世界市民であれという言葉 | tomohilow blog

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ヒマがあればワリと書く。ヒマワリのごとくあかるい方向に顔を向けて生きていきたいです(`_´)ゞ


10月から始まった無職生活も、早くも1ヶ月半が経とうとしており、
人生で初めてという位、自分の好きなように時間を過ごしています。


太陽がのぼり起きたくなったら起き、夜は暗くなり眠くなったら寝るという生活。

都会の中で自然のペースをあえて感じるように意識してみたりすると、
日々変わる気温の変化や空の高さだったり、都会の中でも意外と悠々としている
ものが多いことなど、ゆとりをもって眺めたりしてます。


「毎日何をしているの?」という質問に対して、特にパッとした答が出にくいものの、
なるべく自分で料理を作るようにクックパッド片手に買い物を楽しんだり、
中々上達しないスケボーを小さな怪我繰り返しながら練習したり、
飲みに誘われる友達の誘いに次の日への躊躇なんて全くなしで出かけたり、
好きな時間にランニングしては公園に日本の平和を感じたり、
映画、本、音楽、youtube..沢山サブカル見たりで楽しみ過ごしています。
(このままだと一生無食生活飽きないんじゃないかという不安も感じつつ..)


唯一、この機会に長い旅にでも出られれば、と漠然と思うものの、
職の選択、求職活動も合わせてしたりしてでなかなかうまくいかずですが、
そこは日々の発見を旅に置き換える的な禅的な思想で堪えています。。
ただ来週末は人生初の上海へ!楽しみ。。


そんなこんなで税金に支えられたセーフティネットの上で蠢きながら、
フラフラと都内を徘徊したりする時間も増えているわけですが、、
先日、平日の上野の国立科学博物館に行ってきました。


約5年ぶりでの博物館。
平日の博物館にはオトナは少なく、9割が小学生か中学生。
ぎゃーぎゃーうるさいクソガキや思春期丸出しの中学生の男女混合グループを
落ち着いたオトナの目線でいなしつつ、一人社会見学をしてきました。


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特別企画の展示内容は『ノーベル賞110周年記念』(→詳細 )。


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ダイナマイトを開発し、富を築いたアルフレッド・ノーベル氏の
その遺言に従って設立されたノーベル賞の誕生110年を迎えるこの2011年に、
ノーベル本人の歴史や国内で受賞した科学者、文化人の足跡をクローズアップ。
ノーベル氏の生い立ちや、先人の国内の受賞者を展示に並べるというものでした。


とくに、国内でノーベル物理学賞、化学賞を受賞したひとたちの足跡が面白く、
明治の時代まで少なかった物理、化学という考え方を積極的に取り入れて、
様々な場面で日本の礎を作った彼らのすさまじいパワーを知ることが出来ました。

例えば、、
家庭の事情で立ち行かなくなったものの、どうしても勉強したい為に大学に入りたいのだと、
わずか18歳くらいで家族に内緒で夜に家出をして、その足で自分の布団を質に入れ、
作ったお金で汽車に飛び込み上京。その後、東大で化学の道を極めた化学者のなんとかさん。

学ぶ意識の及ばない自分は誰のエピソードか忘れましたが、
学ぶということに対しての先人の方達の高い意識を見せつけられました。


また、うまみ調味料の発見とかビタミンの発見とかの研究エピソードもあったりして、
地道な研究を重ねることで人々の暮らしをいかに画期的に快適に改革出来たかが知れました。

正直、以前は理系の研究とか地道なことを繰り返している領域について苦手意識が
とてもあったのですが、それは自分の狭い了見なことを改めて突きつけられました。
世の中の何かを発見し、世に送り出し、多くの人のためになるものを!
という意識がある人は、文系理系現在やってることが華やかなのか地道なのか問わず、
理解し合い協力を探り、リスペクトしなきゃなと。。
自分の偏見の多さに改めて気づきました。

その他、面白かったのはそれぞれの受賞者の研究領域を簡単に現す紹介で、
その仕組み自体は全くわからないものの、過去、この研究があったから、
現在の身の回りに見える技術の何かにつながっているんだったんだと感動しました。


例えば...ニュートリノ天文学。
その分野でノーベル賞を受賞した小柴さんという方の話で紹介されていた
素粒子物理学の中のニュートリノ(中性子レプトン)の話。

個人的にはその理屈自体、後でwikiやらの説明にトライしたもののよくわからないのですが...
光として捉えられるもの以上=動きとして捉えられるもの以上の粒子の動きの研究らしいです。
スーパーカミオカンデという巨大な研究施設が有名な、あれです。


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ニュートリノの観測が出来、証明され、光速以上の領域を証明でき、
さらにその領域を人工的に作り出すことに成功してモノ(素粒子)を動かせたのなら
今の世界とは別の光の速度で進む次元にモノを送り出すことができるため、
それはもはやこちら側の世界では捉えることが出来ない新しい別の世界を作り出すという
ことで、それはもはや神様の仕業になっちゃうなとか、そもそも自分たちはそういう
ニュートリノのチカラで作られた宇宙のその片隅で生きているだけかとか...

ニュートリノを意識し出すと、アタマがグルグルと目に見えない世界へと
進んでいき、物質世界よりむしろ世界を構成するのは意識だ的な精神世界を
追及する世界観に辿り着くような気がしています。

その為には誰しも悟りを開く必要があるのでさぁ今から修行を、、的な、
一歩間違えると怪しいなんとか教になるのですが、ともあれこの学問分野が
宗教世界に与える影響は計り知れないなと感じました。うまく表現できませんが。。
(ちなみに、いくつものなんとか教について色々知るのは大好きなのですが
 自分は、完全に無宗教でフラットです。念の為。。。)


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もうひとつ、心に刺さったのはノーベルが残した「世界市民であれ」という主張。

ノーベル賞設立の為の遺言の中に残した、受賞選定の基準に
"候補者の国籍はいっさい考慮せず、人類の利益にもっとも貢献した人物に受賞すべき"
というものを入れ込んでいたそうです。今から110年も前に。

wikiによると世界市民=コスモポリタンのもつ志「コスモポリタニズム」の紹介として
"全世界の人々を自分の同胞ととらえる思想"と書いています。


自分が今まで出会った人の中で素敵さを感じられるひとは、皆この考え方を
もっているひとだった気がするので、自分もそうありたいと願っていますが、
ただ、いきなり全てをそう捉えることはとても難しく、、
やはり気持ちでは国内のものを守りたかったりもします。

例えば昨今のTPP交渉の話に置き換えて考えると、、
相手にその同胞として一緒に、という対等感の意識が無い以上、闘うべきかと思います。
日本国内のものをドメスティックに保守的に守りたいものを守るために、
世界市民的な考えを武器として持ちつついることが大事なんじゃないかと考えました。

自分たちに出来ること、というか、やらなきゃ人件費の安い海外勢にやられてしまうことを
守る為にも、言葉、文化感覚、地域感覚、いろんな把握しなきゃいけない分野があるかと
思いますがこれを機に積極的に世界市民的な意識を高めていければいいなと思いました。


そして、自分が社会に出来る仕事もそうあれればいいなと。

そんなこんな考えられるようになったのも人生の流れのひとつかと思うし、
仕事はどんな次元であれ出来ることをしたらばいいと思うのですが、
面白い人たちとチーム組んで協力し合い出来たら、更にいいことだなと思います。

9月の退職以降、漠然と仕事を探すにあたって
大きい会社でなくてもいいから成長できるところで
経営×マーケティング×営業力があって、、強いて言えば
グローバルな人材を目指せるところに行けたらいいなーとか思ってたら、
(相変わらず甘いなー、と色んな方面からつっこまれましたがw)
そのチャンスの一つが目の前に巡ってきました。



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小さな環境/不動産/金融/マーケティングコンサルティング
の会社に12月からjoinします。

全員、外人の組織なので、国内にいながら英語の勉強にもなるし、
全員がアッパークラスな経歴の持ち主かつ元各方面のプロフェッショナルという
面白くてなんだかいい感じに雰囲気ある会社で働けることになりました。

今までと全く違う世界観で仕事出来ることで
学べることが多そうでとても楽しみにしています。

最初のトライアル期間ひと月は、給料ナシという厳しい条件下、
無知なワカモノすぎて追い出される危険も充分あるのですが、
失うものも全然ないのでチャレンジする以外に道はなく
もう失業状態を続けることのないよう踏ん張る次第です。

来年1月にはきちんと名刺もらい営業開始できるとの話なので、
その折はご挨拶に回らせて頂く為、連絡取らさせて頂ければ
うれしいですが、、まずはこの場を借りてご報告まで。


仕事関連も、年明け以降に闊達に動いていけるよう今からがんばります。
今こそこのノーベルも持ってた「世界市民」の意識を先人達の功績やその姿勢を、
自分ごととして捉えて前に進んで生きていけたらいいなと思いました。