待ち合わせ場所には、既に暁が居た。
私を見つけ、優しく微笑み、小さく手を振った。
「・・・ちょっと早く来すぎちゃった(笑)」
と苦笑していた。
今更ながら、初めて彼の私服姿を見た。
いつも、綺麗にスーツを着ているが、今日は全体的にタイトなシャツとジーンズでまとめていた。
細身かつ筋肉質な身体のラインにドキドキした。
髪も、いつもとは違う。
会社とは違い、無造作な髪は、彼の優しい雰囲気を倍増させていた。
「?」
彼をマジマジト見てしまった私に、首を傾け微笑んだ。
「行きたい所ある?」
『本屋に行きたい。』
「うん、じゃ、行こうか。」
彼の少し後ろを歩く。
彼は私の歩調に合わせ、ややゆっくりと歩みを進めてくれた。
私は本が好きだ。
ファッション雑誌はあまり読まないが、旅行雑誌・その他雑誌、マンガは大好き。
そして、小説やエッセイに心がときめいてしまう文系だ。
小説は純文学から恋愛小説、ミステリーと何でも読む。
帯や後書きを読み、興味を持ったものを購入することが多い。
太宰は別格だが。
暁と訪れた本屋は、カフェが併設されている本屋で売られている本を読みながら、ドリンクを飲めるという画期的(笑)な本屋だった。
コーヒーも大好きな私のテンションは上がりっぱなし。
「カオルコ、、、楽し?」
本を読みながらコーヒーを啜る私に、楽しそうに微笑みながら言った。
『うん!!』
即答。
【カオルコ】
そう呼んでくれる事も、私のテンションを向上させた。
暁は、何やら難しそうな経済雑誌を読んでいた。
いつの間にかメガネを掛け、雑誌に目を落としていた。
『メガネ!』
「あ、あー。普段はコンタクトなんだけど・・・変かな?」
『ううん!!すごく似合ってる!!』
暁はハニカミながら微笑む。
実際、彼にメガネは似合っている。
知的な印象が更にアップ。
いつの間にか、手元の本では無く、目の前の暁を見つめていた。。。