ミツバチの羽音と地球の回転@渋谷ユーロスペースにて | tomohilow blog

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ヒマがあればワリと書く。ヒマワリのごとくあかるい方向に顔を向けて生きていきたいです(`_´)ゞ

『ミツバチの羽音と地球の回転』という映画を見てきました。


ミツバチの羽音ですら、地球の回転に影響をあたえると考えるならば、
いわんや私達をや。という深い意味を含んだタイトル。

考えさせられる、情報をもっと調べたくなる、つまりドキュメンタリー
というジャンルの映画が好きなひとには、とてもオススメで、
ぜひ見てほしいと思いました。
(渋谷 ユーロスペースにて3月いっぱいまでやってるとの事)

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内容は・・・、

近くの島で原子力発電所が開発されることに対して、
約30年間も島ぐるみで反対し続けていた広島県・祝島の方達の姿と、

脱・原子力によるエネルギー供給、
という新しい道を進んでいるスウェーデンの電力サービスの姿。

それらを通して、、電力供給元としての原子力発電所の存在是非と、
新エネルギーへの可能性、それにこの時代に考えてみるべきことを
決して重たくなく(押し付けがましくなく)見せてくれます。


この映画で、個人的には以下の3つを深く心に刻まれました。

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(1)自分が無責任に原発を推していたことへの反省

自分も原子力発電については、その安全性をWEB等でアピールする
為の仕事に少し絡んだこともあり、どちらかといえば推進派でした。

自分が仕事をする内容について、社会ごとになっているにも関わらず、
きちんと知ろうとする姿勢をもっていなかったのが理由です。


「原子力は未来に必要なクリーンなエネルギー!
 効率よく発電をすることが出来る方法です。
 いろんな事故を起こす可能性のある工場より、
 管理体制を考えてしっかりしているので安心!」

こういったメッセージは、パニックや勤務者への偏見を防止するために、
そのリスクや事故等の情報は徹底的に蓋をされていること。
このページなど見て結構色々知らされました・・・)

自分ごととして調べれば、その怖さは十分にわかってしまうため、
このメッセージ自体が家の近くに原子力発電所を建てられそうな当事者の
住民にとってではなく、多数の関与度の低い人たちに向けたメッセージだったこと。


また、"効率が良く"の中には、支配側の理屈が多分に含まれており
放射能で死んだ人命や、多数に飲み込まれて消された少数派文化が
間違いなく含まれているということ。

そういうことを思い知らされました。


(2)次世代エネルギーに、明るい未来があるんじゃないかってこと

映画の中で、出てくる脱石油エネルギーを目指すスウェーデンの取組み。
その中で、いくつか印象的なシーンがありました。

・利用者に電気の発電方法を選ばせる、というだけで多くの意識が
 変わってくるはずということ。使う量に対しても、供給方法についても。

・エネルギー工学の発展により発電の抽出は色々なパターンが
 あって、原子力以外にも簡単に道が見えていること。

・エネルギーの供給先を選択して購入する仕組みにすることで
 選択行為自体をサスティナビリティに紐付けて、ブランドとして
 成立させている会社があること。

この映画でいいなぁと思ったのは、原発開発の体制側と
それに反対する住民という一方通行な対決だけでなく、、
ここに未来への可能性と出口を見せてくれているところです。

こういった未来への挑戦を心にもつだけで、
毎日が楽しくなるひとがどれだけ多いことかと、これは良いこと!


(3)エネルギー問題って学ぶのにとても適した素材なのかってこと

エネルギー問題は、それぞれが何を信じるかで、
アプローチ手法が沢山存在するものの、、ゴールは共有しやすい。
・・という中々他にはないもの(問題材料)だと思うので、

個々の手前にある共感力、プレゼン力、ビジネスセンスなどなどを
学んでいくことができるんじゃないかなぁとか思います。

その先にある環境の問題、国家間のパワーバランスや
君臨する支配層に対する意識、洗脳されつつあった部分への気づき・・
などバランスよくひっくるめたグローバルな人材になるのでは、とか。

何より、仕事でエネルギー問題を扱い未来を作るのだと言えるくらい
経済的に自由になりたい!って欲は原動力にもなるのかと。

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なんだか、かなり政治的発言が濃いブログになってしまいましたが、
そのくらい映画から考えさせられたということで。

ちなみにサウンドトラックはshing02。
エンドロールの曲、かっこいい!

改めて、オススメ。
『ミツバチの羽音と地球の回転予告編』