【2話】費用をかけずにコロナに立ち向かう方法
こんにちは、伝わりづらい社長の想いを社員に伝える社長の通訳 野村有魅です。前回の【第1話】では、費用をかけずにコロナに立ち向かう方法についてお伝えしました。それは、理念の存在でした。理念があるかないかまた浸透しているかどうかで経営判断が変わります。コロナウィルスの影響を受け私たちはいろいろな局面で決断を迫られましたね。そんなとき、「何のために事業をしているのか?」という社長の内なる声を凝縮した使命(ミッション)が判断の拠り所になるということをお話ししました。今日は、具体的事例をもとにコロナ危機を乗り越える理念の使い方をお伝えします。コロナショック!!ところで、「理念をコロナ対策の判断基準にする」そう考えるようになった背景は、私が、クライアント企業さんで従業員満足度調査をしたとき、「理念はあっても絵に描いた餅になっている」という意見がありました。有事の時こそ、理念が試されているかもしれません。今まで社長室に掲げていたその理念は、「本物なのか?」「カタチだけなのか?」言っているだけでなく、日ごろ大切にしていることは「本当なんです」と高らかに伝えるチャンスだと思ったからです。理念を判断基準にする重要なポイントは3つあります。わかりやすく説明するために東京都東村山市にある銀河鉄道バスの社長がインタビューで語った事例をもとにお話ししますね。1.「こんなとき何をするか」を模索する銀河鉄道の社長は、バス運転手歴35年の山本宏昭氏。コロナの影響で9割の仕事がなくなったという。「死が宣告されたようなもの」「学校の休校で社会見学も中止」「観光バスはキャンセルの嵐」月間バス230台から28台に落ちた。45名の従業員に給料を支払い。3月は2,000万円以上の赤字。それでも山本氏は、「こんな時だからこそ、何か地域の人たちに貢献したい」と考えを巡らしたのです。2.判断基準とするキーワードを理念から選ぶ山本氏は銀河鉄道が大切にしていることのうち儲けより「皆様のお役に立つ」ことをモットーにを選びました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・銀河鉄道株式会社の経営判断の基準は、「儲かるかどうか」ではなく、「皆様のお役に立つかどうか」です。平成29年からはシニア世代向けに、格安定期「お達者定期」の販売を始めました。運転免許を返納されたシニアには、この定期を1年分無料でプレゼント。シニア世代がバスに乗って積極的に外出するようになれば、寝たきりが減り、医療費・介護費の抑制にもつながります。「免許証を返納するきっかけになった」「外出機会が増え健康になった」とのお声をいただき、社員のやりがいや喜びにつながっています。東日本大震災のときには、学生ボランティア2000人と大量の物資を無償で被災地に運び、社長自ら現地で復興作業に当りました。車体の修繕費や燃料費等がかさみ、会社存続の危機を迎えましたが、次代を担う若者たちを連れていくことができてよかったと思っています。3.理念のキーワードを活かした決断コロナをぶっとバス!山本氏は、銀河鉄道が大切にしている「儲かるかどうか」ではなく、「皆様のお役に立つかどうか」のモットーから、地元の人のために、無料の通勤バスを走らせことを決断したのです。「もちろん赤字です」と山本氏は笑っている。午前6時、東村山駅から観光バスで大勢の人が東京駅に向かいます。満員電車で通勤する東村山の人たちの感染リスクを少しでも減らすことができるならばと、社長自ら大型バスのハンドルを握っているのです。1日2便運行するバスは、濃厚接触を避けるため定員は24名。車内の除菌や空気清浄など感染予防は徹底的に行っています。住民はゆったりと通勤できるため、「本当にありがたい」と喜ばれているそうです。山本氏は、「この無料サービスを会社がある限りやる。新型コロナで恐怖を感じている間はやる」と答えています。従業員も「何かできることがないかと、毎朝、駅で見送りをしている。」「毎日乗車される方に、差し入れをいただく。やりがいはある」(参照―銀河河鉄道HP)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いかがでしたか?理念がコロナ期にいかに重要か?お判りいただけたでしょうか。コロナに立ち向かって行って判断に迷うとき、あなたの会社の理念が判断基準になるのです。「何のために事業をしているのか?」という使命(ミッション)からキーワードを選定して決断の礎にすることが重要だということです。その結果、従業員も「どのように理念を実践すれば良いのか?」肌でわかるのです。これは、有事にしか体験できないことかもしれませんね。日々のチャットワークやLINEでもいいのです。離れている従業員同士「理念をどう実践したのか」書いてみませんか?どんな小さなことでも構いません。みんなで共有共感することをお勧めします。これは仕事に限らず、家族との間でもOKです。そんな習慣が、コロナが終息した後も会社に役に立つことでしょう!すでに理念がある方は、使命「(ミッション)の中でもっとも説得力のある大切なキーワードを選んでください。まだ、理念を作っていない方は、社長の通訳 野村有魅にご相談くださいね。 個別相談はこちらから ↓https://resast.jp/inquiry/26571野村有魅 お問い合わせフォーム - リザスト理念実現|マグネット採用|会議活性|人材育成|キャッシュフロー経営|ES(社員満足度)| プラジナ 社長の通訳 野村有魅www.reservestock.jpそれでは、また次回のブログを楽しみにしてください☆伝わりづらい社長の想いを社員に伝える社長の通訳 野村有魅維新三傑でたとえるリーダー診断https://resast.jp/page/fast_answer/5259部下がすぐ動くようになる 8日間のメール講座 https://resast.jp/subscribe/115675/144569ビジョン経営で部下が自立的に動く仕組みづくり 5日間のメール講座 https://resast.jp/subscribe/124900/160290イノベーション経営で部下が自立的に動く仕組みづくり 5日間のメール講座https://resast.jp/subscribe/124933/164187ロジカル経営で部下が自立的に動く仕組みづくり 5日間のメール講座 https://resast.jp/subscribe/124938/164188