鈴木慶やすらぎクリニックブログ

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  お久しぶりです。多忙にかまけ申し訳ございませんでした。

   今回は慢性硬膜下血腫についてお話し致します。

高齢者に多いちょこっと頭をぶつけた後に脳の表面に血液がゆっくり溜まる病気です。

最初にわかりにくいと思いますので硬膜という用語から解説致します。

脳は3枚の膜に覆われ保護されています。このうち真ん中の膜がくも膜 いちばん外側が硬膜です。硬膜の外には頭蓋骨があります。

頭蓋骨は固く、伸び縮みしないので、頭蓋骨の内側に腫瘍や血液や

余計な水がたまると脳を圧迫し最後は脳が破壊され死に至ります。これを脳ヘルニアといいます。

高齢者は脳が委縮していることがよくあり、硬膜とくも膜の間(硬膜下といいます)のすきまに打撲の影響でゆっくりと血液が染み出て溜まってゆきます。すきまがあるので脳はすぐに影響を受けません。

ゆっくりと溜まる血液に徐々に圧迫されるため血液が許容範囲を超えて溜まっても症状は目立たず、なんとなくぼんやりしている。動きにくくなる。 歩きがおぼつかない。 記憶力が落ちる。 判断力が低下するなどいつとは無しに進行してゆく漠然とした症状しか出現しません。

  中には、頭痛を訴える場合もありますが多くは「少し年取ったな」という程度の症状のため、家族は認知症を疑います。 確かに知能テストの得点は低下するので一種の認知症ともいえます。

 脳のCTやMRI を撮影すればすぐに診断がつきますが、施設入所や在宅寝たきりなど、すでに認知症の場合などは検査を受けずに重症化しやすいのです。簡単な手術や最近では漢方薬で治癒するケースもままあります。皆さん頭をぶつけたら2か月後脳の検査を受けましょう。もし周りにここ1か月急にぼけたような方がいれば必ず脳の検査を受けさせてください。

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