【シンガポール=吉村英輝】マレーシアのマハティール首相は15日、国内で拘束していた中国の少数民族ウイグル族の男性11人を釈放した、と明らかにした。中国はこれまで、拘束したウイグル族を中国に強制送還するようマレーシア側に圧力をかけ、親中派の前ナジブ政権はその要求に従ってきた。だが、中国への過度な経済依存から脱却を目指すマハティール政権は、人権問題でも対中姿勢を転換した。

 マハティール氏は、議会で報道陣に「彼らはこの国で何も悪いことをしていない」と釈放理由を述べた。

 ロイター通信によると、マレーシア当局が、11人に対する不法入国の訴追を取り下げた。釈放後は中国ではなく、空路で9日にトルコ入りしたという。

 中国の外務省は、「彼らは全て中国籍で、第三国への追放には断固として反対する」と反発している。

 11人はタイで2014年に拘束された200人以上のウイグル族の一部。昨年11月に収容施設から脱走し、マレーシアに入った後に拘束されていた。

 ナジブ政権は、2011年から拘束したウイグル族を中国へ強制送還し、昨年も29人以上を送還した。今回の11人についても今年2月、強制送還の方針を示していた。

 

引用元:https://www.sankei.com/world/news/181016/wor1810160003-n1.html