コミュニケーションで一番難しいのは何ですか？
講演していますと、ときどきされる質問です。
みなさんはどう思われますか？
聞く、質問する、伝える、認めると
さまざまなコミュニケーションがありますが、
一体何が難しいのか？
私はさまざまなクライアントさんと接していて、
苦労されているのは「伝える」です。
えー、そうかなと思う方もおられるでしょう。
では、なぜ「伝える」で苦労されるのか？
今回は３つのパターンをご紹介します。
あるクライアントさんは、
自分が思っていることのほんの一部しか
出せていませんでした。
自分に自信がなく、人に自分を出しては嫌われる、
いいことだけしか言っては
駄目だとずっと思っていたのです。
だから言っては駄目なことが多くありました。
相手が傷つくこと
相手のマイナスな点、
相手からされてつらいと思っていること、
嫌だなと思うこと、
こうしたらもっとよくなるのにと思うこと、
などなどです。
こうした禁止令は、
育ってきた中で、親、友人などから
思ったことを伝えたときにつらい反応をうけたなど、
育ってきた中での経験に
起因するケースが多く見られます。
そして自分では伝えないことが
当たり前だと思っている方もいます。
私のところにこられるクライアントは
深い信頼関係が築けないことに悩んではいるが、
その理由が分からない方が多く見られます。
この場合、思っていることを伝えることに
かなりの勇気を必要とします。
「伝えたらいいのに」ではとてもすまされないのです。
だけど、こうした禁止令は、
多かれ少なかれほとんどの人が持っています。
無意識の場合も多く見られます。
日常生活で支障がなければまったく問題はありません。
ただ、自分らしさが出せないと悩んでおられる方も多いのです。
でも、何が原因でそうなのかよく分からないのです。
そしてこうしたケースでは、
思っていることを一つ一つ言葉に
していただくことからはじめます。
でも最初はコーチにもなかなか話せません。
だけども一つ一つ紐といていくと
例外なく
「なーんだ、大したことじゃないんだ。」
「いえて、本当にすっきりしました。」
「伝えることで本当の信頼関係に一歩近づきました」
「ありのままの自分を受け止めてくれる人に出会いました」
「嫌いになる人は仕方がない。全員に好かれなくてもいいんだ。」
「自分が少し好きになれました」
などの感想が生まれます。
そこが自分らしい人生の
第一歩となる方も多いです。
少しだけ勇気を出して、伝えてみませんか？
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