医療モールとは、近年、よく見られる
中層ビル1棟や、

都心部ビルの1フロア全体に、
4、5種類のクリニックが入居する、
収益ビルの形態である。

この医療モールは、
ビルオーナーにとっては標準よりも
高い賃料が安定的に確保できる、
と考えるのか、


やや安易に医療モールを建設
したものの、

実際にクリニックが埋まらないケース
も少なくないと見聞きする。

医療モールは、立地が非常に大切である。
特に郊外ではエリアで
一番最初に手掛けることが

決定的に重要であると思います。

医療モールには、

他のテナントビルにはない特色があり、
最初のスタート段階において、満室稼動
できなければ、そのあと、なかなか
空室を埋めるのが難しいという、
リスクがある。

医療モールに固有の特徴として、
まず、クリニック側からも

医療モールに入るデメリットがある
という点がある。

同じ診療科同士(眼科と眼科など)は、
当然入居しないのであるが、

開業医で複数の科を併設しているのは

普通であり、
特に内科などはバッティングして
しまうため、それなら、医療モールに入らないで

単独でしたほうが良いと考える開業医は多い。

次に、医師の大学系列の横のつながりが

必ずあるため(歯科医で、関西なら阪大系、

大阪歯科大系など)、

特に郊外では、同じエリア内、かつ、同一大学系内では

しがらみから、自由な開業が制限される

面もある(あくまで自粛であるが)。

また、当然最初医療モールとして、
スタートしたら、よほどのことが
なければ、クリニック以外のテナント誘致を
オーナー側ができなくなる足枷もでてくる。


橿原市内国道169号沿い、

最寄駅から徒歩15分程度、

利便性の劣る立地の医療モールがある。

ここは、医療モールとして建設され、

竣工後、2年くらいは経っているいるはずだが、

現在、内科が1件入居したのみで、

そのほかは空室のままである。


このモールは、駅から徒歩でのアクセスが

困難であるという立地の悪さに加え、


橿原神宮前駅西口ロータリーにある

医療モール(こちらは満室稼働中)のあとの

エリア2番目の後発モールである。


これほど失敗している例も余りないのかも

しれないが、このモールを目にしたことが、

この記事を書く動機になりました。