おれも本当にやりたいことを見極める!

そうは決めたものの、

「それが見つかる前に今の仕事を辞めてどうやって食っていくのか、、」

という恐怖が強かったため、
今の仕事よりもやりたいことができそうな「転職先を探す」という選択をとっていた。

当時の私は、海外を旅している時にアントニ・ガウディの建築に衝撃を受けて以来、
独創的な装飾や造形 に心惹かれるようになっていた。

ガウディー

なので、そういったことができそうな設計事務所を探してみたが
まったく見つからない、、(っていうかあるわけない。笑)

だったら店舗や空間デザイン、インテリアデザインならどうかと、
書籍や雑誌をかたっぱしから読みあさり、

この人のもとでなら自分がつくりたいものをつくれるようになれるのではないかと思う人に、「あなたの下で働かせてもらえませんか」と、休日に全国各地を訪ねてまわった。


しかし当時私が会いに行った人達には偶然にも共通している部分があり、
ほとんどの人がどこかに就職したり、
誰かに師事してからその後独立したというやり方ではなく、

手探りながらも自分なりのスタイルを一からつくった人ばかりで、
決まって言われたことが

「あなたもそういうタイプなのでは?自分なりにやってみたらどう?」


今となってはそう言ってくれた方々に心から感謝しているが、当時は

「そう言われても、まだこれだ!というものが見つかったワケでもないし、何から始めればいいのやら、、」

と、何もできず月日が過ぎていくばかり、、


そんなもんもんとした日々を過ごす中で、そんな自分に嫌気が差し、覚悟を決めることとなる。

本当にやりたいことは、実際にやってみないと分からない!
興味があることを片っ端からやるしかない!!



一級建築士の資格を取ってから辞表を出すまで、結局3年ほどかかってしまった。

---------------8話へ続く



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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