久々の過去バナです
姫、待望の退院にむけて、お世話の練習が始まった。
注入の管を胃に挿入する練習。
搾乳した母乳を滴かする練習。
お薬を飲ませる練習。
それに合わせて経口の練習も続けた。
そして、担当医のママから『付き添い』の提案があった。
姫の病院は24時間看護なので、基本的には付き添い不可。
なので生後1ヶ月半にして…はじめて、姫と夜を過ごすことになった。
付き添いの日。
それまでの姫の哺乳は、最初にチョクボやミルクで経口に挑戦して、その都度足りない分を注入していた。
しかし、付き添いで私がずっとそばにいるということで、好きなときに好きなだけチョクボをして(もちろん体重を計測して計算する)、1日の総計で足りない分を一回で注入することになった。
心臓の悪い姫、吸い付く力も弱く、やはり一度にノルマとなる50ccは飲みきれなかった。いつもは残りを注入するが、少なかったらそのまま放置!
……すると、姫は三時間開かずに
『お腹すいた~!』
と泣いた。
またチョクボ。
そうやってチョコチョコと姫のペースで授乳し続けた。
姫と初めて過ごす夜。
付き添い用のせまいベットに横になると、すぐ手の届きそうな所に姫が寝ている…
あぁ幸せ。
夜中も姫が泣くと体重計を引っ張ってきては授乳。
そうこうしているうちに、総計はノルマを越えていた。
決められた8回という回数よりかなり頻繁に飲んでいたけれど…
よくよく考えればそれが『当たり前』なんだよね。世の中の。
好きな時に好きなようにのむ。
泣いたらママが抱っこしてくれる。
そういった普通の子育てに、ものすごい幸せを感じた。
そして…付き添いを期に、姫は経口が本当に上手になった!
きっと、私がそう感じたように…姫も初めて母と24時間すごして、早くお家に帰りたくなったにちがいない。
本当に、先生も看護師さんも
!??
ビックリするように急にチョクボで50ccを飲めるようになった。
そして退院予定日の2日前。
姫の栄養チューブが抜けた。