伝説の軸傾斜盤 | 鈴木機械スタッフブログ

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当社の地元、静岡県には、かつて伝説のメーカーと言われた服部機械製作所というメーカーさんがありました。特に軸傾斜盤が、有名で、今回は改めて当社に在庫がある軸傾斜盤SB-12型という機種をご紹介させて頂きますニコニコ

↑こちらがSBー12型の全体像です。左定盤が長いのは静岡の職人さんが左勝手を基本としていたからです。

こだわりの鋳物のボデーは工作用の高級鋳物を使用し、鋳型で成形した後に、屋外に置き、雨風にさらして狂いが出た後に加工に入るという手間をかけることにより、その後の何十年も精度の狂いが出ないという徹底ぶりです。

刃口の左右にある角度定規は角溝を採用することにより、従来のアリ溝のものよりもガタつき、あそびが少なく摩耗しないという特徴があります。特に切断後の返しがあたらないところでその精度の高さが伺えます。この角度定規には刻印がうたれ、この機種にこの角度定規と決められています爆  笑

こちらのリップ定規(直線定規)は・・・・

テーブルに付けられたV溝に倣って移動し、締めこむことで刃物に対してピッタリと直角が出るのが特徴です。

さらにコチラのつまみで出し入れすることによりコンマ台の細かい作業が可能になります。

軸の傾斜、昇降はカミソリ部の成型時に機械加工時にフライス等で出来るわずかな目地を職人さんが手作業で落としてピッタリと隙間なく接触するため、いつまでも軽い操作性が維持されます。

そして軸のこだわりとしてこの部分↑

通常の軸傾斜盤とは違いこのようなカラーが入ります。このカラーの外径が25.4(インチ)となっており、通常のチップソー、カッターを取り付けられます。その理由として、万一刃物交換後にナットの締め込みを忘れ、刃物がカラまわりした際に、軸のシャフトを傷つけずに、このカラーが傷付いた時に交換する事が出来るからです。

そして最後の特徴として、定盤の上面が支点となる事により、通常の軸傾斜盤のように刃口が広がらず、狙った加工が出来るのも特徴的です。この素晴らしい軸傾斜盤を体験された職人さんは、他の機種を使えないと口をそろえておっしゃる名機です。ご覧頂き有難うございましたウインク