ざきの《睡眠薬とのお付き合い歴》

私は子供＝記憶にある限りの幼児？の時から

朝が苦手、いえいえ大嫌いでーす

その昔夏休みには「ラジオ体操」なるものが、朝6時からありました。

…ほとんど参加した覚えがない、田舎では珍しい小学生してました

血圧が低い体質で、がんに罹るまでの平均血圧は「60－90」で

…妊婦時代、医学生の血圧測定実習に当たった時のこと

いくら頑張っても「50－85」なので焦った学生さんに

「あの～、標準値の血圧になったコトないですから終わりにして貰えませんか？」

と、強制終了させた位の実績です

年齢の頭に「５」が付くようになってから、3桁になって感動しています

体力も標準以下らしいので、どうも長めの睡眠時間を必要とするらしく

朝スッキリと目覚めてさえずる「スズメ

族」になったコトがありません。

どちらかといえば「夜起きて昼寝てるフクロウ

族」の一員です。

エビデンスのある話ではないのですが、このように「低血圧・貧血・虚弱」な子供は

大人になると睡眠障害になり易いような気がシマス。

（→多くの患者さんを見ての個人的感想です）

振り返って見れは、月経困難症の期間を重ねるにつれて「月経前の不眠」が出てきました。

40歳の階段を上った時には、自覚がありましたので

当時発売されたばかりの「マイスリー錠」を眠れない日にだけ服用。

寝付けない日もありましたが、年間１０錠くらいで乗り切れていました。

が、卵巣がんを発症した年は『寝付けない日が多く』『寝ても疲れる夢ばかり見て』

身体がしんどいなぁ…と思う日が多くなっていました。

仕事をしているので疲れ果てて眠れていましたが、本格的に腹痛が始まった頃からは

音楽を聴きながら「マイスリー錠5mg」を飲む生活に変わってきていました。

　

なぜ、マイスリー錠を使っていたか

　

作用時間が長くはなく、翌朝まで持ち越す可能性も少ないお薬のため、朝起きる時間がずれたり・日中の眠気が起こりにくいからです。

何よりも

ベンゾジアゼピン系という種類に属する睡眠薬『でないこと』も、大きな魅力の一つでした。

ああ、また小難しいカタカナが出てきてしまいました

あんまり難しく考えず、睡眠薬　≒　睡眠導入剤　で捉えてくださいネ。

のちほど、この単語は出てくると思います。

一般的にがんの告知を受けた患者さんは『測り知れない不安』に襲われます。
　　　　　

さらに、がん細胞がある程度大きくなって発見された患者さんほど『疲労感・痛みなど』を訴えます。
　　　　　

当然精神状態が不安定になって、日常生活に支障が生じ易くなります

この『日常生活に支障をきたす』ほどに　‘眠れない‘　‘夢を見て疲れる‘と感じるようなら

それは「治療すべき眠り」になります。

　この時点で無理に我慢すると、ココロも身体も疲弊してしまいます。
…私の場合ですが、うつ病を発症しました

私の場合は、初めての手術を受けたその夜から「キンキンに眠れない」状態に襲われ

マイスリー錠10㎎飲んで、「かろうじて2時間確保」…キツかったです。

眠れない夜には、明るい考えは浮かびません。

今頃の寒い寒い長い冬、風の音以外何も聞こえない大自然の実家の座敷で

自分の存在が消えていく現実を受け止めるのに精いっぱいの日々でした。

（…なので、下の娘の成人式を見ることができた事は、想定外のさらに外の出来事…）

「マイスリーではもうダメー。ワンランク上げてもらおう」とCBC外来のみのケアを依頼した病院先でお願いしました。

一般的に、次は「アモバン錠」が選択肢となります。

はい、私も同様でした。が…このお薬に多い副作用は「口の中が苦くなる」現象です。

見事、コレに当たりました

我慢しましたが、一ヶ月でドロップアウト。この苦さより、味覚が良く分からない方がラクだと感じたくらいです。

でまた、振り出しのマイスリー錠10㎎に逆戻り。婦人科のDr.ですので、ごくごく一般的な処方デス。

アモバン錠が「ニガミを我慢してまでよく眠れるお薬だったか??」と聞かれたら

　さぁ、良く分かりません

だって、ちょうどこの時期に『娘二人を姉ｓにひとりづつ養女に出して…とか、「X」dayはどこでするか…』という話まである程度進んでいたのに、

術後のCA125　【80】　→　TC療法2クール前　【12】　となり、生研でも【1期】の結果。

3か月後の中間CT検査にて【腫瘍は消えた】と、これまた驚愕の展開を迎えましたので

頭は真っ白