見た目も性能も素晴らしいDP-3000 23台目です。

 

 

まずは入手時の

問題点

・STOPボタンがきかない これだけです。

気づいたこと

・33/45回転共に速度も問題なし

・全体的にすすけて汚い←きれいに掃除すれば問題なし

・物理的なキズなどは見当たらない。

・ストロボランプが暗い感じがする←おそらく拭き掃除すれば明るくなるでしょう。

 

現在保有新品パーツも存分にあります。

 

では中をあけてパーツの取り外しにかかりましょう。

シリアルNo.は21221

初期型の後半のものです。

 

ちなみに初期型の特徴のおさらい

その1)

スイッチ部のプラカバーを外すと見える部分

・使用する電球が大きな豆電球です。後期型は小さな麦球が使われます。

また

・大きな豆電球を使用した影響でスペースの問題でボタンを押した際の接点が斜めに取り付けられています。

更に

・左の方に写っている黒いスイッチが大きなタイプです。

★ちなみに上の問題点「STOP」がきかなかったのは

 この写真の右端、STOPボタンの接点部がおそらく無理な力でヘンな位置に押し込まれて機能していなかったためです。

 上の写真はそれを修復した後の正常な状態です。

 

その2)

左のトランジスタ 1つしか写っていませんがQ4,Q6,Q7の3つ

これがメタルタイプなのが初期型の特徴です。

古いトランジスタなので足の並びが今のものとは異なります。

取り換えの際には要注意です!

 

その3)

初期型はリレーの下半分がハダカのタイプです。

このハダカタイプは足の間隔が微妙に後期型や交換する場合の今のモノとはちょっとだけ異なるので

ほんのちょっと細工が必要です。

 

その4)

初期型は

C1にフィルムコンデンサ(0.22uF)←基盤の絵はフィルムコンデンサ

C2にフィルムコンデンサ(0.1uF)

C3は実装無し

後期型は

C1に電解コンデンサ(0.47uF)←基盤の絵は電解コンデンサ

C2にフィルムコンデンサ(0.047uF=47nF)

C3は実装無しor電解コンデンサ(1uF)

多分こんな感じだと思うが、違うパターンもあるみたいです??

 

パーツ交換の前に掃除

とにかくホコリ汚れが酷いのです!!

まずは掃除しないとさわる気もしません。

 

先端ブラシつけた掃除機でキレイキレイしました。

 

2SC458の足、黒・緑の真っ黒にすすけた足のパーツはコモンダイオードです。

これらは手を加えてないすべてのDP-3000で同様に真っ黒です。

気持ち悪いので壊れてようと正常だろうと問答無用に交換します。

 

パーツの交換

左が外したパーツ、右が取り換える新品パーツ

 

パーツ取り外し前の基板上の風景(掃除した後です キレイ)

 

パーツ交換後の基板上の風景

交換内容は前回と全く同じなので割愛

 

本来の掃除

モーターの分解・清掃・グリスアップ

 

ストロボランプ&ミラーも基板と同様めちゃくちゃ汚れてました。

綺麗にしたら本来の光量となりました。

もちろん

ヘッドの掃除、ヘッドの間隔調整、内外装の拭き掃除なども滞りなく終わらせます。

 

問題であったSTOPボタンの動作もクリア!

 

45/33回転の調整を裏からの基盤の半固定抵抗の調整で終わらせ

それぞれの回転数で丸2日ずつ以上動作テストしたら完成です。

 

中はホコリでこてこてでしたが

内外きれいに掃除したらとってもキレイな23台目でした。

 

まだまだ続くよ

現在24台目修理中です(^^;