屈辱!!
久しぶりに会った男友達に、開口一番、
「老けたね。そして太ったね。」
と、言われてしまいましたっ。
「老けたね」と「太ったね」は、
女に言ってはいけない2大Fなんですよ!
男性諸君、気をつけて!
若返るために早速3ヶ月ぶりに美容院行きました。
YUKIさんみたいにしてもらいたかったのに、
気づけば店員さんオススメの無難なカットになっていた!
そしてネイル!
(家事をするとすぐはげてしまうので止めていました。)
キレイな手になるはずが、
生乾きでこすってまだらになってしまいました!
そしてがっつりとメイク!
だけど外出先で鏡見たら眉書き忘れてた!
どんだけ失敗するんだ!私!
しかも若者の集まる場所に
うっかりジャージで行っちゃったし……
(レギンス買ったけど使えてないし。)
仕事してた時から比べると10キロ太ったし……
(きっといや絶対薬の副作用の肥満。)
去年のスカートが全然入らなくなっちゃったし……
(ほとんど全ての服がぴっちんぱっつん。)
まずダイエットします。
履きやすくてオシャレなヲトメ靴を買います。
あったかくてかわいいワンピースも手に入れたい。
そして毎日化粧をして、
散歩やプールに出かけましょう。
どこまで実行できるんかいな……。
マスター・ヨーダと、出会った~
4年前の私は、
10kmを1時間で走ることができました。
ところが現在の私は、
近所を散歩しているだけでめまいが起こります。
川べりの立ち枯れた桜並木、その下にあるベンチに
ふらふらの私が辿りつくのは日課となりました。
そこに、絵を描くおじいさんがいたのです。
不自然な程うすっぺらい体で、それでもシャンと立ち、
川面と空と枯れ木を描いていました。
雰囲気から、ヨーダさんと名づけました。
(リスペクトスターウォーズ☆)
「お元気ですね。」
ある日、思いきって、声をかけました。
「そうですね。
昨年ガンで胃を半分切除し、
現在、抗がん剤治療を受けておりますが、
このように毎日、好きな絵を描いていられます。」
ヨーダさん!
切り返し方がわかんないですよ!
おもわず黙り込んだ私に、
ヨーダさんはニコニコと笑いました。
ヨーダさんの正体は、
我が家の近くの大きなスーパーの元経営者でした。
現在は息子さんに譲って、隠居しているそうです。
「趣味はこの絵とマンドリンです。
色々試してみましたが、それが一番おもしろかった。
これらをやっていると、楽しくてたのしくて、
いくらでも生きられる気がします。」
あっ、
マンドリンなら私も学生時代やったことあります。
「おや、そうですか。先生について習っているんですが、
一緒にやりませんか?」
ええ?!
嬉しいけれど、今の自分にやれるかどうかが不安です。
「私もへたっぴですよ。お互い初心者です。
(不安なのはそこじゃないんです。気力・体力です。)
いいじゃありませんか。」
おいしそうに、セブンスターを吸うヨーダさん。
とりあえず一緒に習うことになりました。
こんな風に世界が広がることもあるんだな、
と、思いながら、
2人で北風に吹かれている午後です。
たしなめられる、再び
最近、工芸を「楽しめる」ようになって来ました。
これまでは、
作り上げる事でいっぱいいっぱいだったけれど、
だんだん、作業の手順とか時間の配分とか、
ちょこっとだけですけど、
何となく分るようになってきて、
完成したものを人に褒められる機会があったりして、
自分の中で盛り上がってきたのです。
工芸に関する本を買ってきたり、
アイディアを探そうと美術書を見てみたり。
カラーコーディネート検定を受けて
感覚を磨いたりもしたいし、
何より工芸にもっと頻繁に通えたらいいな♪
「それは気が早い」
と、母と病院の先生に言われました。
「あなたのその趣味は、一朝一夕に上手くなるという
類のものではないでしょう?」
そうです。
でも、通えば通っただけ早く極められるような気が……
「病気の回復のペースと合わせて調整しましょう。」
が、がっくり……
やりたいことに対しては、今すぐ即座に動きたい!
というこらえ性のない私の気持ちを、
ズバリ見抜いたお言葉でした。
「ただ、その趣味は定年もなく続けられるという
利点がある。ずっと続けて、
その先にお店を開いたりするという夢を
持つのはいいですよ。
例えば私の趣味はバスケでしたが、
学生の時のようなプレイはもうできない。
でも、あなたのその趣味なら、
おばあちゃんになっても大丈夫でしょう?」
そんな先の事、今はまだ考えられませんが、
先生のお言葉がきっと正しいのでしょう。
今は、ぐっと我慢!
でも、家にいる時間の中でできる事、
美術書を眺めたり、工芸の本を読んだりは
やっていきたいと思います。
他にできることは何かないのかなぁ……
邦衛先生、語る PART2
「それとね、自分を大事にしなさい。
人の言うことに、左右されない。」
この言葉、
病院のお医者様、工芸の師匠、そして七井翔子さん
という大先輩ブロガーの方から、
立て続けに言われていたことだったからです。
「その、左右されないっていうのは、
具体的にはどういうことなんですか?」
思わず尋ねた私に、
ええとね、と、邦衛先生はつるりと顔をなでました。
「例えば夫婦で暮らしていた奥さんが、
旦那さんを急に亡くされる。
そうすると、元のような暮らしはできなくなるやろ?
経済的にも、精神的にも。
でも、「世間」はそうは思わない。
その、「世間」に対して無い袖を振ったり、
見栄を張ったりしないで、
自分のやっていける範囲で生活する、
という事やろうか?」
この病気になる前は、
私は結構ハイテンションなキャラで、
周囲に接していました。
でも、このブログを読んでいただいている方には
お分かりの通り、かなり地味~な性格でもあります。
いえ、ハイテンションの方も、自分なんですけどね。
今も友達に合わせるために
元気よく振舞っているつもりでしたが、
それが出来ていないらしく、発病前からの友達に、
「そんな暗かったっけ?」
と、言われてしまいました。
でも、今は無理。
そしてきっと、これからも、「無い袖は振れない」。
でも、大勢の人と、パーッと遊びたいという欲も、
まだ心には残っています。
でも、それは、私の脳には、負担が多いのかなぁ……
「俺なんか人生の残り時間が、あと2400日しか
ないと思っとるからね。人の意見は耳半分よ。」
人生の残り時間が減ってますよ!先生!
「あれ、そうじゃったね。」
と、笑う先生。
飄々とした語り口の中から、
学ぶものが多かった訪問でした。
邦衛先生、語る
先日は訪問介護の日でした。
先生は、2人組でいらっしゃいます。
一人は、私と同年代のにぎやかな女性、
もう一人は田中邦衛さんに何となく似ているので、
ひそかに「邦衛先生」と、呼んでいます。
30分の訪問時間は、ほとんど雑談になります。
両親が田んぼを作っていること、園芸も趣味であること、
私がペットを飼いたいが、反対されていること……
その中で、邦衛先生は話し出したのです。
「違う業種の友達を、3人は作っておきなさい。」
な、何ででしょう?
「同じ業種の友人やとね、結局仕事のグチになる。
そうじゃなくて、仕事以外の話、
腹立った事も辛い事も、何でも話せる友達を
作っておくといいわ。」
は、はい。
「調子良くない、辛い時が友達の見極め時やよ。
楽しそうな人間には、誰でもついて行きたいやろ?
そうじゃなくて、暗くて辛い自分につき合ってくれる。
それが、本当の友達よ。それ以外は、心の中で切る。」
彼氏にふられた時、即座に連絡をくれた友達の顔が、
2、3人浮かびました。
「俺なんか、人生の残り時間が、あと2845日しか
ないと思っとるからね。
嫌だ、と感じた奴とは付き合わんよ。」
その残り時間、多いのか少ないのか分りませんが、
その考え方は良いなあと思います。
今すぐ真似するのは難しいですが。
「それとね、自分を大事にしなさい。
人の言うことに、左右されない。」
これを言われて、本当にビックリしました。
長くなりそうなので、続かせてくださいm(-_-)m。
ティファニーで買物を
両耳にダイヤが欲しい。
と、思うようになったのは、20代も後半になってから。
この病気を抱えるようになってからです。
私は、学生時代はお安いピアスをしていましたが、
今はまったく、装飾品をつけません。
緊張感、ゼロ。
(女としてそれはどうかなぁ。
でも家事や作業はしやすいですよね。)
そんな時に、
ソニア・パークさんと飛田和緒さんの
エッセイを読みました。
お二人とも、
ダイヤのピアスをなさっているそうです。
『上品で何の服装にでも合わせやすい。』
『美しく上質な物をつけることで、自分の気持ちを
上げる事ができる。』
と、いうような事が書かれてありました。
ああ、これだ!と、思ったのです。
速攻で行きました。ティファニー。
ガラスのショーケースの中、輝くその姿。
見惚れて、すぐ下の、価格を見て、びっくり!
ほとんどまるまる当時の私の給料1か月分!!
ち、貯金はあります。買えます。
でも、「身の丈」ってあるでしょ。
迷い続けて、3年。
今、無職。
その小さな塊はキラキラと輝いて私を惑わせます。
「これからきっとあなたは、
ほぼ毎日ユニクロかジャージで過ごすのでしょう?
そんな日々でも、私は誇らかに彩ってあげるわよ?
私がいれば、
あなたは挫けた気持ちにならないんじゃない?
それに私には、流行りすたりもないわよ。」
それは、そうだけど、
でも、「身の丈」ってあるでしょ。
ち、貯金はあります。買えます。
母は、
「そのお金で新しい服を買い、髪を切りなさい。」
と、言います。
憧れの、ティファニー。
夢を買うかどうか、悩ましい日々です。
美女傾国す もしかしたらファイナル
先日、結婚退職をなさった菜摘さんは、
大学で美術を専攻なさったというお嬢様です。
(芸術と医学はお金がかかるそうですね。)
大きな目が印象的で、透き通る肌の気品ある美女です。
近頃ありがちな、でき婚でしたが、
9年もお付き合いしていたとの事、
それも神様が下さった良いきっかけだったのでしょう。
「でも、誰の子かホントはわからないんだよね~」
……は??
「付き合って3年目くらいから、
もう恋愛じゃなくなってくるじゃん。
むこうも、こっちも。」
そ、そうなんですか。
「お互いの事はすごく良くわかるから、
『おっ、(浮気相手は)今度は年上か?』とか
言い当てられてびくっとしたりとか。
そういうのあったよね。」
……ええと。
「この子ができる直前、
『もう別れよう!』と思ってたもんね。」
子はかすがい。
生まれてくる前からかすがい。
偉大だなあ。
……じゃ、ないっつーの!
そんな菜摘さん、
現在は絵画教室の先生をしていらっしゃいます。
陰ながらご繁盛をお祈りしております。
ライク ア メリーゴーラウンド
mixiで、学生時代の友人と交流している私。
日記に、さらっと書きました。
「今、工芸を趣味で習ってる。
将来は、そっちに進みたい。」
そしたら、案外反響があってびっくり。
しかも、
「やっぱりぽこはそういうのに進むと思ってた。」
という意見もあってびっくり。
昔から、
「一般事務で平々凡々と暮らすのだ。」
と、思ってきた私。
でも、傍から見たら、違ったのかなあ。
ところで、大学の友達が、和菓子職人になりました。
絵を趣味でやっていた子で、とても上手でした。
でも、専攻は生物学。
就職先もなくはないし、
その道に進むものと思っていましたが、
美的センスを活かせて、
人においしいと喜んでもらえる仕事を選んだんだね。
また、臨床心理士を目指していた先輩が、
カイロプロテクターになりました。
「体を健やかにする事で、心も癒したいの。」
とのこと。
人の人生は、くるくると変わるものなんだなぁ。
予定通りにならなくて、当たり前。
わたしはこの新しい道を、どれくらい進めるかな?
楽しみになってきました。
イジメテミタイ
最近、うちの車のカーステレオには、ずっと
スガシカオさんの「Clover」がセットしてありました。
そう、「ハチクロ」の影響ですとも。
歌詞もだいたい覚えて、運転時にはノリノリで合唱です。
で、今日は母とその車でお出かけ。
スガさんのハスキーで色っぽい声に合わせて、
私はハミングしました。
と、母が硬い声で、
「ぽこは、こういうのが好きなのかい?」
ぎくっとしました。
曲はちょうど、「イジメテミタイ」(以下歌詞冒頭抜粋)。
♪
ゴメンナサイ
会うたびにするだけしてきて 欲望にまかせて
ゴメンナサイ
その度にこんなに乱れて 体に悪いんじゃない?
♪
私は、こんなにも反省してない、
「ごめんなさい」
の発音を聞いたことがなかった。
愚弄するような、独特のイントネーション。
女が、
「そんなことないわよ、むしろ……」
と、言うことを確信している上っ面の謝罪。
さらに女を、倒錯した嗜虐の世界に誘う、
そして深みに、はまらせてゆく。
エロで卑怯で屈折な男の人の一面を覗ける、
名曲です。
でも、母にこれを聞かせる訳にはいきません。
「イヤ、そんなに好きって訳じゃないんだけどね~。」
と、軽い調子でいいながら、
CDをaikoに取り替えました。
いやぁ、冷や汗出ました。
キープライト
うちの父は、車を運転する時に右寄りに運転します。
対向車にぶつかりそうで、怖いです。
私は左寄り派で、この間口論になりました。
どっちが正しいのよ、
と、車に詳しい友達に聞くと、
「教習所ではキープレフトって習ったろ。」
とのこと。
そうそう、そうだった。
キープライトは間違いじゃない、やっぱり。
でも、「ライト」って言葉には「正しい」って意味も
あるから、ある意味では正解かも。
「正しい方へ、ただしい方へ」
……ってエセ相田みつおか、私はっ!
マンガ家、ひぐちアサさんの作品に、
「ヤサシイワタシ」というのがあります。
その中に、
「いいことを いいって言っちゃって
やり始めるしか ないです」
という台詞があります。
最初読んだ時は流し読みでしたが、
次第に私の中で大きな意味を持つ言葉になりました。
汚い感情や思い通りに行かない状況は当然あっても、
それでも、
その中で「正しい方」を、選べる自分でありたいと。
でも、車はキープレフトですよ!みなさん!
車運転する時は気をつけましょー☆


















