海自護衛艦、台湾北側の中国領海を一時航行 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎海自護衛艦、台湾北側の中国領海を一時航行 防衛省関係者

 

 

 海上自衛隊の護衛艦が中国の領海を航行していたことが防衛省関係者への取材でわかりました。
 防衛省関係者によりますと、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が今月4日、台湾北側の東シナ海に位置する中国の領海を一時航行しました。
 周辺の海域では中国軍の艦艇によるミサイル発射訓練が行われていて、「すずつき」は警戒監視に当たっていたということです。
 国際法上、船舶には沿岸国の安全を害さず領海を通行する無害通航権が認められていますが、中国の国内法は事前の許可を求めていて、今回、すずつきは事前の連絡は行っていなかったということです。
 護衛艦が中国の領海に入ることは異例のことです。
 防衛省は、艦長に聞き取りなどを行い、詳しい経緯を調べています。

 

◎日中、ホットライン利用せず 海自護衛艦の中国領海航行で

 


 【北京共同】海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が中国の領海で異例の一時航行をした今月4日、日中双方が防衛当局幹部間のホットライン(専用回線)を利用していなかったことが11日分かった。東京と北京の通常の外交・防衛ルートで連絡を取り合った。外交筋が明らかにした。意思疎通の在り方に課題を残した形だ。
 沖縄県・尖閣諸島では中国海警局船による日本領海への侵入が常態化。鹿児島県・屋久島付近でも中国海軍艦が侵入を繰り返してきた。偶発的衝突を防ぐためにも、防衛当局間の対話や交流の推進が求められそうだ。
 護衛艦「すずつき」は4日に中国浙江省沖の中国領海を航行。中国政府は同日、ホットラインは使わず外交ルートで日本側に深刻な懸念を伝達した。日本政府も同日、経緯を調査すると外交・防衛ルートで伝え、火消しを図った。
 当日は外交ルートが機能したが、関係者の間では、ホットライン活用を検討する余地もあったとの見方が出ている。
 ホットラインは2007年に日中首脳が設置に向け合意。防衛省は昨年5月、運用開始を発表した。