「はじけろ煎茶道」 -775ページ目
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百花為誰開

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■今日のお題「百花為誰開 ~ひゃっかたがためにひらかん~」■

 今日のお稽古では、百花誰が為に開かんという話をしました。今日の日程は大変で、名古屋と東京の教場の掛け持ちです。朝、名古屋に出発し昼までお稽古をし、栄の地下で昼ごはんを食べ、新幹線にて東京へ向かいます。

電車の移動時間約6時間(時間が勿体無いですね…。)
本を読んだり、昼寝をしたり、最近のマイブームはPSPでの映画鑑賞です。←こちらはまたお話します。

 さて本日のお題「百花為誰開」とは、禅の言葉です。普通に約せば、野に咲く花は誰の為に咲いているの?という問いかけになります。
 
 しかし、ここは禅問答、分かったような分からないような解釈が必要です。
 
 百花とは勿論、百の花という意味ではありません。生きとし生ける花すべてを指します。転じて生あるもの全てと解釈します。もっと簡単に言えば、私たち人間一人ひとりに、何故生まれたのか問いかけます。これが禅の哲学です。答えは問いかけられた人の数だけ存在します。生まれた事に本来理由はありません。それが生命の営みだからです。

 しかし我々には、生きる理由が必要です。そこが人間の性です。困ったものです。難しい事を考えずに野に咲く花を御覧なさいと諭されている様な言葉です。

 オリンピックで大輪の花を咲かせたのはフィギュアスケートの荒川静香選手です。
「彼女と比べたら私の人生、花も実もない人生です。」

と考えたらあきません。父と母に命をもらい今ここにいる事が、「花」であるというのが禅の答えです。
今、在ることに感謝できる、そんな人生の花咲かせて見せましょう!

 羨ましがるのは簡単です。僻むのも勝手です。でも自分の人生を生きるのに必要なのは、沢山の仲間と喜びです。荒川選手と一緒に喜んだらいいのです。

 そんな、勝手な解釈ですが、一煎のお茶と共に今日のお稽古楽しんできました。明日、明後日は幼稚園のお遊戯会の練習、本番だそうです。無邪気な笑顔にたくさん出会ってきます。

 美味しいお煎茶を飲んで今日もがんばって下さい!ではまた… by so-kei♪

お茶会デビュー

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■第一回は、私の娘のお茶会デビュー秘話についてです■

2003年10月、この年に私の娘seinaは初めてお茶会にてお手前を披露しました。
幼稚園の年長組さん、年齢は6さいになったばかりでした。

 私自身も家元に就任して間もなくという事もあり、一緒に成長して行きたいとの思いがありました。
茶種は、当時大ブーム(いつの間にか終了…)であった中国茶を選びました。台湾を代表する文山包種茶という日本茶に近い香り高い種類のお茶です。お手前は私自身が始めて考案した、茶盤を使ったまったく新しい方法でした。
 
 茶器も色々と考案させていただきました。火を起こすコンロは、アルコールランプを使った和洋折衷の涼炉を四日市万古焼きの清水潮先生に頼み、茶盤、茶碗は京都にて注文しました。
 
 茶碗は、京焼の吉兆先生に無理を言って[幼稚園の思い出]と題し、リボン組、もも組、まつ組、すみれ組の、それぞれリボン、桃、松、菫の絵を描いていただきました。名づけて『親馬鹿茶碗』の出来上がりです。大分ご無理を言いましたが、その節はありがとうございました。

 seinaのお手前は決して上手ではありませんでしたが、写真の様にお客様の眼差しは本当に暖かく嬉しいひと時でした。

 さて、本来なら家元のお嬢ですので、然るべきデビューを飾らせるべきでしたが、全日煎○○支部の茶会という中途半端なお茶会での披露となってしまいましたこと少々反省しております。ごめんね!seina

 でも、このデビューの本当の目的は、我が父松月流の二代家元[敬月]の癌の手術への応援という大切な思いがありました。この年の夏以来、下咽頭癌により父は声を奪われてしまいました。誰よりも煎茶を愛し、この国のために声を張り上げていた男にとっては、殆ど死刑の宣告に匹敵したことと思います。
 
 しかし、この父は強く、次から次へと襲い掛かる病魔と闘い続けています。頑張れ、敬月!
 
 そして、私とseinaはこの父の熱い思いを受け継ぎ、煎茶に命を賭けていきます。「はじけろ煎茶道」

※先日の浜松での「敬月宗匠を励ます煎茶会」ありがとうございました。

ブログはじめました!

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何となく勢いでブログはじめました。
まだ何の設定も分かりませんが、楽しくやっていこうと思います。
「アバター」とは何?というレベルで困っていますが、ホームページの方が中々更新できませんのでこちらに力を入れようと思っています。

私の夢、皆の夢一緒に語りましょう。
それから愚痴も聞いてください(←こっちが多いかも…)
so-kei@
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