「抗体医薬」は
特異性が高く
効果がかなり高い。
という記事を書きました。
そのため、
世界中の製薬会社は
これまでの
低分子薬から
高分子の抗体医薬に
開発の中心を移しているということです。
具体的には
たとえば
多発性骨髄種に対する治療としては
低分子薬として
これまで開発されてきた
プロテアソームに対する
阻害剤がよく効きます。
ボルテゾミブ
(ベルケイド)
カイプロリスやニンラーロです。
わたしも
ボルデゾミブは
実験でよく使います。
この動画は
ガン細胞にボルデゾミブをかけた場合です。
細胞が24時間で
あっという間にポコポコと死滅していきます。
撮影していて
ガン細胞がこれほどポコポコと
「特異的に」死滅すれば
いいのに と感じました。
ちなみに
赤や黄色やオレンジは
ガン細胞の周期の違いです。
分裂期
休止期
合成期など
残念ながら
プロテアソームは
あらゆる細胞が持っているために
これらの阻害薬は
がん特異的ではなく
普通の細胞にとっても
相当なダメージを与えます。
一方、
抗体医薬は
特異性が売りです。
骨髄腫に対しての
抗体医薬や光免疫療法はまだですが、
抗体を利用して
みつけたMMG49 CAR-T細胞療法が
研究開発中です。
ゆくゆくは
骨髄腫細胞のみを
特異的に排除できる可能性があります。
この治療の開発段階では
「抗体」が利用されました。
具体的には
抗体をたくさん作成し
その中から
骨髄腫細胞にはくっつき
普通の細胞はくっつかない
MMG49抗体を見つけ出しました。
MMG49 のくっついている分子(抗原)を
同定して
CAR-T細胞療法に応用したのです。
今後この抗体を利用して
プロテアソーム阻害剤を結合させたり
光免疫療法に応用したりと
原理上は
いろいろな戦略をとることができます。






