き下げ、最新流行形の

「△4ニ玉+6ニ金+8一飛」型を完成させました。。

 

この局面で、羽生竜王の手が止まり

考慮時間が22分に達したところで、午前の対局は終了

お昼休憩突入となりました。。

 

【 お昼のメニュー 】

 

羽生竜王: 勝卵とじ定食

 

 

佐藤名人: ハンバーグセット、アップルジュース

 

 

 

午後の対局開始時刻(13時30分)を迎えても

羽生竜王はすぐには指さずに、さらに考慮を重ねます。。

 

 

 

33手目▲2九飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: 角

 

午前の22分、午後の15分と

合わせて37分の長考の末に、羽生竜王は

9筋の位は取らずに、後手と同じく飛車を引きました。。

 

この手をみて、駒組みで先行した

佐藤名人が6筋の位を確保すると(34手目△6五歩)。。

 

 

 

35手目▲9五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: 角

 

羽生竜王は、すかさず

9筋の歩を突き越し端の位を確保しました。。

 

すると、次の瞬間

 

 

 

36手目△6四角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: なし

 

佐藤名人は歩を突いた6筋へ

手持ちの角を投入し、先に形を決めました。。

 

 

 

40手目▲7五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△佐藤名人: なし

 

9筋の端を手抜いて稼いだ2手の得を活かすべく

佐藤名人は上図で7筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始。。

 

この手に対し、羽生竜王は。。

 

 

 

41手目▲5七角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

同歩とは応じずに、自らも手持ちの角を投入。。

自陣5筋に据えて左右を幅広く睨みつけます。。

 

佐藤名人は構うことなく

7筋の歩を取り込んで(42手目△7六歩)、以下

▲同銀~△7四銀~▲7五歩~△6三銀に▲7七金~

△5四歩をみて、下図49手目▲3五歩と進行。。

 

 

 

49手目▲3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: 歩

 

後手の銀を押し戻し、7筋の位を取った

羽生竜王は反対サイドの角のライン上で歩を合わせ

テキパキと反撃を開始します。。

 

 

 

51手目▲3五同角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩

△佐藤名人: 歩2

 

以下、△同歩~▲同角(上図)の進行で

歩交換を成立させた先手の角が、さらに鋭く

孤立する後手の金を狙うと。。

 

 

 

52手目△5ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩

△佐藤名人: 歩2

 

佐藤名人が8分の考慮で

狙われた金を一筋左に寄せた、上図の局面で

羽生竜王の考慮中に終了時刻(18時30分)を迎え

そのまま次の手を封じて、一日目は終了となりました。。

 

 

名人戦/第3局の棋譜はこちら

 

 

形勢は全くのイーブン。。

水面下での駆け引きの成果がいよいよ現われ

本格的な戦いが始まる決着の明日二日目へ。。

緊張と期待が高まります。。

 

 

 

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名人戦/第3局は奈良決戦

 

名人戦/第3局開幕前夜

 

 

 

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将棋ソフト界最大の祭典、その結末は。。

 

第28回世界コンピュータ将棋選手権開幕

 

 

 

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棋聖戦挑戦者は豊島八段に決定!

 

攻め合いの果てに

 

 

 

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