姫の手術~退院 5 | ☆Sweet Smile☆

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先天性心疾患でフォンタン術後の娘と家族の日記

久々の過去バナですあせる

姫、待望の退院にむけて、お世話の練習が始まった。


注入の管を胃に挿入する練習。


搾乳した母乳を滴かする練習。


お薬を飲ませる練習。

それに合わせて経口の練習も続けた。


そして、担当医のママから『付き添い』の提案があった。


姫の病院は24時間看護なので、基本的には付き添い不可。


なので生後1ヶ月半にして…はじめて、姫と夜を過ごすことになった。


付き添いの日。

それまでの姫の哺乳は、最初にチョクボやミルクで経口に挑戦して、その都度足りない分を注入していた。


しかし、付き添いで私がずっとそばにいるということで、好きなときに好きなだけチョクボをして(もちろん体重を計測して計算する)、1日の総計で足りない分を一回で注入することになった。


心臓の悪い姫、吸い付く力も弱く、やはり一度にノルマとなる50ccは飲みきれなかった。いつもは残りを注入するが、少なかったらそのまま放置!


……すると、姫は三時間開かずに


『お腹すいた~!』

と泣いた。


またチョクボ。


そうやってチョコチョコと姫のペースで授乳し続けた。

姫と初めて過ごす夜。

付き添い用のせまいベットに横になると、すぐ手の届きそうな所に姫が寝ている…


あぁ幸せ。


夜中も姫が泣くと体重計を引っ張ってきては授乳。


そうこうしているうちに、総計はノルマを越えていた。


決められた8回という回数よりかなり頻繁に飲んでいたけれど…


よくよく考えればそれが『当たり前』なんだよね。世の中の。


好きな時に好きなようにのむ。

泣いたらママが抱っこしてくれる。


そういった普通の子育てに、ものすごい幸せを感じた。


そして…付き添いを期に、姫は経口が本当に上手になった!


きっと、私がそう感じたように…姫も初めて母と24時間すごして、早くお家に帰りたくなったにちがいない。


本当に、先生も看護師さんも

!??


ビックリするように急にチョクボで50ccを飲めるようになった。


そして退院予定日の2日前。


姫の栄養チューブが抜けた。