こんばんは
SWL leather & silver
エスダブルエル
スタッフの田島いづみ たしまいづみ です。
昨日ご紹介した、こちらの時計置き(ウォッチトレイ)。

受け取ってくださったオーダー主のF様から、15頁にもおよぶお手紙が届きました。

美しい字で書かれたお手紙には、時計にまつわるお母様とのエピソードと、
時計置きを受け取ってからの感動のお話が綴られていました。
とても素晴らしい話で、そんな事があったのかぁ〜と、
感動して胸と目頭がジーンと熱くなりました。
みなさんにも全文を読んでいただきたいところですが、、、
今日は、F様のお手紙から抜粋させていただきながら、
時計置きにまつわるストーリーをご紹介したいと思います。
お手紙には小説のようにタイトルがついています。
本当に小説のようなお話なのです。
じっくりと読んでいただけたら嬉しいです。
母への供養の時計置き(ウォッチトレイ)
“このアイテムは、時々時計の在りかが分からなくなり
探しまわる不便を解消すべくお願いしたものですが、、、
実は 実は それだけではないのです。
この時計は、母の想いと、
母が逝ってそののち残された私の想いの象徴としての時計なのです。”
という書き出しから始まります。
時計置きの製作前の打合せで、簡単には伺っていた事なのですが、
この腕時計に込められたF様の特別な想いを、改めて知ることができました。
その時計は、脳梗塞で倒れたF様のお母様が入院をされた際に、
「これで時計を買ってちょうだい」「あなたの腕にその時計をはめさせたかった」
と密かに貯金していた通帳をF様に渡し、買いに走らせた時計だそうです。
“これが私が分不相応な時計を持つに至った経緯です”
とF様はおっしゃいます。
そこから数年が経過したある日、お母様の介護中に、
その時計からハラっと金片がはがれ落ちたそうです。
その瞬間、心が「ザワザワッ」とし、
なぜか「覚悟」の二文字が浮かばれたといいます。
その三十分後に容態が急変、
それから二日後にお母様が旅立たれたそうです。
“はがれ落ちるはずのない時計の金片が、異変を知らせたとしか思えない”
とF様はおっしゃいます。(↓実際の時計と金片のお写真です)

そこから、“この時計は時計ではなくなった”とF様。
剥がれ落ちたカケラと時計を小袋に入れて、
「お守り」としていつも持ち歩くようになったそうです。
修理をすることは簡単だけど、それでは一件落着めいていて、
お母様の想いにまでピリオドを打つような気がしてならなかったと。
その後また数年が経ち、この「お守り」としての時計の定位置をSWLにご依頼くださり、
今回この時計置き(ウォッチトレイ)をつくらせていただくことになったんです。
F様の元に完成した時計置きが届いてからの話を、お手紙から引用します。
“ひとつひとつ梱包をといてゆき、時計置きが姿を現しました。
陽光に映える重厚な赤のなんと素晴らしいことか、
思わず口をついて出たのは、
「田島さん、いづみさん、ありがとうございます。
これです これです 私が求めていたものは。母の供養になります。」
仏壇の前に置き、時計をセットしてみました。
なんとすばらしい調和であることか!
時計は安らかにそこにいて、トレイはしっかり優しく時計をフォローしてくれる
私の心の寄りどころが、今私の目の前に確たる形となって在るのです。
「よし、生きていける」 そういう感じでした。

さらに、、私の意識に意外な変化が起きました。
この時計の役割を元に戻そう、
「お守り」ではなく本来の時を刻む道具としての時計に戻してやろう、と思ったのです。
時計置きに置いてみた時、どうしてもお守りに見えない。
とても時計が活き活きとして見えたのです。

私と一緒にこれからの「時」を刻んでもらおう
私と一緒にこれからの「人生」を歩んでもらおう
もうお守りはいらいない
剥がれ落ちたカケラの修理と同時に、時計はオーバーホールしてもらうことにしました。
当初は、大切なお守りである時計の置き場所が欲しい
との想いから出発したウォッチトレイですが、
完成したトレイが私に意識の変革をもたらし、前向きに生きる勇気を喚起してくれました。
心を込めて作られた「物」が「人」の生き方にまで影響を与えてくれるものだとは、、、
改めて心からお礼申し上げます”
というお手紙でした。
いかがでしたでしょうか?
私たちが何よりも嬉しかったのは、
お守りだった時計を本来の時を刻む道具に戻してやろうと、
F様の心に変化をもたらすことができた、ということです。
そこまで想像もしていなかったので、とても驚き感動しました。
物が人の生き方にまで影響を及ぼすということを、改めて実感することができ、
またそういう仕事をさせていただけたけた事を誇りに思います。
それをこうしてご丁寧にお伝えくださることを、とても嬉しく有難く、、
こちらこそ感謝の想いでいっぱいです。
時計も、お守りという一つの役目を終えてF様の腕にはめてもらえることを、
きっと喜んでいるでしょうね。天国のお母様もきっと。
F様、ありがとうございました。
陽光に輝くトレイの深い赤のように、
これからのF様の人生が、美しく輝きますように。
今日ご紹介した時計置きは、
こちらのマネートレイ(キャシュトレイ)をベースに、
オーダーメイドでおつくりしたものです。
☛☛マネートレイ の商品ページ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
レザーアイテムについての詳細・お問合せ・ご注文は、
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エスダブルエル
スタッフの田島いづみ たしまいづみ です。
昨日ご紹介した、こちらの時計置き(ウォッチトレイ)。

受け取ってくださったオーダー主のF様から、15頁にもおよぶお手紙が届きました。

美しい字で書かれたお手紙には、時計にまつわるお母様とのエピソードと、
時計置きを受け取ってからの感動のお話が綴られていました。
とても素晴らしい話で、そんな事があったのかぁ〜と、
感動して胸と目頭がジーンと熱くなりました。
みなさんにも全文を読んでいただきたいところですが、、、
今日は、F様のお手紙から抜粋させていただきながら、
時計置きにまつわるストーリーをご紹介したいと思います。
お手紙には小説のようにタイトルがついています。
本当に小説のようなお話なのです。
じっくりと読んでいただけたら嬉しいです。
母への供養の時計置き(ウォッチトレイ)
“このアイテムは、時々時計の在りかが分からなくなり
探しまわる不便を解消すべくお願いしたものですが、、、
実は 実は それだけではないのです。
この時計は、母の想いと、
母が逝ってそののち残された私の想いの象徴としての時計なのです。”
という書き出しから始まります。
時計置きの製作前の打合せで、簡単には伺っていた事なのですが、
この腕時計に込められたF様の特別な想いを、改めて知ることができました。
その時計は、脳梗塞で倒れたF様のお母様が入院をされた際に、
「これで時計を買ってちょうだい」「あなたの腕にその時計をはめさせたかった」
と密かに貯金していた通帳をF様に渡し、買いに走らせた時計だそうです。
“これが私が分不相応な時計を持つに至った経緯です”
とF様はおっしゃいます。
そこから数年が経過したある日、お母様の介護中に、
その時計からハラっと金片がはがれ落ちたそうです。
その瞬間、心が「ザワザワッ」とし、
なぜか「覚悟」の二文字が浮かばれたといいます。
その三十分後に容態が急変、
それから二日後にお母様が旅立たれたそうです。
“はがれ落ちるはずのない時計の金片が、異変を知らせたとしか思えない”
とF様はおっしゃいます。(↓実際の時計と金片のお写真です)

そこから、“この時計は時計ではなくなった”とF様。
剥がれ落ちたカケラと時計を小袋に入れて、
「お守り」としていつも持ち歩くようになったそうです。
修理をすることは簡単だけど、それでは一件落着めいていて、
お母様の想いにまでピリオドを打つような気がしてならなかったと。
その後また数年が経ち、この「お守り」としての時計の定位置をSWLにご依頼くださり、
今回この時計置き(ウォッチトレイ)をつくらせていただくことになったんです。
F様の元に完成した時計置きが届いてからの話を、お手紙から引用します。
“ひとつひとつ梱包をといてゆき、時計置きが姿を現しました。
陽光に映える重厚な赤のなんと素晴らしいことか、
思わず口をついて出たのは、
「田島さん、いづみさん、ありがとうございます。
これです これです 私が求めていたものは。母の供養になります。」
仏壇の前に置き、時計をセットしてみました。
なんとすばらしい調和であることか!
時計は安らかにそこにいて、トレイはしっかり優しく時計をフォローしてくれる
私の心の寄りどころが、今私の目の前に確たる形となって在るのです。
「よし、生きていける」 そういう感じでした。

さらに、、私の意識に意外な変化が起きました。
この時計の役割を元に戻そう、
「お守り」ではなく本来の時を刻む道具としての時計に戻してやろう、と思ったのです。
時計置きに置いてみた時、どうしてもお守りに見えない。
とても時計が活き活きとして見えたのです。

私と一緒にこれからの「時」を刻んでもらおう
私と一緒にこれからの「人生」を歩んでもらおう
もうお守りはいらいない
剥がれ落ちたカケラの修理と同時に、時計はオーバーホールしてもらうことにしました。
当初は、大切なお守りである時計の置き場所が欲しい
との想いから出発したウォッチトレイですが、
完成したトレイが私に意識の変革をもたらし、前向きに生きる勇気を喚起してくれました。
心を込めて作られた「物」が「人」の生き方にまで影響を与えてくれるものだとは、、、
改めて心からお礼申し上げます”
というお手紙でした。
いかがでしたでしょうか?
私たちが何よりも嬉しかったのは、
お守りだった時計を本来の時を刻む道具に戻してやろうと、
F様の心に変化をもたらすことができた、ということです。
そこまで想像もしていなかったので、とても驚き感動しました。
物が人の生き方にまで影響を及ぼすということを、改めて実感することができ、
またそういう仕事をさせていただけたけた事を誇りに思います。
それをこうしてご丁寧にお伝えくださることを、とても嬉しく有難く、、
こちらこそ感謝の想いでいっぱいです。
時計も、お守りという一つの役目を終えてF様の腕にはめてもらえることを、
きっと喜んでいるでしょうね。天国のお母様もきっと。
F様、ありがとうございました。
陽光に輝くトレイの深い赤のように、
これからのF様の人生が、美しく輝きますように。
今日ご紹介した時計置きは、
こちらのマネートレイ(キャシュトレイ)をベースに、
オーダーメイドでおつくりしたものです。
☛☛マネートレイ の商品ページ
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