小説「透明な螺旋」東野圭吾

 

文藝春秋

 

ガリレオシリーズ最新文庫。

今回、初めてガリレオのご両親が揃って登場。

いずれ実写化された時に、演じる福山雅治も50代半ば、

親の介護問題等が出てくるのは必然なので、

ちょうどよい頃合いだったのではと思います。

いつのながらの読みやすさには感服するばかりですが、

親と子の問題を「余白を残した」描写で書いていて、

映像化されることが多い東野作品は、

その余白が役者の演技だったり、監督の演出に込められていて、

だから多くの人が映像化したいと思うのだろうと思います。

 

クローバー80点