風薫る5月、ジャスミンの香りが、風と共に鼻をかすめます。我が家の庭ではカルミアとクレマチスが心地よく咲いていて、アジサイとユリが待ち遠しそうに蕾をつけています。待ち遠しいのは私で、年に一回、その花たちの競演が、もうすぐ見られます。楽しみです。

 

 水島広子著『自己肯定感、持っていますか?』を読みました。少し、記します。

 

 自己肯定感とは、優れた自分を誇りに思うことではありません。ありのままの自分をこれでよいと思える気持ちです。自分や身の回りの人や物事、景色を、明るい目で見ていくことができるのです。幸せな人生がそこにあり、自己肯定感が高まると、生きづらさを手放せるようになるのです。

 

 リスペクトとは「尊敬」と訳されがちですが、ここでは「ありのままの相手に敬意を持つ、尊重する」という意味があります。他人をリスペクトできれば、自分のこともリスペクトできる、つまり自己肯定感が高まるのです。この世の中では、それぞれの人が、いろいろな事情を抱えて生きています。生まれ持った性質、体質、能力や育てられた環境も違い、経験してきたことも違うでしょう。ここまで体験してきたことの影響を受けて、今があるのです。そうした事情を知ると、その人なりの試行錯誤をしながら頑張って生きているのだなという感覚を得ることができるかもしれません。これが、無条件のリスペクトです。逆境の中で頑張ったという人は、能力のほかに頑張る力や楽観性に恵まれていたともいえるでしょう。人は向上したい生き物です。

 

 人間としての自分の事情を考慮しながら、できるところから、自分についても他人についても、ものについても、そのありのままをリスペクトする。そんな自分であることが、自己肯定感を高める近道なのです。ある人に対してつい感情的になってしまってうまくリスペクトできなかったな、と感じたら、そんな自分の事情を受け入れて、それでも丁寧に生きていこうとしている自分をリスペクトすればよいのです。

 

 カウンセリング活動の中で、「自己肯定感」を持つことはとても大切なことだと思っていました。人生の質を左右するほどです。また、以前よりも生きやすいと感じていることは、自己肯定感が向上している証のように思います

 。理想の自分を作りだして、見せかけの自分で相手とつながるのは、本当のつながりとはいえません。ありのままの自分を出して、ありのままの相手と関係を持つ。もし相手がそれを受け入れなければ、「受け入れられない事情があるんだな」と思って、その相手の過程を見守るということです。 自分のことも他人のこともリスペクトするということは、カウンセリングと共通するもがりますね。

 

 この本の中にはここで伝えられないことがたくさんありますが、興味を持っていただけたら読んでみて下さい。他にもその関連本がいろいろあると思いますので、もっと深めていけたらと考えています。     (佐藤)