今日で3章終わらせまーす☆

これからは週に1、2回書くようにします。

というか、昨日も書いてた気がするのですが・・・



くうは顔をあげた。

「いいぜ。てめえらも、急いでるんだろ。でも、最後にもう一つ聞く。」

「なんだ?早く言え。」

少年はもう歩きだそうとしていた。

「この街、なんて名前だ?」

「そんな事か。ここはスバル。・・・この世で一番汚れた街さ。」

少年は塔の方をみた。

そのとき、なにか音がした。トンネルが、風を巻き起こしているのだ。

「や・・・・りゅ・・・・言って・・・ここ・・・・」

くうがなにかつぶやいた。だが、風の音でエリたちには聞こえなかった。

「あばよ!」

くうはトンネルに飛び込んだ。くうにとって、一番苦しかった事を、解決できるかもしれない。



エリはその後、ユウたちが走ってきた方向にトンネルを作ると、少年と共に姿を消した。トンネルの前に、一枚の紙切れを残して。

{留賀 空はここへ飛び込んだ。 あなたたちも飛び込んで。  }

ユウたちは警戒するが、結局飛び込み、学校へ戻る事ができた。だがその時、入学式まであと3分をきっていた。


「ああっ!やばぁっ!」

「走れ!まだ間に合うっ!」

5人は渡り廊下を走りぬけた。





では、第3章突入!



第3章  エリとスバル   語られる真実


「ユウちゃんの・・・双子の・・・」

エリが思い出してくれたことに、くうは胸をなでおろす。

「知り合いか?」

少年はエリにささやいた。まだくうに不信感を抱いている。

「うん。」

エリがうなずいたので、少年は、エリからくうに視線を戻す。

「それはいいとして、聞きたい事が山ほどある。」

くうはなにかと自分を無視する少年をにらんだ。

助けてもらっといて、なんだよ、この口のきき方。

「あの男たち、なんなんだよ?」

「それは言えない。救ってもらったのには感謝するが、必要以上の事はいっさい言えない。」

少年はくうのことを信用していないらしい。さっきからくうと距離をとっている。

「じゃあ、質問を変える。おまえらは黒い、ブラックホールのような穴の事を知っているか?」

「裂け目の事?」

エリが聞き返した。だが、くうがあの穴の名前を知っているわけがない。

「あの穴は異空間トンネルと言うの。別名、裂け目。時、場所、空間、時代・・・あれに飛び込むと、すべてが自分の世界とは違う場所に出てしまうの。」

「はぁ?何か言ったと思ったら・・・そんなばかけたおとぎ話してねえで、本当の事言え。」

くうは声を低くした。本当にちゃんとした事を言ってもらわないと困る。

あと7分か・・・まずいな・・・

くうは腕時計を見た。これでは、どうしても入学式に間に合わない。

「本当よ。でね、裂け目をあやつる事ができるのは、限られた人間だけ・・・」

エリの瞳は、嘘をついているようには思えなかった。

エリはレンガに手をかざした。すると、学校で見た、あの穴・・・異空間トンネルが現れた。

「ここに飛び込めば、あなたの世界に戻れる。もう二度と、ここには来ないで。そして、私たちと関わらないで。その事を約束できるなら、あなたを追ってきたユウちゃんたちも帰してあげる。」

「・・・気にいらねェ・・・だいたい、なんでユウが・・・」

2人に聞こえない程度の声で、くうが文句を言った。

「はやく、返事をしろ。」

少年がくうに怒鳴りつけた。



3章は次でおわります!

なんか、この前の投稿すごく短かったです。でも、今日で2章終わらせます!



「もしかして・・・」

シカはなにかつぶやいた。

「えっ?どうしたの?」

「街をよく見てみろよ。端の塔辺りには誰もいねえのに、中央はやけににぎやかだ。しかもあれ・・・」

シカは街の中央を見つめた。ユウもそれをまねして、じっと見つめた。すると、シカが言ったとおり中央のほうにしか人がいない事が分かった。

「軍隊じゃねえか?」

シカは同じ赤い服を着た男の列を指差した。

「ほんとだっ!」

「くうになんか関係ある事かもしれない!」

ミカがユウの肩をたたいた。

「だとしても、あんな見ず知らずの所に行くなんて危険に決まってんじゃん!止めに行こう!」

スズがユウの手をひいた。

「うん!」

4人は砂漠を駆け出した。



だが、手遅れだった。くうはすでに、街に入っていたのだ。

この街は石造りの家やレンガ造りの建物が多く、道路もレンガでできていた。だが、くうが街に入ってから車やバイクが1台も通らないのだ。

「変な街だな。ほんとにここに・・・」

くうは少しあせっていた。腕時計は入学式10分前を知らせた。

「戻るか・・・」

くうが後ろを振り返った、その時、

「やめろ!もう十分だろ!エリは、エリは何もてめえらにしてねえだろ!」

エリという名前に、くうはおどろいた。くうは7年前の事故の直後、ずっと気を失っていたわけではなかった。すぐに目を覚まし、ユウとエリの話を聞いていたのだ。そして、そこで自分を救った人がエリという名だという事も、その人がわけのわからない穴に飛び込み、姿を消してしまった事も知った。ユウがなぜか隠している事を、くうは全て知っていたのだ。

くうはいきなり黙ると、そのまま街の中央へ走り去った。彼は、自分でも何がしたいのか分からなかった。だが、やはりこのまま帰る事だけはしたくなかった。それに今から戻った所で、さっきの場所にあの穴があるとは限らない。そんな気がした。



「なんだよ!この砂漠、おれの予想の100倍くらいバカデカイぞ!」

シカはおもいっきり砂を蹴った。それは辺りに飛び散った。

さっきユウたちが居た場所から、街はすぐ近くのように見えた。しかし、実際はかなり距離があった。

「あれが蜃気楼とか幻とかだったら、私即死だぁ・・・」

スズは砂だらけの靴でふらふらしながら歩いていた。

「くうめ・・・ったく、入学式くらい普通に出席させてよぉ。」

ユウが、「泣きそう」とでも言いたげに力なく言った。



くうは街の中央である広場のような場所にたどり着いた。

人が集まりにぎやかなのはいいが、人ごみの中から悲鳴が聞こえる。

くうは人と人との間をかきわけて中をのぞいた。すると、普通ではありえない光景がひろがっていた。

数人の強そうな男達が、くうより少し年上くらいの少年をなぐりつけているではないか。少年は後ろにいる傷だらけの少女を守るように両手を広げている。

「まだ足りねえか?そんなら、これでもくらっとけ!」

一人の男が、また少年をなぐろうとしたその時、くうは人々の中から飛び出し、少年と少女の手首をつかんだ。そしてすごい速さで、広場から塔の辺りまで逃げ出した。

くうは無我夢中だった。でも、人間として、あんなものを見てほおっておけるわけがない。

塔の前まで来ると、くうはやっと足をとめた。

「ハア・・・お前、何者だっ!?」

少年はくうの手をふりはらい、一歩退いた。

そのとき、くうは、後ろの少女に見覚えがあることに気が付く。

「エリ、だよな?」

くうは少年を無視して少女に聞いた。

「ええ・・・」

「おれは留賀 空 <りゅうが くう> 。お前が7年前に命を救ったやつだ。」

エリはいきなり言われても思い出せなかったらしい。だが、すぐに顔を上げると、

「あの時の!」

と叫んだ。



はあ・・・とりあえず2章終了・・・