意思決定のバイアス | おりばーのブログ

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優れた直感というものは
経験に裏付けられていることを要求するものだと思います。
逆に、愚鈍な直感とは
経験したこともないことを直近の記憶の中で類似するようなものから
類推し仮説立てているものだと言えるでしょう。

「刑事の勘」が時に時に優れた結果を生むのは
刑事としての長年の経験の裏づけがあってこそだと言えるでしょう。

人間が判断を下すとき大別すると2つの思考プロセスに分けられるようです。

①直感のシステム

②論理的思考

日常生活をする上では①の直感に従うことがほとんどでしょう。
例えば、食料品を買うときにすべて論理的に考えていては満足に買い物をするのに膨大な時間がかかり非効率で現実的ではないでしょう。
しかし、最も重要な決定をするときには②の論理的思考を重視すべきなのはいうまでもないでしょう。

仕事をする上では、膨大な仕事量を効率よくこなしていくには①の直感に従うほうが効率がよいでしょう。
実際、思い返せば直感で仕事をしていることがほとんどだと実感することでしょう。

しかし、如何に知的で優れた人でもこの①の直感を信じ込みすぎただけに大きな失敗をしてしまうことがあります。
それは、経験に裏付けられた直感という思考プロセスだからこそ陥る罠が存在するからです。


◎直感が陥る罠を自覚することでより優れた思考プロセスを構築しようとすることを目指す
                  つまり
            「判断力を向上させることを目指す」
 のが今読んでいる書籍「行動意思決定論~バイアスの罠」の目的だと思います。


直感とは言い換えれば
「意思決定にあたって物事を単純化する方略や経験則に頼る思考プロセス」
といえるでしょう。

この書籍では、このような単純化の方略を「ヒューリスティック」と呼んでいます。

ヒューリスティックには
1 利用可能性ヒューリスティック
2 代表性ヒューリスティック
3 肯定型仮説検証
4 感情ヒューリスティック
という4つの一般的なヒューリスティックに分類できるようです。

これらを説明していると長くなるので説明は割愛し、本書に紹介されている面白い例を参考にらくーにヒューリスティックというものをなんとなく理解したいと思います。


問題 1990年から2000年の間のアメリカでの死亡原因について、死亡者数が多い順に括弧内に1~5の数字を記入してください。

( ) タバコ
( ) 粗末な食事や運動不足
( ) 自動車事故
( ) 銃器
( ) 違法薬物の摂取

  次に、それぞれの年間の死亡者数も推定してください。









どうでしょうか?
答えは
(1) タバコ          43万人/年間     
(2) 粗末な食事や運動不足   40万人/年間
(3) 自動車事故        4万3000人/年間
(4) 銃器           2万9000人/年間
(5) 違法薬物の摂取      1万7000人/年間



この結果は多くの人が意外に思われるかもしれません。
タバコや粗末な食事や運動不足が1~2で40万人も亡くなっているという事実はいささか信じがたいことですね。
さらに、3位以下の年間の死亡者と1~2位の死亡者との隔たりについても、多くの人は過小評価していることでしょう。
私自身、あまりにもかけ離れた数字を予想して一人で苦笑いしていましました。
このケースで私たちの判断にバイアス(偏向「思考を偏らせる要素」)とは
自動車事故や銃器、違法薬物の摂取による死亡者というのは、鮮明に感じられ、大きく報道されます。
そのため、思い出しやすい記憶を利用して直感により判断しようとして(利用可能性ヒューリスティック)順位や年間の死亡者数を大きく誤ってしまうのです。



面白い実験もあります。
(以下引用)
参加者に対して男女の有名人の名前が書かれたリストを読み上げられた。
参加者はふたつの群に分けられ、それぞれが聞かされたリストの中身は異なっていた。
一方のリストには数の上では男性の名前のほうが多く含まれていたが、知名度の点では女性のほうが男性を上回っていた。
もう一方はその逆である。
結果は、両群とも、より有名な人が含まれていたほうの性別が多かったと誤った回答をした。
参加者は明らかに、印象深く馴染みのある名前に対して、そうでない名前よりも注意を向けており、それが原因となって誤った判断をしてしまったのである。

(引用終)


上にあげた例は、特別な事例ではなく、私たちの日々の生活でも同じような誤った判断をしてしまっていることを示唆しています。
上記の事例は、利用可能性ヒューリスティックの例、つまり思い出しやすい記憶を頼りに物事を単純化して判断してしまう例を示しました。
他にも、数多くのヒューリスティックの罠が紹介されていて読み応えがありとても有意義な書籍でした。

アマゾンの古本でも価格は3000円と少し高価ですが、思考というのは一生もので、そこにお金を掛けるのはともて意義のあることだと思います。




行動意思決定論―バイアスの罠/マックス・H. ベイザーマン

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