予想通り台湾の徐若熙 がホークスが獲得した模様である。

ホークス球団はまだ正式発表はしていないが、台湾球団が一足早く公表したので間違いなかろう。

 

オリやメジャーも候補として競っていたが、ここはあくまで契約金のつり上げを狙ったもので初めからホークス入団は決めていたように感じる。

 

福岡という地の利や資金力から見て競合していたオリでは魅力が無いし、メジャーだとスタートはマイナーからではリスクが大きすぎる。

 

その粘りもあって当初3年10億というのが3年15億という信じられない高額を投じざるを得なくなってしまった。有原並の高額である。

 

ホークスお得意の青田刈りであるが、15億とはまたかなりリスクを背負うことになった。

ただ本体のSBがAI普及のお陰で空前の利益を上げており、これから見れば15億など微々たる額である。

文字通り金満球団である。

 

来シーズンを分析したが、有原が抜け、東浜もいなくなれば、チームの空白はやはり投手陣、それも先発陣がかなり心細い。

 

スチュワートはおそらく最終年であるが活躍はほぼ期待できそうにない。

とすればモイネロ、大関、上沢に大津、松本晴の5人が先発指定席になるだろう。

 

が、その後が一気に未知数になってしまう。

前田純、前田悠伍の回復度にもよるが大山くらいしか残らない。

 

有原の抜けた穴を埋めるのに期待するのはドラフト2,3,4位の即戦力型の三人だが昨年の安徳や岩崎を見てもいきなり大活躍は不安が残る。

 

そのカバーとしてこの徐若熙の加入はファンとしては期待せざるを得ない。

 

これまでの実績を見ると

 

      防御率 WHIP   試合 先發 回数 奪k% 平均回
  2021   3 7 3.11 1.11   20 19 81 10.9 4.3
  2023   1 0 1.17 0.78   5 4 15.3 10.6 3.8
  2024   7 4 2.47 1.11   20 18 94.7 10.7 5.3
  2025   5 7 2.05 0.81   19 19 114 9.5 6.0

入団初年度の2020年はオープン戦で故障、ネズミ除去手術で実戦では登板無しで終わっている。

 

その秋、シーズン終了後のオープン戦で投げた157kmが未だに冠として残っている。

動画を見たがその後も155kmくらいは出ているので計測ミスなどでない事は分かるが、ストレートもさることながら、スライダーやチェンジアップの制球が目立つように感じる。

2022年はキャンプで再び故障、TM手術で登板はなく、翌2023年も試運転に終わっていて、本格的なマウンドはここ2年しかない。

 

昨年台湾で年間MVPを取り今年からハムで投げている古林睿煬との比較で見てもそこそこは通用するが、果たして有原の穴を埋めるほどの期待は疑問かも知れない。

古林の年俸7,500万から見れば5億円なら二桁勝利は達成せねばならないのだが・・・。

 

この人とドラフト入団三人を勘定に入れても多少不安が残るが、残りを埋めるためには先日の日シリ2戦目でホークスに貢献してくれたデュプランティエの獲得である。

タイガースの契約更新の期限が昨日切れたので、メジャーでお呼びが掛からなければ可能性は十分にあるとみている。