この大局観。。第11回朝日杯/1回戦「渡辺棋王-三浦九段を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年01月26日

この大局観。。第11回朝日杯/1回戦「渡辺棋王-三浦九段を振り返ろう」

テーマ:ブログ

第11回朝日杯将棋オープン中継サイト

本戦トーナメント表

 

 

 

本日午前10時より

東京・将棋会館にて行われました注目の一戦

朝日杯/1回戦「渡辺明棋王-三浦弘行九段」は

振り駒の結果、三浦九段が先手に。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: なし

△渡辺棋王: なし

 

三浦九段の初手は角道を開く▲7六歩から。

対します、渡辺棋王は2手目に飛車先を突く

△8四と返し、対局はスタートとなりました。。

 

早々と居飛車を明示した後手に対して

三浦九段の作戦が明らかとなるのが、次の3手目。。

振り飛車投入は考え難く、▲6八銀からの「矢倉」か

▲2六歩からの「角換わり」が有力となりますが。。

 

 

 

3手目▲2六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: なし

△渡辺棋王: なし

 

三浦九段はスッと2筋の歩を突いて

「角換わり」での勝負を指向しました。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: なし

△渡辺棋王: なし

 

2手目△8四歩と突いたからには

渡辺棋王も「角換わり」での勝負に文句なし。。

そのまま定跡手順の進行となり、迎えた上図の局面で

三浦九段は銀を6筋に構えました。。

 

代えて▲8八銀と開いて構える手がも有力ですが

三浦九段は内側に銀を上げて後手から角交換、あるいは

角交換拒否の両方に備えます。。

 

この手をみて、渡辺棋王は。。

 

 

 

10手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: なし

△渡辺棋王: 角

 

ケレン味なく、角交換を敢行。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。

 

 

 

22手目△1五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

角交換成立後

次なる争点は右銀のポジショニングとなりますが

銀を中央に構える「腰掛銀」を目指す三浦九段に対し

渡辺棋王は銀の態度を明かさぬまま駒組みを進行。。

 

上図の局面で、1筋の位を取った渡辺棋王は

次に、三浦九段が居玉を解除したのをみて。。

(23手目▲6八玉)

 

 

 

24手目△6四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

6筋の歩を突き、先手と同じく

「腰掛銀」投入を示唆しました。。

 

 

 

29手目▲5六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

久しぶりに合わせた手の感触を確かめるように

前例を踏襲しながらの重厚な駒組みは続き、まずは

上図の局面で三浦九段が銀を5筋の戦場に繰り出し

「腰掛銀」に形を決めました。。

 

 

 

40手目△5四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

注意深く辺りをうかがいながら盤上に集中する

渡辺棋王も上図で銀を5筋に繰り出し、戦型は

おなじみの「角換わり相腰掛銀」に決定。。

 

すると、すでに玉の入城を完了し

駒組みを完成させた、三浦九段は次に。。

 

 

 

41手目▲4五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

逸る気持ちを抑えられないとばかりに

ガツンと銀をぶつけて、気合もろとも宣戦布告。。

 

しかし

 

 

 

42手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

渡辺棋王は銀を引っ込め気勢を制します。。

この手をみて、三浦九段も銀を元居た場所へ戻し

一呼吸入れ、間合いを計り直します(43手目▲5六銀)。。

 

 

 

45手目▲9八香。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

渡辺棋王も銀を5筋に繰り出し

再び「相腰掛銀」模様となると、三浦九段は

9筋の香車を一段上げて、「穴熊」を示唆します。。

 

すると、次の瞬間。。

 

 

 

46手目△6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

渡辺棋王は6筋の歩を突き出し

このタイミングで自ら仕掛けを開始しました。。

 

三浦九段は▲同歩(47手目)と応じて、以下

△同桂~▲同銀~△同銀~▲6三歩~△7ニ金に

▲6四桂~△7三金~▲6ニ歩成~△6四金をみて

下図57手目▲4五桂と進行。。

 

 

 

57手目▲4五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 角

△渡辺棋王: 角

 

後手の仕掛けを誘った形の三浦九段はすぐに反発。

銀との交換で手にした桂馬をオトリに後手陣を乱すと

オリジナルの右の桂馬を跳躍させて追撃を開始。。

 

 

 

61手目▲5一角。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: なし

△渡辺棋王: 角、銀、桂、歩2

 

事前研究への確かな自信を感じさせる

三浦九段は大胆な指し回しで攻め手を加速し

一直線に躊躇なく、渡辺玉を仕留めに掛かります。。

 

 

 

93手目▲5ニ同「と」金。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 金、銀、歩

△渡辺棋王: 飛、角、桂2、歩2

 

受けの強さと正確さに強味を持つ

渡辺棋王を向こうに回し、三浦九段は攻勢を続け

このまま電車道での寄り切りを狙いますが。。

 

 

 

96手目△6七歩。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 銀、歩

△渡辺棋王: 飛、角、桂2、歩2

 

一方的に攻められる展開はまんざらでもない

渡辺棋王は守備に目が慣れたところで握った手番で

抜け目なく、敵陣6筋を歩で叩き反撃の狼煙を上げました。。

 

 

 

106手目△8七歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲三浦九段: 歩2

△渡辺棋王: 飛、角、桂2、歩2

 

それでも、三浦九段はひたむきに攻め続けますが

渡辺棋王はひらりと玉で攻め手をかわし(104手目△5一玉)

再び握った手番で飛車先から踏み込みます。。

 

 

棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・114手目△4七角成 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲三浦九段: 歩3

△渡辺棋王: 飛、金、銀、桂2、歩2

 

熱く攻め続けた三浦九段でしたが

最後は駒を撃ち尽し、もはや「詰めろ」は掛からず。。

一方、持ち駒豊富な渡辺棋王は完全に形勢を支配し

上図の局面をみて、三浦九段は無念の投了を告げました。

 

さすがの大局観で見事な勝利をおさめた

渡辺棋王は堂々の2回戦進出。本日午後7時より

ベスト4進出を懸け、広瀬章人八段と対戦します。。

 

 

□□□

 

 

 

三浦九段、冤罪事件を読む

アニーと仲間たち活動の記録

 

 

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伝統のタイトル戦

王将戦/第1局終局直後の感想

 

思わぬ大差のスタートも。。

 

王将戦/第1局・一日目の所感と封じ手予想

 

急所の長考。。

 


□□□

 

羽生竜王、祝・国民栄誉賞受賞決定。

 

指し初め式。。公式戦取組が再開

 

 

 

 

□□□

  

羽生永世七冠、かく語りき

 

 

 

永世七冠達成の興奮はさめず。。

 

世紀の瞬間、その余韻

 

 

  

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前人未到空前絶後の偉業達成!

 

羽生永世七冠、いまなお進化の途中で

 

 

竜王戦/第5局・一日目の所感。。

 

風は先手に。。

 

 

世紀の決戦、舞台は鹿児島。。

 

竜王戦/第5局開幕前夜

Behind the game

 

 

将棋の代名詞・羽生棋聖の現在地

 

過去の衝撃、未来への衝撃

 

 

【速報版】「羽生棋聖、圧勝」

羽生棋聖今期成績一覧

 

□□□

 

前哨戦の先に見据えるものは。。

 

点はすでに線上に。。

 

 

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羽生棋聖、悲願の竜王奪取に王手!

竜王戦/第4局終局直後の感想

 

一方的な、この余韻。。


竜王戦/第4局・一日目の所感。。

 

デザインはシンクロするか。。

 

 

 

第4局の舞台は新潟

 

竜王戦/第4局開幕

 

 

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