いきなりの大激戦。。第76期名人戦7番勝負/第1局「佐藤名人-羽生竜王を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年04月14日

いきなりの大激戦。。第76期名人戦7番勝負/第1局「佐藤名人-羽生竜王を振り返ろう」

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名人戦棋譜速報(有料。要登録。)

 

3連覇を目指す佐藤天彦名人に

通算100期目のタイトル獲得が懸かる「永世七冠」

羽生善治竜王が挑戦する、第76期名人戦7番勝負。

 

歴史と伝説に彩られた将棋界の「春の本場所」が

11日(水)、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」にて

いよいよ開幕の時を迎えました。。

 

 

 

 

名人戦/第1局・柔らかいプレビュー

 

振り駒で決まる開幕戦の手番で

幸先良く、先手を得たのは羽生竜王でした。。

 

 

 

2手目△3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

羽生竜王の初手は飛車先を突く▲2六歩から。

対します、佐藤名人は2手目△3四歩と角道を開き

今年の名人戦がスタートしました。。

 

 

 

6手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△佐藤名人: なし

 

続く3手目に、羽生竜王が角道を開くと

佐藤名人は4手目△8四歩と飛車先の歩を突き

まずは相居飛車が確定します。。

 

すると、次に両者は息を合わせて

飛車先を決め、「横歩取り」模様の出だしに。。

 

 

 

14手目△8六同飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩3

△佐藤名人: 歩2

 

そのまま定跡手順の進行となり

互いに角頭を金で受けてから、飛車先の歩を交換し

迎えた上図から次に、羽生竜王は。。

 

 

 

15手目▲3四飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩3

△佐藤名人: 歩2

 

2筋の浮き飛車で、お隣り3筋の歩をかすめとり

開幕戦の戦型は両者得意の「横歩取り」に決定。。

佐藤名人は3筋に回った先手の飛車先を、定番の

角で受けました(16手目△3三角)。。

 

 

 

18手目△6ニ玉。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩3

△佐藤名人: 歩2

 

この手をみて

羽生竜王は飛車を引かずに玉を立て

「中住まい」に構えます(17手目▲5八玉)。。

 

すると、佐藤名人も玉に手をかけ、6筋へ。。

4一の地点や、先手と同様に立てて構えることの多い

玉を反対側の6筋に構える趣向を披露しました。。

 

この手に対し、羽生竜王は

14分の考慮で飛車を引き下げると(19手目▲3六飛)

次に、佐藤名人も飛車を8四の地点に引いたのをみて。。

 

 

 

21手目▲2六飛。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩3

△佐藤名人: 歩2

 

23分の考慮で

羽生竜王はスッと飛車を2筋へと移動。。

8筋の角頭をさらしたまま、そのキズ受けることなく

後手からの角交換を注文しました。。

 

いかにも用意の研究がありそうな一手を前にして

佐藤名人は手を止め、慎重に読みを入れ直します。。

 

考えること、45分の長考の末に。。

 

 

 

22手目△8八角成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩3

△佐藤名人: 角、歩2

 

先手の注文を受けて立ち、角交換を敢行。。

次に、羽生竜王が▲同銀(23手目)で角を払うと。。

 

 

 

24手目△4四角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角、歩3

△佐藤名人: 歩2

 

佐藤名人は手にしたばかりの角を投入。。

先手の浮き飛車に当てる狙いの一着で形を決めた

上図の局面で、今度は羽生竜王が長考に入ると

そのまま午前の対局は終了、昼食休憩に突入。。

 

【 お昼のオーダー 】

 

羽生竜王: ピザマルゲリータ、オレンジジュース

佐藤名人: うな丼、アップルジュース

 

 

午後の対局開始時刻(13時30分)となっても

羽生竜王はすぐには指さず、さらに考慮を重ねます。。

 

午前の37分と午後の8分

合わせて45分の長考で、羽生竜王の下した決断は。。

 

 

 

25手目▲2一飛成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角、桂、歩3

△佐藤名人: 歩2

 

狙われた飛車を受けずに、そのまま突進。。

桂馬を捕獲し、敵陣で龍となりました。。

 

すると。。

 

 

 

26手目△8八角成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角、桂、歩3

△佐藤名人: 銀、歩2

 

先手の激しい踏み込みに対して

佐藤名人も負けじと銀との交換で角を突進。。

開幕戦は一日目から早くも決戦に突入します。。

 

 

 

28手目△8九馬。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 桂、歩3

△佐藤名人: 銀、桂、歩2

 

羽生竜王は飛び込んで来た角を取らずに

9筋の端へ手持ちの角を投入し(27手目▲9五角)

飛車取りを狙います。。

 

しかし、佐藤名人は

飛車を逃げずに馬で桂馬を捕獲して、以下

▲8四角~△7八馬~▲8ニ歩をみて下図32手目

△8三歩と進行。。

 

 

 

32手目△8三歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、桂、歩2

△佐藤名人: 金、銀、桂、歩

 

そのまま一直線に両者は駒を取り合ってから

羽生竜王が敵陣8筋に叩きを入れたのをみて

佐藤名人は返す刀で羽生角の頭上を歩で叩き

速やかな移動を勧告します。。。

 

が、しかし

 

 

 

33手目▲8一飛成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、桂2、歩2

△佐藤名人: 金、銀、桂、歩

 

羽生竜王は妥協なく

角を見捨てて桂馬を捕獲し、「と」金を作りました。。

 

 

 

37手目▲4八玉。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、銀、桂2、歩2

△佐藤名人: 角、金、銀、桂、歩2

 

角を渡して握った手番でさらに銀を捕獲した

羽生竜王は、佐藤名人が「と」金を払うと(36手目△7一同金)

このタイミングで自陣に手を戻し、5筋に立てた玉を4筋に移動。。

 

この局面で佐藤名人が長考に入ると

54分が経過したところで、終了時刻(午後6時30分)となり

そのまま次の手を封じて緊迫の一日目は終了となりました。。

 

 

 

(両者の昼食。羽生竜王:マルゲリータ、佐藤名人: うな丼)

 

 

一夜が明けて

迎えた木曜日(12日)、決着の二日目は。。

 

 

 

38手目△3八歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、銀、桂2、歩2

△佐藤名人: 角、金、銀、桂、歩

 

注目の佐藤名人の封じ手は△3八歩。

戦場から早逃げした先手の玉の行く先を塞いだ

一手間かけた一手から、二日目はスタートに。。

 

 

 

40手目△1ニ角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、銀、桂2、歩3

△佐藤名人: 金、銀、桂、歩

 

羽生竜王が▲同銀(39手目)で歩を払うと

佐藤名人は自陣1筋へと手持ちの角を投入し

先手の龍に当てながら、遠く敵陣を睨みます。。

 

 

 

43手目▲6四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、銀、桂2、歩2

△佐藤名人: 金、銀、桂、歩2

 

ここまで来たら、さすがに大駒を簡単には渡せない

羽生竜王が龍を2六の地点に引き下げたのをみて

佐藤名人はすかさず角を迫り出し、馬を作りました。。

(42手目△6七角成)

 

ここで手番を握った羽生竜王が、受けには回らず

敵将が居を構える6筋で歩を合わせた、上図の局面で

午前の対局は終了、お昼休憩に突入。。

 

【 お昼のオーダー 】

 

羽生竜王: 松花堂弁当、温かいお茶

佐藤名人: ビーフカレー、アップルジュース

 

 

 

44手目△2七歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、銀、桂2、歩2

△佐藤名人: 金、銀、桂、歩

 

午後の対局開始の一手で

佐藤名人は突き合わされた歩を払うことなく

敵陣3筋に歩を垂らし、ジッと応手を待ちます。。

 

この手に対し

羽生竜王が▲同銀で歩を払うと(45手目)

佐藤名人は手持ちの桂馬を6五の地点に投入。。

早くも寄せの準備に取り掛かりますが。。

 

 

 

47手目▲3八玉。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、銀、桂2、歩3

△佐藤名人: 金、銀、歩

 

何と、羽生竜王は後手が利きを足した5七の地点を

受けないどころか、狭い地点に玉を寄せ、かかって来い!

と、強気に後手の寄せを呼び込みました。。

 

 

 

48手目△3九馬。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、銀、桂2、歩3

△佐藤名人: 金2、銀、歩

 

ここで引いては名人の名が廃ると

佐藤名人は竜王の挑発を真っ向から受けて立ち

馬が金を捕獲する王手から、終盤戦の幕が開きます。。

 

羽生竜王はノータイムで▲同玉(49手目)と返し、以下

△6七馬~▲5八桂~△5七桂成~▲6三歩成~△同玉に

▲7五桂~△6ニ玉~▲6三歩~△5一玉~▲2四角をみて

△3三歩~▲5七角~△同馬~下図63手目▲4八銀と進行。

 

 

 

63手目▲4八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、桂、歩3

△佐藤名人: 角、金2、銀、歩2

 

互いに自玉を危険にさらしながら、激しく攻め合い

ハイリスクにしてハイレベルな攻防は、さすが名人戦。。

羽生名人が銀を打ち込み受けに回った、上図の局面で

白熱の攻防は夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。

 

 

【 夕食のメニュー 】

 

両者ともに「サンドウィッチ」

 

 

 

64手目△5九金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生名人: 飛、桂、歩3

△佐藤名人: 角、金、銀、歩2

 

夕食休憩明けの一手で

佐藤名人は敵陣にドスンと金を打ち込み

激戦に終止符を打つべく、勝負を決めに出ました。。

 

が、しかし。。

 

 

 

72手目△6一銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、金、桂、歩3

△佐藤名人: 角、銀、桂、歩2

 

羽生玉の生命力逞しく

寄せ切れなかった佐藤名人は上図で受けに回ります。。

 

すると

 

 

 

73手目▲6ニ歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 飛、金、桂、歩3

△佐藤名人: 角、銀、桂、歩2

 

ここまで模様を導いた、羽生竜王は

力強く歩を突き出し、逆に勝負を決めに出ました。。

 

 

【 投了図・97手目▲7ニ龍 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 金、銀2、桂、歩

△佐藤名人: 金、桂、歩4

 

羽生名人の寄せは厳しく

佐藤名人は懸命に抵抗し、勝利への執念をみせるも

上図の局面で万策尽き果て、無念の投了を告げました。。

 

稀に見る激戦を見事制した

羽生竜王は名人位奪還へ強さをみせつけ颯爽と

白星発進を決めました。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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