世の中的には「IT」という言葉は何年も前に使われ始めて,今では実用していることはしごく当たり前のことだと思います。


ところが,こと「公務員」,特にうちの職場では「IT」という言葉が最近になってちらほら聞かれるぐらいで,職員に対する認知度も非常に低いのが実感です。


これは,ワタシが思うに,これまでの裁判事務が情報をそれほど集約する必要もなければ,発進する必要もなかったからではないかと思うのです。


裁判というもの自体がどこか浮世離れしていたところがあって,世間とは隔離されていた,世間とは接触がない,そういうものだったからこそ,世間の情報を取り入れる必要もなかったし,また,吐き出すこともなかったのではないでしょうか。


欲する情報の幅も裁判に関することでよくて,世間の動向は特に考えなくてもよかったのではないでしょうか。




「IT」の実用というと身近なところでは「パソコン」というツールがあります。



この「パソコン」に対する考えも「公務員」と「民間」ではちょっと温度差があるんでしょうね。



職場でのパソコンの用途は悲しいかな,今のところ,調書作成のためにワープロ代わりに使うのが多を占め,情報処理に使うのはわずかなのが現状なのです。



パソコンは一時期のオア○スとほとんど変わらないツールなわけです。



一部の庁舎ではLANが引かれ,職員間でメールのやり取りができるようになったばかりで,お恥ずかしい話,これが実用的なものとなるかは未知数です。


回覧もやっぱり「公務員」気質からすればペーパーで配られたほうが安心する人が多いわけですから。




公務員改革っていうのは,このような根本の思想,信条を変えていかなければならないのでしょうね。