蜷川さんがお亡くなりになりました。
たくさんのジャニーズタレントがお世話になりました。
KAT-TUNからは上田くんと亀梨くん。
ジャニーさんに亀梨くんを紹介され、KAT-TUNを見るようになったら、上田くんが気になったという蜷川さん。
あまり表面に出てこないんだけれど、横っちょにいながら、「こいつ芯強そうだな」と思って見ていたんですね。あまり表面に出て騒ぐわけじゃないけれど、個性を地味にというかジャニーズ的じゃないヤンチャさを発揮している。横っちょにいる人に俺は興味がある。(2013年12月少プレ)
「冬眠する熊に添い寝してごらん」で上田くんが演じた多根彦、衝撃でした。
狂気。
あんな芝居を毎日続けて、ただでさえ役柄が憑依する性質の上田くん、本当に気が狂ってしまわないか心配でした。
この舞台を経験し、多根彦という役を演じたことにより、上田くん自身のキャラも「ランナウェイ」から続いていた空也系お調子者キャラから、ワイルド系へと変ぼうし、狂気に満ちたあの「AOL」へと繋がっていったように思います。
そして去年、自身の80歳という年令と、寺山修司さんの生誕80年を記念した音楽劇で、満を持しての亀梨くん起用。
亀梨くんは手こずりそうだと思った。こじれたらそっぽ向いて絶対言うこと聞かないだろう。表面は柔らかいけどこの人は大変だろうと、困難な山を選びました。(2015年6月青種子製作発表)
「青い種子は太陽のなかにある」
ここで蜷川さんは亀梨くんに「含羞」という言葉を渡します。この言葉を受け取った後の亀梨くん演じる賢治の変化は本当にすごかったですね。心温まる素敵な舞台でした。
上田くんと亀梨くんから引き出してくださった「狂気」と「含羞」、2人にとってそれは大きな経験、財産、転機になったと思います。
素敵な舞台をありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。