vol.630
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
アメリカ大統領選挙が佳境を
むかえる中
バイデン大統領（81歳）が
大統領の名前の言い間違い
を連発し撤退を求める声が
さらに広がっています
やはり年齢からくる物覚えの悪さ
が露呈した感じですかね
しかし会社関係で役員変更登記
を忘れるとけっこう面倒なこと
になりますよ
皆さん役員の在任期間は何年
なのかご存知ですか⁉️
今すぐ会社の定款を見てください‼️
おそらく下記のうように記載されている
と思います
（取締役の任期）
第●●条 取締役の任期は選任後
第●●条 取締役の任期は選任後
１０年以内に終了する事業年度の
うち最終のものに関する定時株主総会
の終結の時までとする
株式会社の役員の変更の登記は
登記の事由（例えば役員任期満了）
が発生した時から２週間以内に
しなければなりません
（会社法第９１５条第１項）
この登記すべき期間の経過後に
登記申請をしたとしても
当該期間内の登記申請を怠った
代表取締役は裁判所から
１００万円以下の過料
に処される可能性があります
（会社法第９７６条）
何を隠そう僕自身もご多分に
漏れず期限を５年過ぎてから
気付いて慌てて登記しました
ですから過料（罰）をしっかり
取られました
さすがに１００万円も取られは
しませんでしたが６万円くらい
取られた記憶があります
それよりも郵送物を開けて
まず驚いたのは
会社法違反事件
と書かれていたことです
えっ、そんな事件を起こしたの？
さらに追い打ちをかけるのが
この過料（罰金）は
取締役本人の負担になる
ということです
会社関係の不備のはずなのに
罰金は会社ではなく個人負担に
なるということなんですね
ですから会社が払ったとしても
それはあくまで違反した取締役
に対する立替経費であり
会社の経費にはなりません
この場合は役員貸付金になるか
役員借入金の返済のいずれかに
なります
本当にもったいないですよね
でも１０年先のことなんて
覚えていられない
かといって登記手続きを代行する
司法書士に一任するのも酷でしょう
やはり自分で覚えておくべきです
ではどうやって覚えておくのか？
会社は毎年決算を行い法人税の申告
をします
その際に『勘定科目内訳書』を作成する
のですが
その中に『役員給与等の内訳書』が
あります
この内訳書には 本来 個々の役員の
役員報酬や役員賞与など給与金額を
記載します
しかし ここで本来の目的とは関係のない
役員任期満了時期
をあえて記載するんです
(上記の赤枠参照)
そうすれば毎年の決算申告時に
経営陣と顧問税理士のダブルチェック
がかかります
人間の記憶力なんてあてになりません
すぐに忘れるものです
ならば忘れないための歯止めを
仕組みとして用意すれば
無駄な罰金を払うことはなくなります
他の業務改善においても似たような
事象は必ずあります
その時に今回のような
転ばぬ先の杖
を用意しておいてくださいね
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます
