FXとCFDを経営経験者からみると
自分でこの「投資家列伝」を書いているので、
インターネット上の投資情報を調べることが多くなった。
そしてFXやCFDについての記事がとても多いことに改めて気がついた。
社会不安が何らかの収入手段を得ようという考えをあおり、
FXの口座数をさらに増やしているのだそうだ。
インターネット上には、損した話より、利益を上げた話のほうが多い。
でも、僕は確信していることがある。
FX参加者の全体の収支を総計すれば、確実に損しているであろう。
スプレッドの分だけ、また勝ち逃げできない心理的な影響の分だけ。
さらに、FXの最大の弱点は税金だ。
儲けたら、重い税金がかかる。
損しても、それが損金として翌年に繰越はできない。
もし、真剣にFXでの利益への税金を減らしたいなら、
法人を設立する必要がある。
FXで継続的に儲け続けることは、
確率から考えると、極めて少ないと思われる。
損したときの救済はないのに、
儲けたときの税率は高いから。
クリック365という源泉徴収20%が適用されるFX会社も
あるそうだが、これはまだシステムがあまりよくないらしく
人気がない。
特殊な能力で、儲けている人もいるが、チャートに張り付いて
儲けをだしていたとしても、多くの人にとって、
それは幸福には感じられないと思う。
CFDは世界中の投資対象(世界中の、株、商品、指数 為替)に
対してFXと同じような仕組みで取引ができるということだ。
だから逆に考えれば、FXはCFDから為替だけを切り出した
ものともいえる。
CFDにもFXと同じ税率が適用それるはずだ。
また為替以外の投資対象にはFXより高いスプレッドが賭けられて
いるのではないだろうか。
FXの分野で驚異的な儲けをだしている人と何回かメールをやりとり
をしたことがある。
ちゃんと自分の会社を作って、税金対策を完璧に行っているのだった。
かつ、次に大きな負けがきたときに、自分はFXから完全に
手を引くと書いてあった。
なんて賢明な人だろうと思ったが、彼は、FXで儲けている
部分しか公にしてない。
また、読者も読者で安易な儲け話だけを書くほうが、
ブログを読みに来る人が増えるのだそうだ。
損きりとか、ここで書いたような、FXの厳しい部分とか書くと
ブログを読みに来る人が減ってしまうんだそうだ。
優秀な人が、FXやCFDで利益を出しているのは知っているが、
少なくとも、今の税法で、僕が手を出すべき分野ではないと
判断している。
遊びで小額でやって利益出たけど、やめることにしました。