趣味の沢山ある人が、面接でその趣味を全部言ったところで

相手には通じません。

 

では、「多趣味」の何をどう伝えたらよいのでしょうか?

 

多趣味すぎる学生さんとの実際の会話をもとに、

自己PRでアピールする時のポイントをお伝えします。
 

 

 

 

 

 

 

 

本物の声で自分を語り

自分を好きになる人を増やしたい

フリーアナウンサー&就活プロデューサーの内山久美子です。

 

今日もお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

色々できる・・・が、なかなか伝わらない「多趣味」
 

 

『多趣味』

 

そう聞くと、色々興味があって、うらやましい、と思うのですが、
これを面接でそのまま、あれもこれもと伝えると・・・

 

結局、何ができる人なのかがわからず、

印象に残らず撃沈・・・ということが多々あります。

 

 

 

 

 

ゲーム会社に内々定した、多趣味すぎるM君
 

 

アナウンサーコースだったM君は、

超がつく多趣味。

 

 

ざっと聞いただけでも・・・

 

 

●音楽(コピーバンド)

●一眼レフカメラ

●アニメCG制作

●裁縫(スーツを作るレベル)

●動画配信

●ドライブ

●DIY(一人暮らしの部屋に発声用の防音ブースを作る)

 

 

・・・と、その多趣味ぶりもさることながら、

こだわり&完成度が

「半プロ」もしくは「プロ並」

だったんですね。

 

 

 

 

その探求心と行動力は、本当に「凄い!」の一言だったのですが、

 

さて、

 

これを面接の自己PRでどう表現したらよいか

M君は、器用なゆえに悩んでいました。

 

 

当初は、ESにあれもこれも書いて、
何ができる人なのかが今一つ伝わりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ、その趣味をはじめたのか?の「きっかけ」を探る

 

 

多趣味をどうアピールしたらよいかわからない人にまずやってほしいのは・・・

 

 

その「きっかけ探し」です。

 

 

 

●なぜ、それをはじめようと思ったのか

●なぜ、そこまではまったのか

●それの何が楽しいのか

●その趣味の何が一番ツボなのか

●それをしていると、自分はどんな気持ちになるのか

 

 

そういった、ささいな問いかけをしながら

 

「自分はどんなことに心が動く人間なのか」

 

を探してほしいのです。

 

 

 

でも、一人で考えていてもちょっと難しいかもしれないので、

おススメは、誰かに、興味をもってあなたの話を聞いてもらうことです。

 

 

 

 

 

 

趣味の共通するワードを探す
 

 

 

 

さて、前述のM君から自己PRの仕方について相談を受けた時、

まず私がやったことは、

 

やはり、話をとことん聞くことでした。

 

 

なにせ、趣味が沢山あるので、質問も膨大でしたが、

私自身も知らない世界の話が沢山聞けたのと、

多趣味な人の思考回路というものにとても興味があったので(笑)、

お話を聞くことは

とても楽しい工程でした。

 

 

 

あなたにとっては当たり前でも、他人にとっては新鮮です!

 

 

 

あなたにとって、

 

 

「なぜその趣味を始めたのか」

「なぜそれが好きなのか」

「なぜ、続けているのか」

 

という質問は、

 

当たり前すぎて、何をいまさら・・・

と思うかもしれませんが、

 

その当たり前の中にこそ、

 

沢山の「あなたしか言えないお宝ワード」が隠れていることがあるのです。

 

今回のM君の場合もそうでした。

 

話しているうちに、その後の自己PRの核となる言葉のヒントが

彼自身の口からどんどん飛び出してきました。

 

 

 

 

 

M君との実際のやりとり
 

 

ちなみに、M君と私の実際のやりとりはこんな感じでした。

 

以下は、裁縫が得意で、スーツも自分で作った・・・という話に関して

より深く話を聞いた時の再現です。

 

 

 

 

 

内山:「へぇ、スーツまで作っちゃうの?凄いね!誰かに教えてもらったの?」

 

M君:「いえ、小さいころ、母がミシンを使っているのを見て、面白そうだなと思って、

自分にもできるんじゃないかと思ったら、意外とできちゃいました。」

 

内山:「できるんじゃないか?・・・って思ってできちゃうの凄くない?
でも、スーツって、作るの面倒だよね、普通は(笑)」

 

M君:「自分の気に入らないものを着るのが嫌なんです。無いなら、自分で作っちゃうほうが

楽しいし、苦じゃないです。

 

内山:「型紙(パターン)から作ったの?」

 

M君:「はい、定番のパターンをもとに、自分の好みのサイズに変更しました。」

 

内山:「生地はどこで調達したの?」

 

M君:「問屋街に行って、好きな生地を探してきました。とても安くていい生地があったので、

多分、市販の出来合いのスーツを買うより、はるかに安くできたと思います。」

 

 

内山:「凄いね。私は、手間より時間を優先しちゃうから、わざわざ生地を買いに行ってまで、と思っちゃうんだけど、そんな手間を楽しいと思えるんだね。」

 

M君:「はい、パターンを起こしている時とか、生地を選んでいる時とか、まだこの世にないものを自分の頭の中で想像しながら、こうすれば完成できるな、と考えている時がとても幸せです。

 

内山:「無いものは自分で作っちゃうってこと?」

 

M君:「あ、そうですね!確かにそうかもしれない!無いなら作ればいいしと思うし、足りない技術や知識は検索すれば出てくるし、マスターすればいいな、といつも思っています。

 

内山:「M君なら、何でも作り出せちゃいそうだね!」

 

M君:「ありがとうございます!無いものを生み出して、世の中が便利になるといいな、って思ってます。」

 

 

 

 

 

 

 

と、こんなやりとりが小一時間続いたわけです。

 

 

 

 

 

会話の中から「あなたの好き」が見つかる
 
 

でも、この会話をご覧になっただけで、

いかがでしょうか、

 

少し、M君という人が見えてきた、と思いませんか?

 

 

そうなんです、こうやって、ただ会話をしているようでいながら、

その中で、自分に関する「重要ワード」って結構

ご自身の口から出ているものなんですね。

 

 

M君に関しても、このあと、ほかの趣味について聞いている時にも

何回か決まって出てくる「ワード」がありました。

 

 

例えば・・・

 

●気に入ったものがなかったので、自分で作っちゃいました。

●やり方がわからなかったので、調べて、習得しました。

●頭の中でイメージしたものを、どうすれば、表現できるかを考えている時が楽しいです。

●世の中が便利になったらいいなといつも思っています。

●無いものは、作ればいいと思っています。

 

 

 

 

 

 

実は、この上記のこだわりこそが、

 

「伝えるべきM君の素質や性格」

 

だと私は思いますし、

 

それが、職業につながったら最高だな、と思っていました。

 


 

 

 

 

面接官的視点でみたら・・・

 

 

では、上記の内容を、少し、面接官的視点で評価するとしたら

どうなるでしょうか?

 

もし、面接の場で、M君が評価されるとしたら、

以下の点ではないかと思います。

 

 

 

 

●無いものは自分で生み出す企画力と行動力

●足りない知識や技術を自ら探して習得する熱意と創意工夫

●幅広い分野に興味を持ち、楽しんで、その魅力を世間に広める能力

 

 

 

 

 

この内容を彼に伝えると、

 

これまで、自分が好きで続けていたことや

当たり前にやっていたことが、

こんな風な評価になるんですね!と

とても合点がいったようでした。

 

 

 

 

 

 

 

【結論】あったらいいな!・・・を作り出す企画力と行動力!

 

 

 

自分の強みは、

 

無いなら自ら作ってしまう企画力と行動力だと気づいたM君は

 

 

その後、

 

「あったらいいな!・・・を自ら作りだす!」

 

・・・というオリジナルのワードを見つけ、

その後の就活でのキーワードにしました。

 

 

 

面接では、まず、核となるこのワードを伝えたあと、

その具体例として、

趣味の一例を伝えるようにしました。

 

 

 

これまでは、

ただの多趣味な人・・・として、趣味の種類を伝えて失敗していましたが、

 

 

この核となる言葉を伝えたあと

具体例として、趣味の一例を伝えるようになったら、

面接官の反応も明らかに変わったと言います。

 

 

 

 

その後、M君は、もともと大好きだった

第一志望のゲーム機メーカーに見事内々定しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内定先に評価されたポイントはやはり、企画力と行動力

 

 

 

後で、話を聞くと、M君が高く評価されたポイントは、
 

やはり、

 

「あったらいいな・・・を作り出す企画力と行動力」だったそうです。

 

 

新たなコンテンツを常に生み出さなくてはいけないゲーム機メーカーでしたら、

尚さらのことだったと思います。

 

 

更に、内定をつかむにあたってのポイントとして、とても参考になるメッセージがありました。

 

それは・・・。

 

 

内定をつかめたのは、核となる自分を表す言葉を見つけられたこと

 

 

…プラス

 

 

自社コンテンツのもともとのファンであったことと、

そのコンテンツを自分がプロジェクトに加わることで、

いかに魅力的に進化させられるかを、アピールできたこと。

 

 

だったそうです。

 

 

 

 

あなたが入社し、その企業の一員に加わることで、

会社や商品にどんなメリットがあるのかを伝えることは、

どんな企業の面接であっても

とても重要なことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日のまとめ

 

 

多趣味の話から、最後は、就活における、かなり重要なキーワードをお伝えすることになりましたが、

 

やはり、今回も思ったのは・・・

 

「正解はあなた自身の中にある」

 

ということです。

 

 

 

 

多趣味な人が面接でアピールする時のコツ

 

 

●まずはその「きっかけ」を振り返ってみる

 

●共通する「ワード」「嗜好」「こだわり」がないか探す

 

●「なぜ?」を探ってさらに深堀してみる。

 

「なぜその趣味を始めたのか」

「なぜそれが好きなのか」

「それの何が楽しいのか」

「なぜ、続けているのか」

・・・などを自分自身に問いかけてみる

 

●趣味の内容、そのものではなく、そこから導きだされた

「あなたという人」を伝える

 

「自分はどんなことに心が動く人間なのか」を表せると尚良し

 

●多趣味、の中でも、
・最も際立っているもの、

・あなたらしいもの、
・長く続けているもの

があったら、

その一つについてまずは話してみるのも効果的です。

 

 

 

 

 

 

自己PRに悩んでいらっしゃるあなたのお役に立てたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 
 

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