新型コロナウイルスのPCR Q&A | すずき医院のブログ
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新型コロナウイルスのPCR Q&A

Q. PCR検査の精度は100%ですか?

A. 新型コロナウイルス感染症に対するPCR検査の感度はそれほど高くはなく、おそらく70%以下だと思われます。10人の感染者がいたとしても3人は見逃してしまうということです。このことをまず念頭において以下のQ&Aを読んでください。

 

Q. PCR検査が保険適用になるので希望すれば誰でも受けられるのですか?

A. いいえ、誰もが受けられるわけではありません。安倍総理が誰でも受けられるようになると発言されましたが、それは明らかに勇み足です。新型コロナのPCR検査の流れをおさらいすると、症状が続いた方はまず保健所の帰国者・接触者相談センターへ電話で連絡し、そこで紹介された帰国者・接触者外来の専門医の診察を受け、最終的に保健所の判断で検査を受けられるようになります。PCR検査が保険適用になると、専門医が保健所の判断を仰ぐことなく検査が行われます。今までは保健所がPCRの検査適応をかなり絞っていたために検査を受けられない人が続出しましたが、今後は医師の判断でその範囲がやや広がると思われます。保険診療となっても公費が充てられるため自己負担はありませんが、そもそもは1回あたり1万8000円もする検査です、社会保障費の財源は限られていますので本当に必要な患者さんに絞られるべきです。

 

Q. なぜ、町のクリニックでは検査をしてくれないのですか?

A. 小さなクリニックには検査設備がないので民間の検査会社に検査を依頼することになります。ところが、検査会社が受託するのは現時点で指定医療機関からのPCR検査に限られ、一般病院やクリニックからの依頼を受ける体制が整っていないのです。また、町のクリニックは感染症の指定医療機関に比して感染防御に対する設備、装備、備品、訓練のすべてにおいて圧倒的に不足しているため、院内感染対策に苦慮していることも理由の一つです。ですから、現段階では感染が確認された患者さんの入院体制までが整った指定医療機関に絞ってPCR検査が行われることがベストと思われます。

 

Q. 早期のうちに診断して早く治療すれば重症化を予防できるのでは?

A. 残念ながら、早めに受診しても重症化を予測することはできませんし、軽症の段階から使用できる治療薬も未だ確定していません。心配だから念のために検査を受けたいという気持ちは理解しますが、症状が軽いのであれば、いまは慌てて診断を求めずに家で休んでいてください。症状の軽い人まで病院に集まってしまうと、待合室に人混みができて院内感染の温床になってしまいます。まだほとんどの人は新型コロナに感染していないでしょう。現時点において、皆さんが電車に乗っても、スーパーに買い物に行っても、新型コロナに感染する可能性は非常に低いです。でもライブハウスなどの密閉空間と同様に混雑している病院の待合室はハイリスクになります。一般病院やクリニックでひとたび院内感染が起こると地域医療が崩壊することもあり得ます。どうしても心配な時は、まずかかりつけ医に電話で相談して指示を仰いでください。やまない雨はありません。今こそが辛抱時なのです。