井口晃著「バイオハック 肉体・精神・頭脳のパフォーマンスを最適化する技術45」を読みました。

 

 
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私の自己啓発・健康づくりは、井口晃さんの影響を大きく受けています。2009年に初めてフルマラソンに挑戦したのも、丸3日間のファスティング(断食)をやりきったのも、井口さんの教えからでした。

 
2009年7月のブログ記事(11年も前!)
 

 

 

最近の私は、夜寝る前に食パンにピーナツバターなんかを塗って食べて、翌日の仕事で頭がさえなかったりしています。原因はわかっているのにやめられないでいます。その生活習慣を改善しようと、本書を頼りました。

 

本書は、井口さんが自ら実践する「バイオハック」(=科学的な知見に基づく心身のパフォーマンスを最適化する方法)が45種類も紹介されています。世の中には、あまたの健康法がありますが、根拠のないものも多いです。そんななか、誰よりも「健康オタク」な井口さんが選んだものは、どれも確かなものばかり!と感じました。

 

そんな中でも、今の私が覚えて生活に活かしたいものを3つ選びます。

 

トランス脂肪酸フリー

 

良い脂質をとれば、機能性に優れた健康な細胞膜、健康なホルモンがつくられ、悪い脂質をとれば、ホルモンも細胞膜も質が下がるということ。日頃どんな脂質をとるかで健康度も寿命も大きく左右されます。

 

トランス脂肪酸とは、主に化学的に油の組成を変化させた「不自然かつ有害な脂質」を指します。トランス脂肪酸はマーガリンやマヨネーズの原料になっているほか、市販のスナック菓子やケーキ、クッキーなどによく使われています。成分表では、「ショートニング」「ファットスプレッド」などと表示されています。

 

マーガリンは牧草牛の乳から作られたバター(グラスフェッドバター)かギー(牛やヤギの乳を煮詰めて濾過した調理油)に置き換えることをおすすめします。かつて「バターよりマーガリンのほうが健康的」とも言われてきましたが今は形勢が逆転しました。マーガリンはトランス脂肪酸のリスクがあります。牧草牛の乳から作られたバターならば、遺伝子組み換え飼料や抗生物質などを間接的に摂取してしまう心配はありません。

 

【私の感想】

私が食べていると、当然子どもも食べたがります。それにトランス脂肪酸を塗っていては、自分のパフォーマンスにも、子どもの成長にもよくありません。パンに塗るものは成分表をみて厳選することにします。

良質な油とか、美味しくて体にいい調味料を探ってみるのを楽しんでみるのもよいかもと思いました。

 

グルテンフリー

 

グルテンは、小麦製品特有の香ばしさやコシなどの「おいしさ」のもと。それが近年、多くの人がグルテンを消化吸収できない体質であることが判明しました。「おいしさ」のもとは、じつは「アレルギー物質」だったということ。

 

ますは小麦製品を食べる回数を減らすことから始めよう。十割そばやビーフンなど小麦粉を使わない麺類もありますし、トウモロコシ粉や米粉を使ったパスタ、うどんなども市販されています。

 

井口さんもイタリア滞在で、ピザやパスタを毎日食べていたら、とたんに体がだるく、頭がぼーっとしがちになりました。それでグルテンフリーの良さを痛感しました。

 

【私の感想】

私は、ストレス解消にワインなどを飲むのをやめて、パンを食べるほうが良いと思っていました。でもワインも、パンも翌日に眠気が出ます。

そういえば以前、テニスのジョコビッチ選手の著書を読んだこともありました。グルテンを減らして自分のパフォーマンスが上がるなら、そうすべきです。

 

本書を選んだ動機のとおり、パンを減らしたくなってきました。

私が仕事でしっかり役割を果たせることは、自宅の住宅ローンや子どもの教育費にも直結するわけで、死活問題。だから、目先の快楽のために毎晩のように食パンを食べるのを減らします。

 

アーシング

 

免疫力低下、ストレス、花粉症などの慢性アレルギー。こういった不調の一因が、体内に溜まった静電気である可能性が指摘されています。

どうやって放電すればいいのかというと、「裸足で大地に触れる」だけです。

 

アメリカで行われた臨床実験では、アーシングを日常習慣にした被検者のうち、74%に腰痛・関節痛の軽減、82%に筋肉痛の軽減、93%に睡眠の質の改善、さらに100%に目覚めの改善(満ち足りた気持ちで目覚める)などが得られた報告されています。

 

ウォーキングやジョギング、散歩のコースに公園を組み込み、30分間芝生や土の上で裸足になる。少し時間は必要ですが、アーシングは特別な器具もお金もいっさい必要ない、誰にでもできる健康習慣です。井口さんも都市部に住みながらも、朝に近所の公園まで歩いて行ってアーシングしています。

 

【私の感想】

裸足で30分、大地に触れる。ときどき裸足ランを楽しむ私でも、なかなか30分裸足で芝生や土の上で過ごすことはできていません。とはいえ、せっかく自宅の庭に芝生スペースも作ったし、毎朝の週間に芝生や土の上で裸足になってみようと思いました。満ち足りた気分ので目覚められるようになった人が100%ってすごいこと。そんな気分でいられることが増えれば、ワインや食パンに頼らずともストレスが解消できます。

 

健康レベルを上げて、自分の日々のパフォーマンスを上げる。そういう井口さんの考えがしっくりきました。毎日のそういった習慣の積み重ねが幸せに生きることになんだと思います。

 

ありがとうございました。