前回は、昔の人々の「なめし」についてご紹介しましたが、
今回は現代の「なめし」をご説明します。
「なめし」には多くの方法がありますが、
現在行われている代表的な2つのなめし方法をみていきます。
【クロムなめし】
鉱物のクロームから作った塩基性硫酸クロム塩を使って、
皮の内部のコラーゲン繊維の間に橋をかけ
空間を保つことで生存時に近い状況を保存する方法です。
クロムなめしをした革の色は。淡青色で染料に染まりやすく、
比較的キズがつきにくいのが特徴です。
作業工程が約1週間と、タンニンなめしの1/3ほどの期間で済むため、製造コストが低く、
生産効率が高いため、現在最も主要な(約90%)なめし方法とです。

【タンニンなめし】
植物に含まれるタンニン(渋)を使うなめしで、古代から行われています(昨日のブログ)
タンニンなめしをした革は、表・裏・断面ともに褐色で硬くて丈夫。
伸縮性が少なく型崩れしにくい。比較的キズがつきやすいですが、
「使い込むほどに味がでる」のが特徴です。
タンニン濃度の薄い槽に皮を入れて、徐々に濃い槽へ移動させてなめしを行うため、
クロムなめしに比べてなめし期間は、とてもに長く一般的には1ヶ月ほどです。

★SWLで使用している革は、全てタンニンなめしでつくられた革です。
★SWLでメインに使用しているSベンズレザーは2~3ヶ月をなめしに要します。
----------------
下の図は、クロムなめしとタンニンなめしとその前後の工程を表したものです。

革って当たり前のように使われている素材ですが、
皮が素材として使える革になるためには、
こんなにも多くの工程と時間、そして職人さんの手
が加わっているんですよね~。
そして元をたどれば、そこに生命があり命をいただき、生活に活かしているもの。
その知恵とコミュニケーションが古代より受け継がれている素材「革」。
奥深い素材であるように思います。
つくり手としても、時間と手間をかけてつくられた「革」の魅力を大切に
かたちにしていきたいと、常々思いながら創作しています。
お読みいただき、ありがとうございました
今回は現代の「なめし」をご説明します。
「なめし」には多くの方法がありますが、
現在行われている代表的な2つのなめし方法をみていきます。
【クロムなめし】
鉱物のクロームから作った塩基性硫酸クロム塩を使って、
皮の内部のコラーゲン繊維の間に橋をかけ
空間を保つことで生存時に近い状況を保存する方法です。
クロムなめしをした革の色は。淡青色で染料に染まりやすく、
比較的キズがつきにくいのが特徴です。
作業工程が約1週間と、タンニンなめしの1/3ほどの期間で済むため、製造コストが低く、
生産効率が高いため、現在最も主要な(約90%)なめし方法とです。

【タンニンなめし】
植物に含まれるタンニン(渋)を使うなめしで、古代から行われています(昨日のブログ)
タンニンなめしをした革は、表・裏・断面ともに褐色で硬くて丈夫。
伸縮性が少なく型崩れしにくい。比較的キズがつきやすいですが、
「使い込むほどに味がでる」のが特徴です。
タンニン濃度の薄い槽に皮を入れて、徐々に濃い槽へ移動させてなめしを行うため、
クロムなめしに比べてなめし期間は、とてもに長く一般的には1ヶ月ほどです。

★SWLで使用している革は、全てタンニンなめしでつくられた革です。
★SWLでメインに使用しているSベンズレザーは2~3ヶ月をなめしに要します。
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下の図は、クロムなめしとタンニンなめしとその前後の工程を表したものです。

革って当たり前のように使われている素材ですが、
皮が素材として使える革になるためには、
こんなにも多くの工程と時間、そして職人さんの手
が加わっているんですよね~。
そして元をたどれば、そこに生命があり命をいただき、生活に活かしているもの。
その知恵とコミュニケーションが古代より受け継がれている素材「革」。
奥深い素材であるように思います。
つくり手としても、時間と手間をかけてつくられた「革」の魅力を大切に
かたちにしていきたいと、常々思いながら創作しています。
お読みいただき、ありがとうございました

