先ほどからサランラップが見あたらない。いつもは冷蔵庫の上に置いている。夕食の準備をしていると、冷蔵庫の中に発見する。誰が置いたか。私しかいない。思わず、一人笑ってしまう。



 鍵や眼鏡を置いた場所を忘れてしまう。決められた所に戻さないからだ。探す時間にどれだけ割けばいいのか。性懲りも無い。



 先日は、散歩中に躓き、ころびそうになった。幸いバランスを保ち、怪我をせず済んだ。ドキドキする。振り返ってみると、躓きそうな石も穴も見当たらない。足が上がっていない証だ。用心、用心。



  年を経て、今までない珍現象に遭遇する。年上の夫も同様だ。嘆いても仕方ないので、珍現象は、笑いとばすようにしているのだが。



 自転車愛用者の彼女、ふらつき、入院した。顔や手など大怪我をして、入院は、1ヶ月に及んだとか。



 60代代の友人は、散歩に石に躓いた。思わず手を出してが、右手の指を3本を骨折した。痛々しい。


 奥様を亡くし、一人生活。寒い冬の日、立ち上がった瞬間、炬燵布団に足をとられた。鎖骨を折った。誰も手を差し伸べてくれない。服を着るのさえ、大仕事の日々だったとか。



 もう若くはないのだ。今まで何気ない行動、日常なのに、笑いとばせない事件は起きる。



 「ゆっくりとあわてずに」 を心がけようと思う。怪我などする暇などないのだから。


(2021、3、19)