本日、第35回将棋日本シリーズ/2回戦「羽生名人-行方八段」
前期の大会優勝者及びタイトルホルダーに
賞金獲得ランキング上位者を加えた計12名のトップ棋士が
全国各地で公開対局を行うトーナメント、将棋日本シリーズ。
今年の第35回大会もすでに1回戦が終了。
1ヶ月のインターバルを置いて本日よりトーナメントが再開。
注目の2回戦がスタート致します。
<第35回将棋日本シリーズ/2回戦>
羽生善治名人-行方尚史八段
2回戦の幕開けとともに、羽生名人が登場。
充実のA級棋士・行方八段を相手に大会初戦に臨みます。
羽生名人の今期ここまでの成績は
19戦16勝3敗(.842)。
今期も春の名人戦から4タイトル戦連続出場となりますが
現在行われています王位戦もこの一週間で2勝を稼ぎ出し
3勝1敗1分の成績でタイトル防衛に王手 をかけました。
シーズン開幕から怒涛の11連勝の後
7月に3つの黒星が集まり、ロケットダッシュの反動を
心配された羽生名人ですが、王位戦の2連戦では圧倒的な
強さをみせつけ、再び上昇気流に乗った印象を周囲に与えます。。
8月は王位戦3局を含め6局目の公式戦となりますが
2年連続準優勝に終わっている将棋日本シリーズの舞台で
果たしてどのような将棋を披露してくれるのか、実に楽しみ。
対します、行方八段の今期ここまでの成績は
16戦9勝7敗(.563)。順位戦はA級で開幕2連勝中。
ここ数年、高いレベルで安定した成績を残す行方八段は
今期も竜王戦ランキング戦2組で優勝、順位戦も連勝スタートと
好調な滑り出しをみせました。
しかし、今月1日に行われた
竜王戦決勝トーナメント/準決勝で糸谷哲郎六段に敗れる と
そこから現在まで3連敗中で8月はまだ白星なし。。
このままズルズルといかないためにも
本日の羽生名人戦を何が何でも白星で飾り、月をまたぐことなく
連敗をストップしたいところであります。
対局の舞台は北の大地・北海道は札幌市。
開演予定時刻は午後3時からとなっています。
気になる両者の対戦成績は
ここまで14戦して、羽生名人が11勝3敗と圧倒。。
しかし、09年度の第30回大会での顔合わせでは
「急戦矢倉」で行方八段が快勝をおさめました。
行方八段とすれば縁起の良い舞台でその再現を
羽生名人とすれば当然、その時の借りを返したい因縁の対決。
トップ棋士による強烈なねじり合いが期待されます。