「くう!?」
ユウが驚いて東校舎のほうを振り返ったとき、不気味な風が音もたてずにふいた。
「何かあったのかな・・・?行ってみよう!」
ミカに言われて、ユウは少しうつむいた。
この感じ、あの時と同じだ・・・もしかして・・・ ユウはある事を思い出していた。不思議な、あの日のことを・・・
「うん・・・」
・・・なぜか、ユウの胸に不安がよぎった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・」
くうは今、砂漠の真ん中にある街に向かって全速力で走っていた。下足室で起こった、信じられないような事のせいで。
くうはユウたちのもとから走り去り、うす暗い下足室に入ると、バックから1枚の写真をとりだした。その写真に写っているのは、色白の、幼い少女・・・
すると、窓が異常にガタガタと音を鳴らした。ハッして、くうは後ろを振り返る。
「何だ!?」
くうがあとずさっていた、そのときだった。
「きゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!」
穴の中から悲鳴が聞こえた。それはまさに、くうが手にしていた写真に写っている少女の声だった。