一昨日、職場で30歳になる女性と雑談をしていた。

子どもの出る映画が好きだというので、映画「少女の髪留め」の話になった。(ここからさき、映画のネタバレあり)

『冬のテヘラン。17歳の若者ラティフの仕事は、建設現場でのお茶くみや買い出しなどの下働き。ある日、工事現場で転落事故があり、作業員のナジャフが骨折する。働けなくなったナジャフの代わりに、その息子という少年ラーマトがやってきた。しかしラーマトは力仕事ができず、お茶くみの仕事をラティフと交替することに。楽な仕事を奪われたラティフは面白くない。しかし偶然、ラティフはラーマトが実は女の子であることを知る。そして彼の心の中に、淡い恋ごころが芽生え始めた。』 という話だが、結局少年の献身と思慕の想いをちゃんとは知らないままに少女は去っていく。

「ああ観ましたよ、まあ、いい映画ですね。」と彼女。

「女性はいつもあんなふうに男の心など全く気にも留めずに去っていくものだと、少年時代には思い定めていたものだから、懐かしくて」と私。

「へえ。壬生さんの『今日の一言』は『女性はいつもあんなふうに男の心など全く気にも留めずに去っていくものだ』発言と決めました。」と彼女。