「誰でもできる」が最大の特徴であるスポーツウエルネス吹矢ですから、点数にこだわらず楽しくやるのも、健康のために続けるのも、あるいはみんなで集まっておしゃべりするのが目的でも、それぞれの楽しみ方だと思います。
ただ、上手くなりたい、高段者を目指したい、大会で上位に入賞したい、・・というのも当然スポーツを続けるモチベーションになるわけです。
「どうしたら上手くなるか?」というのは、たくさんの人の課題です。七段になかなか合格できない私も考えるのは勝手なので、いろいろ考えているのです。
例えば野球のピッチャーにはいわゆる速球派と技巧派に分類するようなことがありますが、吹矢の吹き方にも同じようなことが当てはめられます。
速いスピードで真っ直ぐ吹けなくても真ん中に当てることはできます。
速球が投げられなくてもストライクがとれるのと同じです。
自分にとってどのように吹けば真ん中に当たるのかを研究し、その研究成果を一定に行っていれば良いと思うのですが、そんなに簡単なことではありません。
スポーツウエルネス吹矢は保持する段や級によって、4mから10mまで的までの距離が違います。
一方、吹いた矢の速度をスピードガンで測定してみると100㎞/h~140㎞/hの範囲の方が多いです。
どんなに早いスピードで矢を飛ばしても的に刺さるまでの間に矢は多少なりとも落下しますので、自分の息の強さ(スピード)と的との距離、吹くときの筒の角度(上下左右)などの関係において、真ん中に当てるための吹き方を知り、その吹き方を一定に繰り返す・・この一定を貫くことが大事であるような気がします。
技術的なことに関しては先人たちも様々なことを考え、実験し、自分の理論を確立して、文章にしている方も結構いらっしゃいます。
ただ、これはその方の理論であって、必ずしも万人に一致はしないというのが私の考えです。もちろんぴったりと嵌まる場合もあるでしょうが、多くの場合は、部分的には自分に合うことはあっても、やはり参考でしかないと思うのです。
私が考えるのは
① 自分に合った用具を知ること・・筒の重さ、矢のタイプ、筒の内径と矢の外形の関係などを見極めること。
② 基本動作をできる限りきちんと行うこと。
③ 「立ち位置」「足の向き」「開く幅」「首の位置」「筒の角度」「息を吸う量」「息を吐く量」「吹く力」「吹く長さ」等を一定にすること。
・・そう考えていくと一定のポジショニングと呼吸コントロールに尽きるのではないかと思うわけです。
だから人の指導ということはとても難しいと思います。自分の吹き方を押し付けるのではなく、その人が最も上手に吹けるポジショニングを把握して、その人に合った指導ができるのが良い指導者なのではないか?
等々、とりとめもなく考えてしまいます。
「考えるより練習しろよ」と自分に突っ込みながら、あーでもない、こーでもないと、また考えてしまう私です。
もちろん、体力や筋力も体幹の強さもあった方が良い・・そのトレーニングとしては「スポーツウエルネス吹矢準備体操や」「スポーツウエルネス吹矢整理体操」をしっかり実施することが大切です。
スポーツウエルネス吹矢をやってみませんか?
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※「フキャット介護予防体操」とあわせてこの3つの体操は一般社団法人日本スポーツ
ウエルネス吹矢協会が考案した吹矢の筒を使って行うオリジナルの体操です。当協
会の公認指導員の指導の下、正しく、効果的に行ってください。