長距離ミサイル、米から120億円で購入 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎空自ベテラン戦闘機に「異形のステルスミサイル」搭載へ! 防衛力を大幅アップさせる “長槍”いよいよ導入
 F-15に長距離空対地巡航ミサイルを搭載へ

 

 

 防衛省は2024年7月4日、アメリカから輸入するスタンド・オフ・ミサイル「JASSM」について、アメリカ政府と引合受諾書(数量、単価、支払時期などの条件が記載されている書類)に署名したと発表しました。このミサイルは、能力向上改修を実施したF-15戦闘機に搭載される予定です。
 防衛省は、敵の対空ミサイルなどの脅威圏外から攻撃が可能な「スタンド・オフ防衛能力」を抜本的に強化する方針。この能力を早期に構築するため、国産だけでなく外国製のスタンド・オフ・ミサイルも取得するとしています。
「JASSM」は、アメリカからFMS(有償援助)で導入される長距離空対地巡航ミサイルで、ステルス性を考慮した形状が特徴。空中投下後に、折りたたまれていた主翼や垂直尾翼を展開して目標に向かっていきます。敵の防空レーダー網に発見されにくく、迎撃が難しいミサイルとされています。
 このミサイルを搭載するF-15能力向上改修機は、電子戦能力の向上や搭載ミサイル数の増加が図られる予定です。既に近代化改修が施された68機を対象に、さらなる能力向上改修が実施されます。
 なお、戦闘機から発射するスタンド・オフ・ミサイルは「JASSM」のほか、F-35に搭載する「JSM」、F-2に搭載する「12式地対艦誘導弾能力向上型(空発型)」も取得が予定されています。F-35やF-2についても、スタンド・オフ・ミサイルの搭載にあたり、能力向上改修が実施される見込みです。【了】

 

◎長距離ミサイル、米から120億円で購入 27年度までに配備 防衛省

 

 

 防衛省は4日、米国製の空対地長距離巡航ミサイル「JASSM(ジャズム)-ER」(射程約900キロ)と関連機材を約7500万ドル(約120億円)で米国から購入する契約を、日米両政府が締結したと発表した。2027年度までに配備する。
 契約日は3月18日。ミサイル本体は最大50発で、航空自衛隊がF15戦闘機に搭載し、敵の脅威圏外から発射する「スタンドオフミサイル」として運用する方針。将来的には自衛隊が保有を進める反撃能力(敵基地攻撃能力)の一翼を担うとみられる。日本政府は23年度予算に取得費127億円を計上していた。【中村紬葵】

 

◎スタンド・オフ防衛能力に関する事業の進捗状況について
 防衛省・自衛隊は、我が国への侵攻部隊を早期・遠方で阻止・排除するため、スタンド・オフ防衛能力を強化することとしています。
 この能力を早期に構築するために、防衛省・自衛隊としては、国産に限らず外国製のスタンド・オフ・ミサイルの取得に向けて取組を進めているところです。
 今般、令和6年3月18日(月)に防衛省と米国政府との間で有償援助(FMS)に基づき、能力向上改修を行ったF-15に搭載するスタンド・オフ・ミサイルであるJASSM(Joint Air to Surface Standoff Missile)の取得に関する引合受諾書(LOA:Letter of Offer and Acceptance)に署名しましたのでお知らせします。
 引き続き、防衛力整備計画に基づき、各種スタンド・オフ・ミサイルの取得を推進し、スタンド・オフ防衛能力の早期構築を図ってまいります。

防衛省・自衛隊:スタンド・オフ防衛能力に関する事業の進捗状況について (mod.go.jp)