昨日のシロは、居間の整理ダンスの上で終日眠っていました。
妻はほとんど一日所用で出かけていました。私もお昼前に出かけて軽食喫茶の冷やし中華を食べ、二つほど買い物をして二時間後に帰ってきたら、出かけるときと同じ場所に同じ姿勢でシロが寝ていました。夕方妻が帰宅したときも同じ姿勢でした。
そのせいか、夜の八時ころになって外に出せと鳴きました。
そのまま今夜は外で過ごさせることになると思いつつ、居間の掃き出し窓からシロを出しました。
私は早々と睡魔に襲われて九時には寝てしまったのですが、そのせいで午前零時に目が覚めました。
風呂に入り一息ついてから書斎に来て庭に向いた掃き出し窓を開け、網戸にして夜風を入れながらパソコンに向かって昨日のニュースなどを読んでいたら、暗闇からニャーと呼ぶ声が聞こえました。
シロが網戸の向こうで私を見上げていました。
居間に回って窓を開けると、ニャーといって飛び込んできて、早速えさを求めました。
えさを与えて、私は書斎に戻ったのですが、こうした紛れのない会話の成立に、ちょっとした充足感を感じたのでした。