電王戦第5局で阿久津九段が採用した「2八角誘導システム」の優秀さは肌で感じている。アマ強豪の山口さんが100万円企画で勝利して以来、自宅のPCの「bonanza_v6.0」で試してみた。結果全体で28勝101敗。2八角が実現した局面からだと28勝82敗。100回やっても勝てない相手にこの勝率。私の棋力は24で1300前後、段位で初段くらい。「2八角誘導システム」の優秀さは、勝率もさることながら、実現率の高さにもある。129局中110局、2八角が実現した。実現すれば、「入玉してから攻める」か「相手の攻めを完全に切らせる」の二択になる。実戦では前者の展開が8割、後者が2割になった。