明日より、第76期名人戦7番勝負/第2局開幕
3連覇を目指す佐藤天彦名人に
通算100期目のタイトル獲得が懸かる「永世七冠」
羽生善治竜王が挑戦する、第76期名人戦7番勝負。
開幕戦を羽生竜王が制して迎える注目の第2局が
明日より、石川県は小松市「辻のや花乃庄」にて開幕。。
佐藤名人の前期成績は35戦16勝19敗(.457)。
秋口から調子は下降線を辿り、11月以降の成績は5勝12敗。。
対局数そのものも少ないですが、1月31日から公式戦の白星なく
名人戦/第1局の黒星で現在3連敗中と元気がありません。
相手の主張にしっかりと耳を傾けながら丁寧に指し進める
攻守のバランスが抜群に良い居飛車党である名人は、主戦に
「横歩取り」と「角換わり」を据え、最先端の研究で白星を量産。。
勝ち出すと止まらないのがこれまでのパターンでしたが。。
先手で臨む第2局は、シリーズの今後を占う背水の陣。。
2年目の名人戦/第2局で羽生名人(当時)に必死に食らいつき
執念の大逆転勝利を飾って一気に、風向きを変えて勢いを得た
佐藤名人はその時を再現を狙い、必勝を期します。
対します、羽生竜王の前期成績は
54戦32勝22敗(.593)。順位戦は6勝4敗。
2年ぶりとなる名人戦へと駒を進めました。
今一つ気勢の上がらない佐藤名人とは対照的に
羽生竜王は現在公式戦6連勝中、内容も良く絶好調。
昨秋、宿敵・渡辺明棋王を圧倒し奪取した竜王に続き
拘りのタイトル名人奪還へ、第一人者は邁進します。。
【 名人戦/第1局 】
4月11日(水)-12日(木)
東京都文京区「ホテル椿山荘東京」にて。
26手目△8八角成。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 角、桂、歩3
△佐藤名人: 銀、歩2
今年も「椿山荘」で開幕を迎えた伝統の名人戦は
振り駒の結果、羽生竜王の先手で戦型は「横歩取り」に。
双方得意とし、シリーズの中心になるとみられた戦型から
番勝負はスタートとなりました。
両者の気合と意気込みを象徴するかのように
駒組みもままならぬうちに佐藤名人が角交換を敢行。
すると直後に、羽生竜王が敵陣に飛車を成り込めば
佐藤名人も負けじと角を成り込み、華々しく開戦へ。。
70手目△4八金。
上図での持ち駒
▲羽生竜王: 飛、金、桂、歩3
△佐藤名人: 角、銀2、桂、歩2
そのまま両者は一歩も引かずに殴りない
壮絶な死闘となると、先に佐藤名人が寄せに入り
「詰めろ」「詰めろ」で羽生玉へと迫りますが。。
【 投了図・97手目▲7ニ龍 】
投了図での持ち駒
▲羽生竜王: 金、銀2、桂、歩
△佐藤名人: 金、桂、歩4
ギリギリのところで、先手玉に詰みなし。
鋭く読み切った羽生竜王が厳しく反撃に転じると
そのまま後手玉を問答無用で追い込んだ上図の局面で
佐藤名人は万策尽き果て、無念の投了を告げました。
そして、迎える明日からの第2局。
幸先良く白星発進を決めた羽生竜王が連勝を飾るのか
あるいは、佐藤名人が意地をみせ振り出しに戻すのか。。
第2局の先手は佐藤名人。
戦型は相居飛車が濃厚で、「角換わり」とともに
「横歩取り」の連続採用も有力視されます。。
「春の本場所」名人戦はさらに見どころ満載。。
ともに必勝を期す第2局をぜひ、お見逃しなく!
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長崎旅行を柔らかく。。
歴史、時代、文化と生活。。
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春の本場所、ついに開幕。。
第一人者は更なる進化と未だ見ぬ高みへ。。
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