藤子・F・不二雄「とっておきドラえもん むねいっぱい感動編」が気にいっています。

枕元において、寝る前に息子と一緒に読んだりして、繰り返し楽しんでいます。

 
image

 

 

そんななか、本書に収められている「森は生きている」というお話が心に響きました。

 
image

 

 

学校のうら山が好きなのび太は、秘密道具「心の土」を使って、山と心を通わせます。

山にいるのが楽しくなったのび太は、うら山に入り浸りに。スネ夫やジャイアンたちとも遊ばなくなり、宿題もやらなくなります。ママから怒られると、とうとう家にも帰らなくなってしまいます。

ドラえもんは、「食べて生きているだけでいいのか!」とのび太を叱ります。このままじゃのび太がダメになってしまう!と。

 

私が自分で、森や植物などのことばかり考えて、現実逃避していることが多かったと気づきました。のび太の気持ちに共感できて、ドラえもんが怒るのも自分に向かって叱られているような感じ。

 

森や植物に触れると癒やしになる。心地よいです。でも、それにどっぷり浸かって、人との関りから逃げてしまっていては、人としてダメになるなぁ。

私は、森の中でひとり暮らすことに憧れたりしていました。縄文人のような原始的な暮らしをするのもいいな、と思っていました。

 

日常の合間に、森や植物に触れるから、それがいいのであって。その中に逃げてしまって、人と関わらないで暮らすというのは、違うな、と。

 

現代に生きるには、森と人間社会と、それぞれとのふれあいをバランスよくやるから、楽しい。だから豊かになれるんだなぁ、と思いました。

 

最近「ドラえもん」を読み返して、もう一度良さを感じています。ときには、ごく深いテーマについて、考えさせられるメッセージが入っています。それも、子どもにもわかりやすいのがいいです!藤子F先生の大きさに、改めて感動です。

 

ありがとうございました。