【間違えない償却資産申告の考え方】➂ | 元税務調査員の 「固定資産税(償却資産)申告と実地調査」講座
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元税務調査員の 「固定資産税(償却資産)申告と実地調査」講座

償却資産とは。これから、クイズ形式で、固定資産税(償却資産)の申告と実地調査手法などを、地方自治体の税務職員だけではなく、広く中小企業及び大企業の経理担当者、税理士の方々も対象に、基礎的なことから講義をしていきたいと思います。償却資産実地調査研究会

■固定資産税(償却資産)の定義

固定資産税(償却資産)の定義は、「土地及び家屋以外の事業の用に供することができる資産(鉱業権、漁業権、特許権その他の無形減価償却資産を除く。)で・・」とあります。

これは決算書などの「償却資産」の定義ではなく、「固定資産税の中の(償却資産)」の定義です。

同じ(償却資産)ですが、まず、ここから曖昧にして考えていくと、企業会計・国税などとの混乱が生じていきます。

 

地方税法は「土地及び家屋以外の~」とあります。この「~以外」も、法律の読み方のルールでは、よくある書き方です。

法令の読み方ルールについて、例題で説明します。

例えば、「男性」の定義について考えてみます。広辞苑などには「男性とは,女性以外の個人をいう。」とあります。では、逆に「女性」の定義はどう書かれているか。「女性とは,男性以外の個人をいう。」とは定義されません。この場合は、女性の定義を「男女を分ける判断のひとつで、肉体的に子供を出産できることができる~」のような書き方がされています。

つまり、男女の区分も、ジェンダーなど微妙な問題がありますが、ここでは「男」「女」など定義(判断のひとつ)としての「女性」の特徴を詳細に記し、その例外について、「男性」を「女性以外」という括りで定義するような書き方をしているのです。

この「以外」を使うロジックは重要です。

「~以外」と法律で書いてある場合は、法令の読み方のルールにより、「以外」の前に示されているワードの定義を理解しながら、読んでいかなければなりません。

 

固定資産税(償却資産)は、「土地及び家屋以外の~」です。前のワードは「土地」と「家屋」です。そして、この「家屋」とは、固定資産税の中の「家屋」です。つまり、決算書、企業会計上の固定資産台帳に記載された「建物」と、ニアリーイコールであるかもしれませんが、完全イコールとして一致させているわけではありません。

これは、固定資産税(償却資産)申告書を誤りなく書くために、重要な理解のひとつなってくるのです。

 

 

 

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