「気張ったのぉ」
最後の語りで初めて褒められました。
吉之助です。
日曜の西郷どん『勝と龍馬』いかがでしたでしょうか?
ついに吉之助が坂本龍馬、勝海舟と出会いましたね。
そして、慶喜との決別。
磯田屋で初めてひー様と出会った10年前。
「お前は嘘がつけない目をしている」
と言われました。
10年後、その慶喜公をこの目で騙し、袂を分かつことになろうとは、あの時誰が予想したでしょうか…
ところで、
僕は、この作品で吉之助として生きてきた中で、思うことがあるのです。
それは「『責任』ってのはすごいなぁ」ということ。
僕自身の体験からも来ているのですが、良くも悪くも大きく人間を変えるものだなぁと。
「軍賦役」という役目を与えられ、大勢の部下の命を背負うことになった責任。
京の薩摩軍を任せられ、藩の運命、国の行く末を握る地位についたことの責任。
世間が抱く自分の虚像への責任。
実際の西郷さんが何を思われていたかは知る由もありませんが、
島での生活以降、吉之助が短期間で大きく変わり始めるのは、二度死線を彷徨い生まれ変わった事だけではなく、この責任というものが大きかったんじゃないかと、僕は感じました。
もちろん、その責任や地位を活かす人徳が、苦労をしてきた西郷さんには備わっていたことが大きいと思いますが。
晩年の西郷さんも「功績があったものには褒美を与え、人徳があるものには地位を与えよ(意訳)」という中国の言葉を語っていたそうですが、責任というものがその人に与える影響を、体験から知っていたのかもしれませんね。
なんて、
今日は少し固い話になってしまいました。
すんもはん。
来週の西郷どんは「三度目の結婚」
お話は薩摩の西郷家に帰ってきます。
何卒、お楽しみに!